昨晩のたね蒔きジャーナル 4/24

4/24(火)

 永岡です、毎日放送ラジオのたね蒔きジャーナル、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫の平野幸夫さんの案内で放送されました。

 原発のニュース、大飯再稼働で、大阪の橋下氏が早期の再稼働に反対して藤村長官と会談し、大阪の8つの提案を出し、橋下氏、政治家による判断はおかしいと言うものの、藤村氏、具体的な回答なしです。枝野氏、ストレステストの1次評価の出た15基は保安院でやる(規制庁ではやらないと方針変更)のです。

つまり、大飯以外の再稼働も進めるもので、リスナーの時事川柳「カメレオンとは 俺のことかと 枝野聞き」と呼んでいます。コロコロ変わることを「エダる」という造語も出来ると言われており、平野さん、藤村氏の政治センスのなさへの批判、橋下氏と会うのに何かの武器を持っているかと思いきや、ホームでKOの模様で、藤村氏、世間の風(再稼働反対の世論調査)を意識して、平野さん、橋下氏には批判的だが、再稼働反対は評価できるものの、橋下氏、貫徹してほしい、落としどころを探らないでほしいとのことでした。国家の危機ではなく、国家運営の危機なのです。そもそも原発に安全基準があるのかと平野さん言われました。橋下氏は選挙の争点としようとしているが、政府は強行しようとしており、選挙を待っていられない、自治体の合意を得て反対してほしいものです。しかし、官房長官大阪市長は会えるのに、滋賀、京都知事は会えないのです。

 そして、福井で、地震が起きたら、敦賀原発の近くに活断層があり、160本の破砕帯(はさいたい)に1,2号機の真下を通る活断層があり、影響は否定できないと言っています。原発の構造物に影響ありと保安院は地質調査を指示しています。国は断層の上に原子炉を建てるのを認めていないのです。平野さん、敦賀原発を81年に取材されて、その下に活断層がある(日本で最も古い原子炉、廃炉にしないといけない)、保安院日本原子力発電に調査を命じ、しかし、公正な調査ができるのは安全委員会、規制庁で、持っている人に報告するならリスクを低く見積もられるのです。科学を宗教のように言っていると平野さん言われました。

 今日の特集、京都・祇園の事故で、てんかんに対する正しい知識をということで、運転免許との関係で、大阪大学医学部の永井利三郎さんのお話がありました。祇園の事故で、発作があったか不明であり、事故の原因究明はまだ。てんかんの人が車を運転する是非が、1年前にも栃木で事故があり、永井さん、お電話での出演です。

 永井さん、てんかんの患者を多く見て、免許の話で、残念なこと(今回は原因が分かっていないが)、てんかん学会で、法令を順守して免許を取得してほしいとしており、法令を守ると安全で、それを理解してほしいものです。

 てんかんとは、リスナーより(事故の際に近くを歩いていた人)どうしてなるのかについて質問があり、原因はいろいろあり、脳の傷(外傷性)、脳炎による傷など、脳の傷が3〜4割、残り6割は脳に異常はないものの起こるもので、先天性のものと後天性のものがあり、患者は正確な数はプライバシーで難しいが、国内でてんかん協会の人は1%(100人に一人)、国際的には0.5〜0.8%の報告が多いのです。全国では100万人いる、患者は多く、ほとんどの人は治療して一般生活を送れる(子供だと薬で8割、成人は7〜6割治療)。リスナーより、一時的に気を失う病気で、ほんの数秒で自動車だと危険と指摘があり、なぜ免許が許されるかは、治療していることが前提で、きちんと治療したら治る、そうしたら免許も取れるのです。

 治療とは薬の服用であり、人によっては少量の薬で治る場合もある(毎日飲まないといけない)、発作が心配で、みんなちゃんと飲んでいるのです。

 患者が100%治療を受けたら問題はないが、栃木の事故もなく、これはコントロールされていない人で、どの人がちゃんと治療しているか、どの人が治療していないか不明と水野さん指摘されて、永井さん、道交法では医師の診断の元で免許となっている(暗黙の了解ではない)、祇園の事故でも、てんかんの人に運転は止めてくれと医者が言っていた事例であり、大丈夫なのかと言うこと、永井さんその通りで、医者として、この人は運転ダメと言えないのかについて、永井さんの患者さんは基準を守っている。黙っていられたら分からず、信頼関係もあるのです。アメリカでは通報する制度もあるということは永井さんご存じなく、各国で患者との信頼関係は模索中で、事故全体の中でてんかん患者のものは0.2%、心臓の病気、脳卒中は4%、病気では心臓などが多いのです。

 いろいろな病気の人が発作を起こし、病名が何かではなく、発作の恐れの高い人にどう接するかで、アメリカでは逆のこと、日本では免許制限を2年発作がないことだが、アメリカは6か月発作がないとOKとの州が多く、日本より緩やかで、この方が患者の申告率が上がり事故が減っているのです。

 栃木の被害者の家族が署名を集めて17万人国に出して、てんかんの発作で事故を起こしたら罪を重くする、自己申告で免許を取る際に不正に取れないようにする、今より厳しくすることを求めて、永井さん、それは当然と言われて、どういう形でしたら一番いいか不明で、医者として、事故のリスク、発作を説明して、こう対処するしかないとのことなのです。

 水野さん、こんな悲惨な事故のないようにと、患者本人に車の免許はダメと言う、運転免許申請の係にこの人はダメと言えないのかについて、現時点では出来ない。法的にする命令があれば出来るが、患者にとって世間の目は厳しくなり、苦しい立場にあるのです。

 社会的な差別、勤め先の合意がどうかと平野さん聞かれて、永井さん、地域により差があり、すぐにクビになるとの事例もあり、隠さざるを得ない社会を放置したらダメなのです。

 罰則、免許の制度を厳しくするのは、自己申告しない人が増えることもあり、両刃の剣なのです。厳罰化して逆の面もあるのです。

 てんかんの患者の会が、移動する手段が福祉で出来ていないのに、免許を厳しくするのはどうかという声もあり、基本は発作に対する対処で、今の基準は安全な基準で、てんかんだと水泳禁止と言う学校もあり、永井さんは3か月発作がなければ水泳大丈夫としており、再発は最初の1年が多く、2年経つと大丈夫なのです。

 平野さん、てんかん患者は差別に敏感で、それと別に運転などの論議がいるとの指摘がありました。

 今日は、てんかんの基礎知識をお送りいたしました。