昨晩のたね蒔きジャーナル 11/21

11/21(月)

 永岡です、毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、今日も水野晶子アナウンサーの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの案内で放送されました。私がこの番組で小出先生のお話を追跡し始めて、今日で8カ月です。なお、明日明後日は大阪市長選の平松氏と橋下氏が出ます。


 原発のニュース、もんじゅ、来年20億円計上されており、政権がどうするか判断しないといけないのに仕分けするのは無責任と、平野さんの指摘がありました。止める政策を打ち出さないといけないのです。存廃を含めた見直し=存続も含めた論議であり、官僚用語、どっちつかず、「見直し」、二律背反を繰り返している(去年の仕分けも何の変更もなかった、朝霞の住宅で明らか)のです。


 そして、小出先生のお話、政策仕分けで出ているもんじゅについて、「夢の原子炉」とは、原子力化石燃料がなくなり、その代替として聞かされてきた(小出先生もそれを信じて踏み込んだ)、実際にはウランは貧弱ですぐになくなる、原子力を推進するにはプルトニウムを作り出して燃料にするしかないが、プルトニウムは地球になく、もんじゅで作り出してエネルギーにしようとしたため、1970年代から開発の着手をしたのに、今日でも成果はないのです。稼働して17年間、1kw/時間の発電もしていない!のです。もんじゅとは永平寺貫主の方がくれた名前で、この方今は反省されています。


 事故も起こして、動き始めたのは1994年、95年12月に発電しようとして出力を上げたら事故で、何の発電も出来ず止まり、停止しても維持費が200億円かかり、なぜこんなにかかるかは、原子炉を冷却するのに水が使えず、ナトリウムを使い、70℃以下だと固体になり、流せない、冷やせない、体積が変わって壊れる=四六時中温めないといけない(泣)、温めるのに電気がいるのです。電気を作らず、使い続けてきたのです。で、去年運転再開、家庭で14年間使わず置いていたものはもう使わない、文科省は、何としてももんじゅをやりたくて、事故、停止なのです。


 仕分けでお金の話が出たものの、もんじゅプルトニウムで、人類最悪の毒物であり、1/100万gで肺がんで死ぬ!のです。それを何十トンも持っており、巨大な危険なのです。


 外国では見送られ、アメリカは最初にやったのに、世界初の原子炉は高速増殖炉で、1954年、動かしたら事故で止まり、その後作ったものの停止、アメリカは撤退、イギリス、フランス、ロシアも追随して、フランスは120万kwのスーパーフェニックスを作り、しかし、動かずつぶれました(泣)。すべての高速増殖炉は潰れて、中国、インドに話があるものの出来ないのです。


 日本がもんじゅにしがみつくのは既得権益かと平野さん言われて、もう一つ、動かしたら、エネルギー源より、超優秀な核兵器材料が出来るからなのです。自民党はそれを狙っていた模様です。


 核のゴミの再利用で、行き詰り、何とかしたかった、夢見ていたのです。中川大臣、ここで止めたら1兆円の投資が無駄と言い、しかし小出先生は、これから何兆円無駄になるよりマシということなのです。


 もんじゅ、泣きたくなるほどお粗末なお話でした、これを、お知らせしました。


続いて、浜岡差し止め訴訟の弁護団長で脱原発全国連絡会の代表の河合弘之さんのお話がありました。3・11以降、司法は変わったかについてです。


 河合さん、脱原発弁護団は今年7月に結成、福島事故を機に、日本中の原発で裁判をしようと、130人の弁護士が結成したのです。今までの訴訟にかかわった人が半分以上、新しく加わった人が3〜4割なのです。


 今まで、大半住民が負けていましたが、主なものは2つ、1つは原発の安全キャンペーンが浸透し、裁判官も刷り込まれている、裁判の前から原発は安全で、原告は滅多に起きないことをいうオオカミ少年と言われていた、100年に一度は大丈夫と、聞く耳持たずで、2つ目は政権の国策に関する反対判決を書くと自分の昇進に影響する、マスコミに叩かれるという理由です。裁判官も役人で、90%は保身を考えているのです。


 浜岡の控訴審、裁判官、今まで安全と思い込んでいたのが、福島の事故で、原告の言うことが本当で、真剣にやらないといけないと、国民とともに裁判官も変わってきたのです。被告の証人の学者の言い方も、自信のあることを言わなくなったこと、3・11以降法廷はないものの、今までの言いたい放題、斑目氏のいい加減なこと(非常用ディーゼルが2台潰れることはない、そんなことを考えていたら原発は作れないと言った→それが福島で現実化)を言い、河合さんは斑目氏は責任を取るべき、東電の会長も辞めるべき、今は官も民も誰も辞めていないのです。


 これから、御用学者は言いたい放題言えなくなり、裁判は変わってきたのです。国は国策で全力を挙げており、しかし日本の国民は変わり、80%は原発は危険と思う、裁判官もそう変わってきたのです。浜岡では、静岡に住んでいる裁判官もいて、放射能が浴びたら大変と思っているのです。


 しかし、経団連の米倉氏、自民党の中核、民主党のゴリゴリ推進派はあきらめていないが、世の中は変わってきているのです。


 浜岡を止めようと、地震の恐れがあり、30年以内に87%の確率でM8の地震が来ると、政府の見解で出ていたのに、司法で止められなかった、しかし、限界だからと、あきらめるわけにはいかないのです。


 裁判で止まらなかったこと、地震が来ても備えを政府の言うとおりにしたら安全と、保安院、安全委員会がお墨付きを与えていた、それでも危険と立証しないといけなかった、政府が安全と言っているものを覆せず、負けていた、御用学者のいうことを書いていたら負けたが、福島も指針通りやったのに事故になった、指針があてにならなくなり、判決が変わると思われるのです。


 地元の周辺の首長、訴訟に参加している人もいる、城南信金の理事長も参加している、これが訴訟の大きな推進力になり、知事、市長が反対派に回りつつあり、知事、市長が反対したら再稼働はダメ、知事、市長に河合さん、頑張ってほしいのです。福島や牧之原市がそうです。


 浜岡、菅総理の一言で止まったものの、河合さん、これは歴史的大英断で、歴史に残る名宰相である、野田総理に出来ない、あれを悪いと言えないのですが、浜岡は、中部電力、15mの防潮堤で津波を撃退するとしているものの、直下型の地震が来るので、地震動による破壊が怖い、津波対策だけではダメ、原発はいろんなことで事故が起こる、もぐら叩きで対処は出来ない、制御棒が入らず、爆発の可能性すらある、中部電力のやることは間違いで、廃炉にしないと危ない、東京は事故で壊滅する(浜岡→東京に風が吹き、東京が福島の飯館村みたいになる)、対策として大阪副都心を作らないといけないのです。


 リスナーより、国を勝たせた裁判官が原子炉メーカーに天下ったとの話があり、司法と原発の癒着、東芝に天下っており、これはちょっと天下りとは違い、しかし、親和的で、そんな人が止める判決を書かないのです。


 裁判官も専門家ではなく、逃げるのではないかと水野さん言うと、河合さん逃げられない、浜岡が火を噴いたら裁判官の責任で、弁護士が分かっているのに裁判官が分かっていないはずはないのです。


 関西の人に、敦賀湾の原発は危ない、あれがやられたら近畿全滅であり、止めないとエライことなのです。


 私も行政訴訟で何度も泣いており、河合さんの気持ちはよく理解できました。また、運転中の原子炉が直下型の地震を受けたらえらいことと、具体的にわかりました。平野さん、裁判官の変化が本当に起こるかについて、最高裁の締め付け(人事)はきつい、国策に逆らったら一審が逆転(薬害など)、上級審の保身のための判決と、最後にコメントされました。これを、お伝えいたしました。