昨晩のたね蒔きジャーナル 11/11

11/11(金)

 永岡です、毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞専門編集委員近藤勝重さんの案内で放送されました。今日も小出先生のお話はお休みで、TPP問題、韓国の事情に詳しい農業ジャーナリストの青山浩子さんのお話がありました。


 TPP関係、近藤さん、野田総理は言葉を弄んでいる、協議に入ると言っており、交渉参加ではないと言うことで、反対派の山田氏も安心しており、途中で止めるのではない、こういう言葉で時間を割く暇があるなら、国民的な合意を取り付けるべき(国民に説明が必要)とのコメントがありました。貿易立国で、この時期にこれをやることは真っ二つに分かれており、マイナスの意見を言う人に、こういう効果があり、国民の生活が守られると言うべきとのことで、協議に入るということ、民主党内で協議する必要がある、日本語の使い方でおかしいと、と近藤さん失笑されました。


 原発のニュース、放射能除染の基本方針を政府が確定で、年間1ミリシーベルト以上を除染し、福島と関東の広い地域が対象となり、まず、20ミリ以上のところを先に除染し、20ミリ未満は半減、子供の被曝を減らすことを目指すと言うことです。廃棄物処理もします。震災から8か月、近藤さん、原発と時間の話をして、新しい時間でものを考えたくても、日本の行政でそれが出来ない、福島は古い柱時計のまま動かないといけない、東日本と西日本も時間は違う、日本はバラバラ、除染の話がこれで、根本の答えがないと批判がありました。除染で元に戻るとの前提であり、これを否定すると、前が見えなくなるのです。


 で、巨人のお家騒動(笑)、清武氏の上司は清武氏をかばうつもりはないとして、巨人、クライマックスシリーズで負けて、清武氏の位置が変わった、ナベツネ氏が自分を超えて言うことに批判し、清武氏、球場にもよく行く人で、ファンの支持もあるものの、お家騒動で、文科省でやるなとの意見もありました(笑)。球団内部の問題が、巨人で内部から告発されるのが珍しいのです(笑)。お家騒動と言うと関西の某球団(笑)の専売特許ではなかったのです。


 それで、水野晶子のどないなっとるねん、で、青山さんのお話がありました。8時からの野田総理の会見、参加の事前協議に入るとして、美しい農村を守ると言って、青山さん、野田氏が農家と知らなかった、いざと言う時のどじょう(土壌)、日本人の心に訴えるので、1日一生懸命考えた模様です。構造改革をやったらいいと言うことで、農業をどう守るかについて、規模拡大、独自産業など、農家の気持ちを何とかつかもうと言うものなのです。


 野田総理、農業の予算措置を5年で集中的にやると言っています。力の弱い言い方であり、「集約化」とは、農家は農地を所有し、平均1.5ヘクタール、アメリカ、オーストラリアの何十分の一、何百分の一であり、プロの農家にまとめて、大きな土地を少ない農家で耕すと、機械も減る、作業の効率化、人件費も減り、アメリカ、オーストラリアに近づくと言う意味であり、近藤さん、今まで言ってきて出来なかったことであり、日本の農業は大規模化すると何十年も言って出来なかった、実際に、農地は集約されて、お年寄りにできず、隣の若い人に頼むのが増えて、どうやって担い手を作るか、逆に、自分の土地を他の人に渡したくないというこだわりもある人もいて、集約は出来なかったし、出来ないのです。青山さん、引退する農地は出来るが限定される、規模での勝負は、日本の農業がTPPで生き残れるものにはならない、売上、利益、小さくても利益の出る農業もある、自分で加工して勝負する農家を増やすべきと言うことなのです。四万十の領域など、これが増えているのです。金を出すだけでなく、やりやすい環境を作るべきなのです。


 TPPで農業は変わる、韓国はFTAをやり、韓国の農業はもめており、2007年にFTA締結、アメリカではようやく国会で批准したが、韓国の国会で批准していない、野党の大反対で、農業だけでなく、相手国の投資の自由化があり、日本でも医療が問題になる、このままアメリカの言うなりに締結したら大変と野党が反対して毎日デモをやり、ソウル市長選挙はこの影響で反対勢力が伸ばしたのです。韓国でも、FTAに激論であり、韓国では牛肉を守りたいと言うことなのです。他の労組、消費者団体がデモ、ストを行い、農産物だけでないのです。


 リスナーより、アメリカの条件をすべて飲ませられることについて、青山さん、韓国はそれでも頑張った、米以外は自由化交渉で、しかし、牛肉は20年で関税撤廃、ブドウのシーズンにアメリカから輸入させないと、1500品目で交渉しているのです。韓国に弱い品目に影響が出ないように説得したのです。TPPは関税撤廃なので、FTAのような形にならない恐れがあるのです。米など、個別の話し合いが出来なかったかについて、TPPでなく、なぜFTAでないのか(例外項目が設けられる、日本に弱いものが多い)なのです。しかし、もう遅い、今からFTAにしたらまた大変なのです。


韓国では、TPPは話題になっていないのです。日本も、韓国を見習うべきことがあり、愛知の農家、韓国はFTAを結び、締結から批准まで対策費を出して農家に弱いところを先に強くした、韓国では、産業として育てるのと、農村の支援を分けて、高齢農家には補助金は出ないが年金が出る、FTAでメリットの出た企業が農業を支えているのです。


これが韓国のお話でした。これも、テレビでは出ないお話であり、今日もたね蒔きジャーナルを聞いて良かったです。なお、来週は、大阪W選挙の特集の模様です。また、小出先生のお話を聞きたいです。