昨晩のたね蒔きジャーナル 10/4

10/4(火)

 永岡です、毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの案内で放送されました。


 原発関係のニュース、玄海原発4号機で復水器に異常があり停止、放射能漏れ話です。通常、内部は真空なのに、この度合いに異常があり、タービン停止になりました。バルブの点検を10分前に開始し、それとの関係を調べています。玄海は4基あり、2,3号機は再稼働停止です。


 福島の子供10人甲状腺に異常です。日本チェルノブイリ基金ほかの調査で、福島から避難した0〜16歳の子供130人の検査をして、一人は甲状腺ホルモンが基準を下回り、合計10人に甲状腺の異常で、原発事故との関係は不明、長期的な経過監視が必要で、2人は被曝の可能性があります。


 原発シンポジウムで、やらせをやった6人を経産省は処分しました。しかし、やらせの本人は戒告で済んでいます。これは、大甘の処分で、本来免職に値し、上に軽く下に重い処分なのです。こんな小手先の処分ではだめなのです。


 それで、小出先生の原発事故解説、リスナーの質問で、玄海原発の停止について、復水器の故障について、正確な情報がないが、加圧水型で、復水器は2次系(放射能を含まない水)、タービンの蒸気を水に戻すもので、3次系(海水)で水に戻すのです。なぜ2次系があるかは、沸騰水型は東電が使い、1次系(炉心を冷やす水)が直接タービンを回し、放射能の水が回すので保守管理が大変であり、加圧水型は、放射能を含まない水でタービンを回す(装置は複雑だが、保守管理は楽)ところでトラブル、放射能の心配はないと思うが、原子炉は1〜3次系全部順調でないと大変であるのです。


 トラブルの時に、原子炉は自動停止すると思っていたのですが、停止したらリスクがないのではない、福島も停止しても崩壊熱が出て、それを冷やせないと壊れる、玄海は復水器で、電気はあり、ポンプも動くので、原子炉は冷やせて大丈夫であったのです。


 トラブルに敏感になり、しかし、それまでは気に留めなかった、こうしないといけない、国も、電力会社も事故を小さく見せようとするので、我々が気に留めてチェックするのは必須なのです。


 電力会社は事故と言う言葉を使わず、トラブルと言うのですが、政府も、福島の事故で、建屋が吹き飛んでも「事象」といい、小出先生笑われて、困ったことなのです。


 子供たちの問題、健康調査で、甲状腺に変化のある子供がいて、これについて、放射能が漏れて、ヨウ素があり、甲状腺を被曝させる、これがどの時点でどれだけ漏れたか計算するためのプログラムがSPEEDIであり、開発者は計算したものの、その結果は政府が秘密にして、半月後公表、広範な範囲で子供が被曝しており、本来ならヨウ素剤を飲ませないといけなかった、この結果、実態が明らかになったのです。


 水野さん、10年たってわかるかと思っていたのですが、小出先生、5年後に甲状腺がんが出る(チェルノブイリもそう)と思われ、甲状腺がんの前触れを調べたわけです。福島だけでなく、他の地域にも放射能が飛んでおり、福島だけでなく、もっと広範な調査が必要だが、膨大な数の子供を調査しないといけない、福島から東京の一部まで管理区域にしないといけない汚染であり、子供だけで膨大だが、やらないといけないのです。


 避難準備区域の小中学校再開なのですが、2時間でも子供を出すべきではないかと平野さんが問うと、ここでは、20ミリシーベルト/年にならないところだが、小出先生納得できない、子供は逃がしてほしいが、それも難しい、政治がきっちり対応すべきなのです。


 今日も、小出先生のお話をお知らせいたしました。


続いて、たね蒔きジャーナル陸山会事件で先日有罪判決となった石川知裕衆院議員のお話がありました。石川さん、小沢氏の携帯を持っていて、石川さんを通さないと小沢氏と話が出来ないと言うのです。


 石川さん、有罪判決を受けて、この裁判のポイント、2005年の小沢氏の政治資金、土地購入資金について、陸山会を通して運用した、その記載について問われて、有罪となったのです。小沢氏の公判も6日にあり、東京地検が立件できなかったものを強制起訴、判決は小沢氏に影響があるが、平野さん、不可解で調書却下、検察が無理やり言わせたと思われ、普通の裁判なら調書却下で無罪なのに、法廷中心主義であるのです。


 石川さん、有罪について小沢氏と話したかは、小沢氏と5月に会って以来話していないのです。秘書時代はよく会ったが、議員になってからは会っていないのです。判決は推測が多く、水谷建設からの授受、物証はなく、金を隠そうとしたのは汚い金だと言うのに、検察は収賄で立件できるのに、していない、これが問題なのです。


 平野さんの質問、4億円を分割した意図は何かについて、不明朗さもあるのかについて質問があり、これは、4億円を預かり、一度に預けていらぬ詮索をされたくなく、1回に5000万円持って行けるので、それをしたと言うことです。


 裁判の結果と、国民の見方は違い、毎日新聞世論調査は8割小沢氏に責任があると言うことで、石川さん、議員辞職するのか、民主党の党籍を離れ、次の段階であり、しかし、議員辞職には当たらないと石川さんは思っています。国会議員の職は有権者が判断するもので、辞職を自分はしないと言うのです。


 リスナーより、刑事責任がどうであれ、納得できる説明をしてほしいとのことについて、石川さん、小沢氏、公判を抱えており、政治倫理審査会は公判の前にやるもので、裁判で潔白を晴らすと言うことでした。もっと早く潔白を言うことは、小沢氏本人の判断なのです。


 リスナーより、わけのわからないお金が小沢氏に関わってくるイメージがあり、政治と金でダーティーであり、小沢氏に任せられないとの国民の声もあり、しかし、ダーティーな金とは、政治資金収支報告にしている、不動産購入のイメージで悪いお金と思われている、4億円は個人の資産で、不動産の購入は、石川さんの前の前の担当の人より聞くと、この人が小沢氏に推薦した、月100万円の家賃を支払い、年1200万円、賃貸で借りるより資産になるのと判断で、陸山会の事務所は10年たっており、政治団体として、浄財の運用にいいとの判断なのです。掛け捨てになり、小沢氏以外、所有の意識はない、法改正で所有は出来ないが、家賃を政治活動費に使えるとの判断であったのです。


 沖縄の辺野古の近くに小沢氏の土地、それは石川さんは知らないのです。政治団体として買っており、石川さんの担当時期に買っていないのです。


 石川さん、悪党、小沢一郎に仕えてという本を出して、金で秘書として苦労した、パーティー券を買ってくれた会社が、購入額を減らすと言い、それに対して石川さん獲得するため努力していて、秘書は政策を練るだけでなく、金策もやっている、小沢一郎事務所は規模が大きい、石川さん、お金を扱っていたのです。部署に分かれていて、小さい中小企業のようなものだったのです。


 お金は政治に必要かと言うこと、人件費、広報に要り、それくらい浄財を集めるのは大変であり、それが悪いことだと思わないのです。


 旧岩手4区、小沢氏のポスターを張りまくり、そのエネルギーが土着的で,政治家は国家にエネルギーを使っていない記述が本にあると平野さん指摘し、小沢氏の考え方を書いたものの、中国との外交も媚中的ではない、選挙でも、すべての候補者の考えを国民は見ておらず、後援会が必要であり、岩手での活動があるのです。


 小沢氏について、リスナーより、古い政治の象徴だとの指摘があり、それは有権者が決めることで、数は力、力は金との田中角栄的なものとは異なるとのことなのでした。


 以上、石川さんのお話をお伝えいたしました。