昨晩のたね蒔きジャーナル 8/11

8/11(木)

 永岡です、毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、今日は毎日放送アナウンサー千葉猛さんの司会、毎日新聞本社論説委員の池田昭さんの案内で放送されました。


 原発関係のニュース、福島県、震災と事故で、脱原発を基本理念とした復興ビジョンを示し、福島に原発の集中していたことを見直します。放射線の安全基準他を入れてビジョンを示しました。


 東電の事故で、原子力安全庁、環境省に置くと細野氏が言っています。15日に閣議決定し、来年4月の発足を目指します。内閣府という案もあり、独立性が確保できないと、環境省(何のしがらみもない)になりました。経済産業省からの独立はいいものの、アメリカのFEMAのような独立性の高いプロ集団をどう作るかが問題と池田さんの指摘がありました。時の政権、政治からどれだけ独立するか、なのです。


 そして、小出先生のお話、リスナーの質問が来ており、神奈川の方より、夫婦で金属加工業をしており、屋外の産廃金属を使うと、放射能に汚染された可能性があり、それは計測できるかについて、スクラップに放射能が紛れ込んだ事故は世界で何件も起きており、トラックごと放射能を測定して検査することを実施しており、技術的には可能なものの、中小企業にはかなりの負担で、猛烈な汚染のみ分かればいいなら簡単なもので良いが、精度の高い測定は大変であり、原発を解体すると、1つで60万立方メートルのゴミ(コンクリート、鉄)が出て、汚染の度合いごとに仕分けして、汚染の低いものは一般のゴミにすることも認めています(クリアランス)。こと細かく、セシウムはこれだけ、コバルトはこれだけ、と決められており、100ベクレル/kgなのですが、福島の汚染は猛烈でそれを越えているのです。何か新しい制度を作り、トラックを集中して検査することをしないと対応できないのです。その汚染の中で生きるしか方法はないのです。


 埼玉の主婦から、放射能汚染、小中学校でホームルームでも取り上げられていないのです。文科省が仕切っているからでしょうか、と言うことで、もちろん学校で教えるべきで、しかし日本で原子力についてちゃんと教えたことはないが、事故が起こり、子供たちに正しい情報を教えるべき、学校で原子力をちゃんと教えていなかった、学校で原発が危険と先生が言うことが許されなかったのです。


 福島の原発、朝日の報道で、2度目の炉心溶融があったということについて、詳細を教えて欲しいとのことで、小出先生、あり得ることであり、現在の報道だと、融けるのを防いでいた炉心が、水が足りなくなり、融けたという推測が発表され、裏付ける証拠は、大量の放射能が観測されており、15日まで水素爆発、22日も出ているのです。


事故直後に、東電が社員を引き上げさせてくれと言ったのは、手が打てないからかについての質問について、打てないが、事故後、現場で作業員が収束のために働いてくれて、何とか破局を免れたのです、ありがたいことなのです。スリーマイルではどんな事故か分からず、7年半たって圧力容器を見たら炉心が融けていたことがわかり、事故中にこれが分かっていたなら、運転員はみんな逃げていたと言うのです。


  10シーベルト/時間の意味合い、これは近づくことは出来ず、防護・遮蔽壁を作り、ダクトを切り離して隔離することを、1年後か2年後にしないといけないのです。


 今日のお話は以上です、以上、お伝えいたしました。


続いて、今日の特集、原爆と原発、ヒバクシャの思いと題して、原水禁議長の川野浩一さんのお話がありました。日本最大の反核平和団体であり、今年は福島でも開催されました。長崎での被爆者である川野さん、今は沖縄におられます。

 
 沖縄の宜野湾市原水禁大会があり、17年ぶりの沖縄での大会で、たくさんの人が集まり、いかに福島事故問題、沖縄基地問題が深刻か、なのです。福島で初めて開いたのは、会場に入りきれない人が集まったのです、原水禁が、核の問題に向き合ってきた証拠なのです。


 福島で世界大会を行ったのは、反対意見などなく、原発の問題は川野さんたちの問題であり、世界から核をなくす、原水禁の運動は核兵器廃絶に偏り、原発には手を抜いていた反省もあり、地元の要望もあり、開いたのです。


 福島の事故、難しい問題であり、川野さんたちの悩み、苦しみを持ち、福島も同じ被爆者とは言えないが、被曝は最小限にとどめないといけない、子ども、妊産婦に被曝させてはいけないことを中心に行ったのです。被曝に無関心な学者、政治家もあるものの、66年たった今日も原爆被爆者は苦しんでいる、今日明日の問題ではない、被曝は絶対に避けないといけないと言っているのです。


 日本に54基の原発があり、川野さん、海岸線に、1箇所に何基もあり、地震津波原発が耐えられるか疑問を呈したものの、事故になったのは、努力が足りなかったと言うことです。安全神話の間違いを糾さないといけないのです。


 原水禁核兵器反対で、「原子力の平和利用はあり得ない」、核は一度暴走したら止められない、平和利用はあり得ないと言ってきたのです、大変危険なものと思っていたのです。


 原水禁と、他の団体が、共同で大会を行っており、連合、核禁会議との関係、平和利用には立場は違うものの、今年の大会はそれで悩み、核禁会議原発推進の方針を変えていない、連合は原発推進を凍結、見直しになり、3者3様の対応であり、今後話し合わないといけない、分散しないかについては、どういう団体がどういう役割をするかについて、福島について、3者の中で触れざるを得ないものの、どうしたらいいかは一致できなかったのです。


 原水禁、歴史の中で、原発に対して真正面から捉えてきたかについて、原子力の平和利用などについて、広島、長崎、第5福竜丸があり、しかし原発は見てこなかった、今年の広島の平和宣言で、核と人類は共存できないと言ったのですが、原発を真正面から向き合ってきたかについて、福島が起きて、それで3団体で足並みは揃わないのか、について、原水禁は、初代は平和利用OKとしていたものの、ウラン採掘から検討したらこれはアカンとなり、絶対核否定になったのです。しかし、核兵器廃絶に重きがあり、しかし、運動は間違っていなかったと思うのです。平和集会を、立場の違う3団体でやるのは大変(連合は電力に深く関わっている)、核禁会議はその団体なのです。


 真正面からこの問題を捉えて、正面から向き合っていこうと、その話し合いをしようと他の団体にも言っているのです。


 今後、原水禁は、平和利用はあり得ない、核は核、脱原発が基本であり、再生エネルギーを早く手に入れて経済を伸ばすか、について、新エネルギー開発を進めるべきと言っています。


 若者に、訴えたいことは、福島をどう見るかであり、震災の悲惨さだけでなく、これから日本がどう向かっていくのか、原発推進なら、壊れた原子炉を、ゴミをどうするのか、それは若い人の問題だということを訴えたいと言うことでした。 


 福島の世界大会、方向性は脱原発で定まっている、それを大切にしたいのです。3団体の意見のすり合わせはこれからです。電力関係の人は、自分の雇用もかかっている、これの解決が必要です。


 電力で働いている人に、現場で働く人の身の安全について、下請けも含めて、どう守るか、また雇用は、原発に頼らず、新しい技術に展開して欲しいということでした。


 原水禁関係の方のお話を直接聞くのは久々でした、以上、お伝えいたしました。