浅草雑芸団

「はるこま七福神めぐり」のお知らせです。
この宣伝のために元旦の文化放送に午前10時から出演させていただきます。
みなさん、よろしくお願いします。 

2010年1月3日(日)少雨・雪決行
◎後見 千町の会
◎協力 隅田川七福会
    三囲神社
    向島二丁目町会
◎問い合わせ 浅草雑芸団(かみじま) 03-3388−4348

第一部 隅田川七福神めぐり(10:00〜13:00予定、以下同様)

多聞寺(10:00)⇒白鬚神社(10:30)⇒向島百花園(10:45)
⇒じまん草餅(11:15)⇒長命寺桜餅(11:30)⇒言問団子(11:45)
長命寺(12:00)⇒弘福寺(12:15)⇒三囲神社(12:30)



第二部 まちまわり(13:00〜15:15予定)
    向島二丁目を中心として

第三部 奉納演芸と福引(15:15〜16:00予定)
会場・三囲神社境内
初春のお祝い芸と諸芸(玉すだれ、大黒舞など)
ご好評にお応えして、本年も豪華賞品の当たる「福引」を行います

●はるこまとは――

春駒(はるこま)は、江戸時代から昭和のはじめにかけて、新春の祝いにやってきた祝福芸能。
馬の頭をかたどった作り物を、手に持ったり、腰につけたりして、家の門先で、
  ♪春のはじめに はるこま勇む
    夢に見てさえ よいとや申す
と歌い囃し、賑やかに踊って、幸を呼び込み一年の繁栄を祈念した。
農村部では、養蚕の祝いとされることが多く、群馬や新潟、長野などの養蚕地帯に多く伝承されている。

一方、都市部では、芥子粒ほどの卵から多くの蚕が育ち、たくさんの繭が取れ、絹糸ができることから、繁殖の予祝とされ、絹織物を大事にする花柳界ではことのほか喜ばれた。また、佐渡甲州、あるいは広島県尾道などでは、金山伝承とむすびつき、財宝をまねく祝祷の芸能とされている。

浅草雑芸団とは――

 1985年に、大道芸で遊ぼうという趣旨ではじめた、大道芸の研究・実演団体。

故・坂野比呂志の指導を受け、がまの油売り、飴売り、バナナの叩き売りなど、坂野の芸を伝承する一方で、のぞきからくりやろくろ首(見世物)の復元などもおこない、2007年には紙芝居のルーツをたどり未来の可能性をさぐる「新・紙芝居創世記」公演、2008年には猿まわし復活事業を検証する「猿まわし復活・考」公演、2009年には物売り口上の現状に迫る「タンカバイの魂」公演を主催、また国際浅草学プロジェクト「浅草見世物」の企画・出演をして話題となった。

 2001年より、正月の祝い芸の可能性を求めて、祝福芸はるこまを軸として、門付け芸や道行の芸能にも挑戦している。

向島での祝福芸再現の試み――

 年々、季節感が薄れていくなかで、正月の行事も消えつつあり、お正月の習俗としての「祝福の大道芸」も、いまや風前の灯である。そんななか向島地区には、七福神めぐりの伝統が息づき、いまも正月の習俗が残っている。この伝統に触れ、胸を借りることで、祝福の大道芸も息を吹き返すのではないか。そのような思いから、2001年より「はるこま七福神めぐり」をやらせてもらうことになった。

●地域および参詣客のみなさんと新春を祝う──

 「はるこま七福神めぐり」では、まず、隅田川七福神の各寺社をめぐり、つづいて向島二丁目地区を中心に門付けし、最後に三囲神社で演芸会を行なう。寺社めぐりでは、祝福芸「はるこま」と余興芸を披露し、参詣客の皆さんとともに新春を祝い、縁起カードなども頒布する。地域の門付けでは各家の繁栄を祈り、縁起カードのほか福引券も配布する。

●奉納演芸と福引――

 三囲神社での奉納演芸会を行って大団円となるが、最後は「福引」で締めくくる。門付け時に配布した福引券で、当選者を選び、景品を配るというもので、新春の運試しとして楽しんでいただいている。
 景品のご協力。本年もお願いいたします。

江戸時代のはるこま

門付け風景

演芸会でのもちつき踊り(三囲神社で)

演芸会のフィナーレの福引(三囲神社で)