縄文土器と対面

micabox2008-02-20

ざぶとん亭ばばさんが打ち合わせで山梨県立考古博物館へ行くというのでついて行く。
なんでばばさんが考古博物館に打ち合わせがあるのか、詳しくは知らないけど山梨は縄文遺跡の宝庫だからね、ついていったのである。

で、打ち合わせしている間ひとりで展示を見る。縄文から近代まであるがやはり縄文のコーナーが一番いい。中沢新一さんの『精霊の王』でも紹介されている人面のついた土器もあり、しばし土器と二人だけの対面をする。

写真は同じタイプの別の土器をネットで見つけたので添付。館内には他に誰もいなかったけれど「撮影禁止」をちゃんと守ったので写真は撮らなかったのよ。

これを作った人はどんな人だったのかなあ、などと夢想、妄想。面をつけた土偶や面をつけているみたいな土偶があって、あとで副館長さんと話をしたのだが、おそらく縄文人も木製仮面をつけて祭祀をしていたのだろうということだった。土製仮面は出土しているけど木製はまだ。でも可能性はあるだろうということだ。

この時代の木彫道具のことを考えると木を削るより土をこねた方が造形は楽だろうけど、実用としては木の方が楽だろうから、簡単なやつはあったんだろうな。

神楽と面の関係はナゾが多いが、縄文時代からあったということならまた妄想は広がる。

笛吹川の川岸を走っていたら、その風景が二風谷の沙流川と重なって見えたのでありました。