13日

micabox2007-01-14

渋谷、百軒店の坂を上がり道頓堀劇場を過ぎた先の小路にあるB.Y.G.。70年代からある老舗のロック喫茶の地下ライブスペースで行われたのが「エンケン還暦誕生日パーティー」であった。正式名称は「祝還暦&誕生会&新年会」だったかも。
B.Y.G.は「Beautiful Young Generation」の略ではなかっただろうか。そんなジャズのレーベルもあったけど、ロックの黎明期を象徴する拠点でアジトともいえる場のひとつだった。
「Beautiful Young Generation」当時は若さが美しかった。貧しくてせつなくて情けなかったりもしたけど、既成の価値観にとらわれない僕たちが世の中を変えるんだ、というイメージをかなりの割合で共有していたと思う。渋谷は「ジャンジャン」があって「ブラックホーク」があって「グランドファザー」とか「マックスロード」があって、ほんとに「僕ら」の町だったなあ。もちろん「ワルツ」もね。
そんな場所で行われた遠藤賢司還暦祝いなんだから濃密な愛にあふれた素晴らしい一夜になったのであったのであった。
古くからのミュージシャン仲間やエンケンを慕う若手ミュージシャン、最近急激に親しくなっている落語、講談、曲ごまなどの芸人たち、歴代のローディーやスタッフ、そして多彩な友人達が集まったんだけど、余興でやった平山みきさんとエンケンさんのデュエット「哀愁の東京タワー」はみんな大喜びのサプライズだった。
湯浅学さんなどによるDJも歌謡曲、GS、和製ポップスなどが続きモンキーダンスやらゴーゴーダンスやら、みんな勝手に踊ってて面白かったなあ。
「Beautiful Young Generation」は歳をとってもやはり美しい、そして今の若者も美しいやつらは美しい。歴代ローディー達がみんなでプレゼントした「大漁旗」なんか、かっこいいったらもう。
僕の還暦はまだまだ先だけど、センパイたちの還暦祝いはこれから毎年続いていくのであることよ。