昨晩のたね蒔きジャーナル 8/23

8/23(木)

 永岡です、毎日放送ラジオのたね蒔きジャーナル、今日は千葉猛さんの司会、毎日新聞大阪本社論説委員の池田昭さんの案内で放送されました。トラの快勝に千葉さんウハウハです(笑)。

 原発のニュース、福島の事故で放射性物質に汚染された土を最終保管するのが鹿児島に検討されており、中間は福島、政界では最終処分に鹿児島の、9000人もいない村が選ばれて、町長は探りといい、鹿児島知事は国から何の話もないと言うのです。池田さん、中間施設も安全が定まらず、唐突で、鹿児島にすんなり決まらない。福島内で論議があり、アドバルーンが上がり、中間貯蔵のやり方も未定とのことです。

 新潟知事、柏崎刈羽の賛否を問う県民投票を方法を選択肢のひとつとしています。署名は4万人、規定数を超えており、12月にも条例の制定を求めています。東京と大阪は否決です。

 四国電力は、伊方2号機は安全と保安院に提出し、ストレステスト1次テストの報告書で、コントロールセンターも基準の1.8倍の揺れまで大丈夫というのです。津波も13.8mに耐えられるとしています。3号機は保安院は妥当としています。

 そして、小出先生のお話、最終処分地、福島県の3つの町へ提示したものの、見通しなし。最終処分は鹿児島の情報もあり未定、中間貯蔵のみの検討について、「呆れた話」、原子力は今までも今を乗り切ればいいと、トイレのないマンションとゴミの始末もなくやってきた。最終処分を見つけないと中間施設が最終になり、住民がいやがるのは当たり前なのです。それにみんな気づかなかったのか。

さらに、小出先生、放射能のごみは人間にも消せず、自然に浄化作用はなく、どこかに集めないといけないが、国は住民の土地と言うのが間違いで、汚染は原子炉の中にあった東電のもので東電に返すべき、原子炉の敷地に戻すべきだが、戦争状態で、第2原発の広大な敷地に捨てるべき。東電が嘘をついて迷惑をかけており、東電が無傷で再稼動をもくろむのはとんでもないことだと言われました。

 中間貯蔵施設、必要な条件は、「隔離」であり、人間、生命の存在するところから隔離するしかない。コンパクトにして生命系に漏れないようにする。その場所は東電の敷地であるべきなのです。

 保管の仕方、特殊な容器に入れると政府は言うものの、完全に密閉できるものが入り、低レベルのごみは六ヶ所村に押し付けて、ドラム缶に入れてコンクリート製の構造物に入れて、粘土で固めて土をかけるが、ドラム缶はいずれさびて、放射能がいつか出る。300年お守りがいると政府は言うが、300年後は想像できない、民主も自民もない、そこまで無理なのですが、やらないといけないのです。池田さん、福島の人の災害、背負い続けることになり、原発を誘致してしまったところも、ごみはどこかに行くと期待していたが、原発の誘致=ゴミも受け入れる、国が騙してきた、日本政府が諸悪の根源なのです。

 中間施設、300年保管とは異なり、最終処分には、現在の政府は六ヶ所村の永久処分場(低レベル)を鹿児島に、そこに運び出すまでのものを、野積みにすることだけ考えている。回りには住めない、今後50,60年帰れない土地があり、それを政府はゴミ捨て場に狙っている、そこには帰れないのです。

 何の見通しもないわけです。
 今日は廃棄物のお話でした。

 続いて、今日の特集は、近いうちに信を問うという永田町の裏事情を、議員にもパイプのある政治評論家の浅川博忠さんのお話がありました。さわやかなオリンピック選手の活躍とは対照的なドロドロとした(泣)お話で、3党合意でいつ総選挙になるのか、永田町の思惑はなにか、浅川さんのお話です。浅川さん、東京スタジオからの出演です。

 竹島問題、尖閣問題の政府対応について、永田町の間での民主党の評価は、総じて「弱腰」、予算委でも審議されて、総理は冷静にと言っている物の、出るべきところは出ないといけない、煉瓦を投げていて、逮捕していない、事なかれ主義でやろうとしている。韓国の大統領が天皇に謝れといい、両国間のエチケット違反で、厳しくクレームを付けないといけない。鳩山氏の普天間で日米関係に亀裂が入り、それに付け込まれているのです。民主党の綱領がなく、憲法、教育の根幹問題がなく、それのない政党の脆さが外交で出ているのです。

 リスナーの質問があり、なぜ谷垣氏は「近いうち」に、で矛を引っ込めたのかについて、「近いう」の解釈が二つあり、通常国会閉幕と、秋の臨時国会の冒頭で、最長でも10月解散11月選挙であり、阿吽の呼吸でこれを認めた。9月に党首選を控え、野田氏は再選されて改造人事を行い、輿石氏の更迭、仙谷氏に幹事長差し替え、大臣に人寄せパンダを差し替える、選挙向け人事をやっての解散で、臨時国会のところの解散で、近いうちは10月の解散と、民主、自民共に執行部暗黙の了解なのです。

 この話が取りざたされ、浅川さん10日前から聞いており、10月解散を決めている模様で、自民の本音は一日も早く解散して欲しいが、11月に選挙なら12月に予算原案を作れる。11月4日が大安の日曜で、来年度予算原案のできるタイミングとして、逆算している。両者の信頼関係で、一体改革、後期高齢などの積み残しがあり、これまで3党で協力して、野田、谷垣、山口で来年度予算まで行くと、8月8日の話の背後にあるのです。谷垣氏、発信力が弱く、谷垣氏で選挙戦いたくないという自民であるが、1年だけ谷垣氏の延長の対応も自民で出ているのです。

 池田さん、有権者の選択に困るといい、争点は増税原発オスプレイの3点で、オスプレイのことで、領土問題もあり、代表選で、野田、岡田、前原氏、自民は石破氏、石原伸照氏、安倍氏が出て、このあたりは集団的自衛権を必要としており、これがテーマになると、選挙後も大きな政治テーマになるのです。

 有権者は民主と自民の違いが分からないとなり、前はマニフェスト選挙で、これをはっきりさせられず、浅川さん、石原氏と朝会って、石原氏は一体改革で手を結ぶが、その他は民主と違うものを見せると言っているのです。互いに意識しあい、一体改革以外は分かれるのです。

 維新について、浅川さん、マスコミが過大評価しているというのが既存政党の評価で、浅川さん、橋下氏の唱える大阪都構想地方分権しか伝わらず、中央には外交、防衛、教育のスタンス、経済対策も要り、それが見えないと評価できないのです。現時点での維新は人気先行で、しかし地方政党であるのです。

 既成政党から見た秋波は、安倍氏などやっているものの、ある部分は保険で、人気者を変に敵にしたくないというもので、熱心なのは渡辺氏のみ。橋下サイドで、渡辺氏を選ぶか疑問なのです。維新八策を練り上げても、みんなの党、渡辺氏と距離があり、各方面、変に敵にしたくないという意図なのです。中央に進出するトータルの政策と、候補者も見えていない。まだ維新はたくさんの議席を取れる政党か疑問視するものの、大阪選出の議員は恐怖感を覚えて、地元に張り付くと言っており、大阪から離れると、冷静に見ているのです。橋下氏も市長を辞めて出ない。93年の細川氏と違うのです。花形の応援弁士は誰か、議員は誰か、当選1,2回の人だけではイメージダウンになるのです。今は人気先行なのです。

 大阪とそれ以外で維新の捉えかたは違うのです。

 では、有権者はどう見るべきか、ひとつは外交で、日米関係がおかしくなり、これをどう再構築するか。その案が要り、また経済対策、円高対策。出生率の低さも長期不況の背景で、日本を改造する、過密と過疎のアンバランスを解消し、地方に行くと出生率は上がる。都会は低い、人が集まりすぎる。このアンバランスをどうするかであり、きちっとした政策をどこが示せるのか、なのです。

 しかし、政局で揉めているだけと国民には見えて、定数削減、抜本改革、民主は比例削減を進めているが、これと別に、一区4人の中選挙区がいいという声もあり、選挙制度は党利党略に関り、残念ながら選挙があっても、集団的自衛権で民主も自民も割れて、この2,3年は政治は混乱状態が続き、国民は選ぶ政治家を選ばないといけないのです。池田さん、違憲で選挙はしてはいけない。リスナーより、世界に通用する内閣が欲しいが、それは今の日本では無理かというメールもありました。

 今日は、浅川さんの政治のお話でした。