昨晩のたね蒔きジャーナル 金曜版

 永岡です、毎日放送ラジオのたね蒔きジャーナル、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞専門編集委員近藤勝重さんの案内で放送されました。

 原発のニュース、国が除染を行うものが避難指示会場で行われ、国の直轄の特別除染区域が決まり、ゼネコンの鹿島などが当たり、お盆に会わせて墓地他を除染。しかし、中間貯蔵施設は未定で、細野氏、まずは除染を始めると言うのです。
 月間時事川柳大賞、7月に近藤さんの選んだのは「耳塞ぐ 轟音それとも 民の声」、水野さんの選んだのは「活断層 民主の地層 動き出し」でした。

 で、水野晶子のどないなっとんねん、今日は、ロンドン五輪、各国のスポーツ事情、日本の進むべき道など、スポーツライターの小川勝さんのお話がありました。真のスポーツ大国とはというテーマで、JOCエリートアカデミーの実態に迫ります。小川さん、お電話での出演です。

 エリートアカデミープロジェクト、2008年にナショナルトレーニングセンター、320億円で建設し、日本代表の選手が使い、その下のジュニア層の育成もということで、小学校卒業の子供たちを誘致してスポーツエリートの子供を育成するのです。大阪の子でも東京に連れてきてトレーニングするもので、これをするのは卓球、レスリング、フェンシングのみであり、47都道府県に協会があり、有力な子供を見つけて東京に連れてきて、生活費はJOCのアイデアのため負担するのです。両親の費用をJOCは見ないのです。

 子供たち、一人で東京に来て、近くの学校に通いながらトレーニングです。スポーツにより事情があり、フェンシングは小学校ではやっていない。小学校卒業では将来は不明で、身体能力、体格を見て、本人の興味を見るもので、小学生のレスリングも少なく、身体能力、体格で選ぶものです。

 全体に地味めな競技であり、サッカー、水泳は全国に有力なクラブがあり、全国でトレーニングも出来るが、それの出来ない、日本中に練習の施設のない、中学から鍛えて意味のある競技をやっているのです。

 近藤さん、何のためかと聞かれて、オリンピック選手の育成であり、世界5位を目指すとしていて、実際アカデミーを立ち上げた協会の考えはしっかりしていて、全員オリンピック選手になれるのではない、実社会で活かせるものを目指す(語学教育、マスコミ対策もやる)、ここでの教育が大人になり役に立つものです。しかし、近藤さん、裏の本音はオリンピックと言われて、金メダル5位以内というのは今年の答申であり、文科省の方針は、体制を整えるために税金を配分するのです。アテネでは16個の金メダルを取り、日本で最多タイ、5位で、これ常に目指すものです。北京では9個、8,9位なのです。

 国が金メダルの数を目標に置く、スポーツでは、メダルを目標とは選手がやるならいいが、それ以外が目標とするのはややこしいものであり、近藤さん、人類が競うもので、国が競うのはおかしいと言われました。また、水泳などは有力な選手一人でいくつも金メダルの取れるものもあり、しかしサッカー(バスケ、バレー)は10人20人育ててメダルは1個であり、たくさんのメダルが目標となると、問題になるのです。体操は最大でメダルは7個取れるのです。金メダルが多いのがいいとなると、競技へのお金の配分も問題になるのです。

水野さん、国が金メダルの目標を立てると、学校もその方向になり、金だけがいいとなると、92年のバルセロナで、高野選手が60年ぶりに日本人で決勝に残り(他アジアの選手なし、黒人ばかり)、しかし、こういうことは注目されなくなるわけなのです。それぞれのスポーツで独自に考えるべきで、メダルの取れそうなところに税金を使うのはおかしいのです。  水野さん、4位の人がかわいそうメダルなしであり、小川さん、メダルを3個というのは1907年にその時のIOCが決めたもので、1908年のロンドンオリンピックからそうなった。そのときに5位までメダルを出すとしていたら意味も変わっていたのです。自分で意味を見出す、4位にも価値があると考える選手を育てるのが教育と言われました。近藤さん、人類が競うもので、国の目標の建て方には、問題ありと言われました。民主党政権の前からナショナルトレーニングセンター、小泉総理がアテネで計画を立て、それを前倒しにして、2008年の完成は小泉総理の決断によるもの、金メダル5位を文科省が立てたのは今年なのです。

 水野さん、旧東側の形を思うといわれて、小川さんもそういう要素が入ると言われて、税金で育成すると問題も出るのです。

 最後に、近藤さんの、幸せの雑学、手元に徒然草をお持ちで、家の作りは夏に合わせろとして、京都も風通しを良くする。家は文化と関り、床の間に掛け軸は、夏はひらがなのものを置く。日本は文字を持たず、漢字を草書体→ひらがなとなり、漢字を崩してひらがなを作り、漢語からひらがな、近藤さん、漢語は漢字2字以上の音読みをいい、人間も漢語で、人の間と書く。京都の涼しいのは「間」にあり、日本の文化は間を考えている、間を語らず日本文化は考えられない。語らずして語らせるのが大事で、行間に余韻を漂わせるのが文章のうまい人であり、近藤さん、原稿用紙、手で書くと間がどこでも取れるようになっている、それをパソコンで打つと漢字ばかりでる、するとひらがなでいいのに、パソコンは難しい漢字を知っているのか、日本のひらがなが泣く、原稿用紙で、手で書くと、分かるのだそうです。これにこだわる俳人もおられて、またしゃべりたいと言われました。

 今週もたね蒔きをお伝えいたしました。