昨晩のたね蒔きジャーナル 2/27

2/27(月)

 永岡です、毎日放送ラジオのたね蒔きジャーナル、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの案内で放送されました。

 原発のニュース、事故を受けての避難区域にあった南相馬の小学校が本来の校舎に戻りました。8校が本来の校舎に戻り、しかし、警戒区域にかかっている6校はまだです。
 関電の株12%を持つ大阪、神戸、京都市脱原発の提案をしています。代替エネルギー確保を求め、関電は真摯に受け止めるとだけ言っています。大阪市は株主提案の予定です。その関電、過去最大の赤字です。火力にいる石油、LNG負担によるものです。取締役報酬減額です。

 そして、小出先生のお話、原発周囲20km圏は飛行禁止で、それが3kmになり、接近した映像が公開され、しかし小出先生新聞記事しかご覧でなく、印象は特にない(思っていた通り、破壊もひどい、作業員が大変)のです。汚水のタンクは大変な数で、「当然のこと、これからもタンクを作らないとダメ」なのです。汚水処理は、どんどん水を入れないとダメで、増えるだけ、放射能で汚れているので食い止めないといけないが、海に漏れている、タンカーがいいと言っているのに、それをやらないなら、タンク増設しかないのです。

 こういう現状が言葉で伝えられず、汚染水が海へ出ること、数字も出てこずと水野さん言われて、普通に考えたら、汚染水は原子炉建屋などにたまり、水を入れるからたまる、コンクリートはひび割れで漏れるしかないのです。ピットで漏れたのは見えたから止められたが、見えないところは放置されている、危なくて見ることも出来ないのです。それを言わないのです。なかったことにするのです。

 政府の事故調査検証委員会、海外の専門家を招き、海外の専門家、アメリカの規制委員会の人、事故現場で線量計が作業員に行き渡るのに3週間かかったのは信じられないといい、小出先生も同じ、線量計は福島第2、柏崎、メーカーにあるのに、足りないから渡さないとは、言い逃れは出来ないし、信じられないのです。福島の事故は悲惨で、吉田所長、死ぬかと思い、撤退まで追い込まれた、それほどひどい中で事故が進行し、原発の事故はそれほど悲惨なのです。

 平野さん、線量計、現場だけでなく国、安全委の司令塔が機能していないといい、小出先生も同じで、指揮命令系統もなく事故が進行したのは大きいのです。

 フランスの人は、日本では5年に1度事故があり、大事故は日本で起こると言っており、小出先生失笑されて、日本は科学技術が進歩していると思われているかもしれないが、原子力アメリカに従って来たもの、日本は原子力の先進国ではないし、しかしフランス、イギリス、日本でも問題、イギリスのウインズケールの事故もあった、フランスか日本で事故だと小出先生思われていたのです。次はフランスなのです。

 今日も、小出先生のお話をお届けいたしました。


たね蒔きジャーナル、続いて、東電処理に関して、電力会社や原子力関係者を取材されている経済ジャーナリストの町田徹(てつ)さんのお話がありました。東電、再来年に黒字と言うのですが、その背景を聞きました。町田さん、スタジオでの出演です。

 除染、賠償、発送電分離で、東電は潰れて当然なのに、黒字とは、リスナーから怒りのメールが殺到し、寄ってたかって国が手厚い保護をしているのです。損害賠償機構が1.6兆円貸し込み、賠償は2300億円、6000億円以上潤沢に持っていたのです。破綻したら税金になるものです。国は税金でないと強弁しているものの、税金であり、被害者にちゃんと賠償されていないのに、お金があるのです。

 賠償は申請方式が壁になり、国民のお金が賠償にならず、社債の償還に使われている可能性もあるのです。東電の資金繰りは楽なのです。普通なら潰れて、身銭切っている会社を、国が守っているのです。支援機構は守ると言う意味なのです。政府が保証するからと2兆円、昨年3月に貸しており、さらに手厚い保護をして、東電、債務超過の可能性があったのに、政府が保証するからと見逃して、賠償機構を作り、東電を守っているのです。

 さらに、原発早期再開で、安いコストで発電+値上げて、東電の社長は値上げは権利と言い、再来年には黒字になり、借りたものは何十年かけて返すのです。

 国が、原子力政策の変更をしたくないのでやっているのです。密室の談合(仙谷+勝俣)もあり、仙谷氏、政調会長代理で、民主党の政策を決めており、経産省財務省のパイプが仙谷氏で、仙谷氏が、官僚から東電は潰せないと言われているのです。日航も法的整理(破綻処理)、甘いのにしたのに、それが出来ないと騙されたのが仙谷氏、枝野氏なのです。

 枝野氏、再開に待ったと言っていたのに、豹変し、経産省の役人に誘導されているのです。関電の原発依存度を下げるのは余力があり、関西は原発に近いから危ないのですが、しかし東北は原発、火力がやられて、中部電力からもらっており、いつ停電するか分からない。これからできる原発があり、それはあるものの、枝野氏、役人の手のひらで転がされているのです。

 枝野氏、値上げも当然と言いだし、国有化は賠償支援の日に、増資してほしければ国有化と、増資前提、債務超過の東電を踏み込んで助けているのです。経営権をよこせば、増資してやると言うのです。何を当たり前のことを言っているのだ、なのです。 東京の新聞、テレビはだらしなくて、当たり前と言わないといけない、国有化が間違いと言わないといけないのです。国有化を東電が嫌がり、国有化したら東電に鉄槌と思われるのですが、東電は資本入れてもらうのはいい、口を出してほしくない。枝野氏は金を出すから口も出させろと言っているのです。金を出さないと日航の法廷整理で、資産が4兆数千億あり、これが賠償に回るべきなのに、手厚く保護されて、これを吐き出さないのです。長短の借入金は3.8兆円あり、これも賠償に回せる=8.5兆円賠償に回せるのです。

 平野さん、国の原子力政策の定まっていないこと+民主党政権の弱体化があるといい、財務省も国有化を嫌がり、国が持つと、次の事故の責任を持たないといけないからです。町田さん、出資して、経営権を持ったら、将来破綻したら紙くずになり、今まで以上に税金もいるので、財務省も嫌がり、無議決権株、金を出して国有化するが国を出さない(責任がなくなる)、某有名実力政治家が、財務省の勝氏と東電を結びつけている(勝俣-勝ライン)、電力業界では常識なのです。

 リスナーから、東電のどこがおいしいかについて、政治献金+地元への利益誘導+票まとめ、こんなおいしいところはなく、町田さんの後輩で衆院議員がいて、聞くと、東電の原発振興の金を賠償に使えと言ったら、東電をいじめるなと言われており、日本最大の既得権益企業だと、守る政治家、官僚がすさまじく、国有化はやむを得ないとなり、1年で怒りを忘れて、長いものに巻かれろとなっているのです。これが東京の実態です。

 国有化はダメ、法的整理だ(5〜6兆円賠償に回せる)と言うのが結論でした。

 今日は、町田さんのお話をお届けいたしました。