昨晩のたね蒔きジャーナル 12/28

12/28(水)

 永岡です、毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞専門編集委員近藤勝重さんの案内で放送されました。


 原発関係のニュース、事故で発生した、放射能汚染の土を保管する施設を双葉郡に置きたいと細野氏が佐藤知事に提案です。佐藤知事はつらい、重いとの話です。大熊町双葉町を候補地として検討しており、来年度に選定して2013年度に置き、最長30年置きます。


 そして、小出先生のお話、大阪府の瓦礫受入れで、被災地の汚染瓦礫、1kg100ベクレルまでのものは受け入れると発表し、燃やした後の灰を管理する基準は1kg2000ベクレルとの基準であり、リスナーより、これで大丈夫なのかについて質問があり、何度も言った通り「放射能に大丈夫と使ってはいけない」、1kg100ベクレルでも危険、何を受け入れることが出来るかの一人一人の価値判断で、大阪府の受け入れは、放射能が環境に出るかどうかで、焼却してどれだけ放射能が出るかが第一の関門なのです。フィルターを付けると除去されるのですが、今の焼却炉で燃やしてはいけない、フィルターで、現場で取れていることを確認しないといけないのです。


 環境省、フィルターで99.9%除去できるといい、ならそれですべての原発を覆うべきと水野さんいい、しかし放射能フィルターは99.9%取れる、しかしフィルターは熱に弱く、セラミックフィルターなどで、現場でテストしないといけないのです。机上ではなく、現場で99.9%取れるか判断しないといけないのです。


 さらに、反対論もあり、神戸大の山内先生、試算され、99.9%除去できても、あまりに多くの量を処理すると、1日120トンやると44万ベクレル放出されると言われて、なら、ひとつの焼却炉から44万ベクレル出て汚染するが、福島第一の周りは1平方メートル何百万ベクレルの汚染であり、どこかの焼却炉で44万ベクレルは、それが何だと言うほどの、福島は汚れて被曝しているのです。


 水野さんもどうしていいか分からず、また灰を海に埋めると言うのですが、小出先生、それはやってはいけない、東電の所有物で、東電に帰すべきなのです。

 
 近藤さん、焼却に設備がいる、自治体が引き受ける意味は、福島に放っておいていいわけではなく、東京も引き受ける、大阪もやるとなると、その方向は、東京が排気のテストもせずやっていることに抗議され、手を挙げても、住民を守れないとダメ、排気の現場テストが要ると言うのです。現場で守れるか、なのです。


 今日も小出先生のお話をお知らせいたしました。


続いて、年金問題に関して、学習院大学鈴木亘さんのお話がありました。


 水野さん、今年のニュースで、年金68歳からと言われて「ちょっと待て」となり、ホンマに年金は大丈夫か、鈴木さんのお話で、消費税を二段階で上げると言っており、年金のためというのですが、「騙されている」と言うことで、「消費税引き上げと年金はほとんど関係ない」のです。年金は保険料を取って支出するので消費税は関係ないのです。少しは消費税は入るものの、1%であり、消費税を上げても年金は安心にならないのです。


 リスナーの質問が殺到し年代で言っていることが違い、50代のリスナーから「もらえるのか」について、また20歳の方から「年金もらえると期待していない、それに頼らず生きる」といい、それは、年齢により大きく違い、全くもらえないことはないが、今65歳の人は払った金額より受け取る金額が3000万円多い(85歳まで生きて)、年齢が下がると損になり、払いと戻りが一緒になるのが53歳、52歳ならトントン(85歳まで生きてトントン)なのです。20歳の人は、85歳まで生きてマイナス3000万円なのです。前に得した人へプレゼントするのです。


 これは、年金制度は、保険料を積み立てるのではなく、払っている年金は払った瞬間に消えて、高齢者(今の年金受給者)に行く、若者が高齢者を支える、70年代は10人で1人を支える、今は3人で1人、12年後に2人で1人になる(団塊が高齢者になる)、最後はワリカン(1人で1人)になるのです。


 若いころ積み立てたものを老後に使うシステムにしていれば良かったのに、他人に行く制度になってしまったのでこうなるのです。日本の制度は、若いころためて積み立てる方式であったのに、高度成長、若者が多いと積立金が増えて、これに官僚と政治家が目を付けて、グリーンピアなどに、田中角栄の頃から大盤振る舞いになり、積立方式は崩壊し、若いものの払ったものを老人に回している、この変化を宣言していないのです。修正積み立て方式と言い、さらに賦課方式と厚労省も言ったのです。


 積立金は減り、これが将来なくなる可能性もあるのです。政府は100年安心と言うものの、この5年の取り崩しのスピードはすさまじく、2006年に146兆円→2011年度末に109兆円であり、5年で40兆円消えて、増えるべきものが減っている、このペースだと、2025年に積立金はなくなり、年金制度は崩壊するのです。水野さん唖然です。デフレが続く、低成長の前提であり、インフレでも、2033年にはなくなる、遠い先ではないのです。


 近藤さん、優秀な官僚が考えて、こんなことになったのかと指摘があり、背任と指摘があり、原子力村と同じ年金村があり、お手盛りで都合のいい計画、想定外であるのです。一番大きい想定は運用、利回りが4.1%と計画を立てて、実際はマイナス3.3%、つまり7%狂っているのです。


 これで、若い人に保険料出せと国が言っても、払わない、タンス貯金の方がましと、未納者が多く、4割払わず、免除が2割で、つまり6割の人が払っていないのです。


 年金村を解体しないといけないのですが、決定的な事故がないと、解体できないのです。しかし、水野さんは、これは決定的な事故と指摘し、近藤さんは詐欺と言われ、鈴木さんその通りとのことでした。


 来年、また鈴木さんに、どうしたらいいかを聞く予定です。これを、お知らせいたしました。