昨晩のたね蒔きジャーナル 7/26

今日も永岡さんがまとめてくださいました。

7/26(火)

 永岡です、毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの案内で放送されました。


 原発事故関係のニュース、菅総理が、福島事故、安全な方向に進み国民が喜んでいると発言し、平野さん、生活の場、雇用を奪われた人にこんなことを言えるのか、誰が喜んでいるのかと、菅総理の人格を疑うという指摘でした。国民の支持を失った内閣、森内閣は最後8%、加藤の乱が不発になりましたが、民主党執行部に、国民の行動を受ける人がいないのかと言うことでした。2〜3人閣僚が辞表を出せば菅総理はアウトで、その人は喝采を受けるという指摘でした。海江田氏など、行動を起こせないのかということでした。岡田氏も鈴を付けられないのかということでした。口で言っても菅総理は聞かない、行動しないとダメとのことでした。


 放射性セシウムの牛のニュース、国が主導して買い上げることになりました。農水省は暫定規制値以上のセシウムの出た牛を買い上げて処分、規制値以下でも実質的に買い取りをして、20億円の費用は東電に負担させます。牛1頭に5万円農家に支給し、これも東電に負担させます。


 食品安全委員会、内部、外部被爆を100ミリシーベルト/生涯(累積線量)とすることにしました。内部、外部の振り分け、年齢別の振り分けも必要です。


 そして、小出先生のお話、放射能の被曝線量基準、食品安全委員会、生涯に渡り累積被曝の限度を上限100ミリシーベルトとしたのですが、この値、「安全だと言っているのではない、そこまで我慢しろ」という意味であり、「そんなことをひとつの委員会を言う権限があるのか」、と言うことです。普通は年間1ミリシーベルト、100歳まで生きる人は少ない、食品だけで100ミリまで良いと言っており、食品の外部被曝とは何か、なのです。食品委員会は外部被曝の計算は出来ないのです。自然界に年間1.5ミリシーベルトありますが、年間1ミリの限度には自然被曝は除外されており、人工的な上乗せが計算され、それを食品に限るのはおかしいのです。


 食品だけでなく、全てひっくるめて数値を出していますが、それは食品委員会の権限外であり、この委員会、様々な規制をしたくて、その前に一人の人間がいくら被曝するかと計算するのはいいのですが、一生に100ミリ被曝はおかしい、80歳まで生きるなら最大80ミリでないといけないのです。つまり、年間1ミリの上乗せで、意図は不明であり、被曝は我慢しろと、だんだん緩める段取りという可能性もあるということです。規制は、きつくはなっていないのです。ほとんどの人は規制を緩められるのです。


 食品の暫定規制値見直しで、全体の緩む可能性があり、そのための布石を打っていると言うことです。1ミリの基準は事故後撤廃され、相当緩められているのに、日本の法律を遵守できていない、法律を守れないとのことです。3/11で世界は変わった、法律を守れない世界になったので、国がそのことを言わないといけないのです。


 根拠は、日本人は自然界から1.5ミリシーベルト浴びているから、同程度と言うことで、これ小出先生苦笑され、がんのリスクを負っており、それに危険が上乗せされるのです。リスクはあるのです。


 食品安全委、生涯100ミリ=年間1ミリと強弁しており、あり得ない話です。


 また、年間1ミリ以下なら安全と言う根拠もないと言うのですが、「安全はない、どこまで我慢するか」なのです。


 セシウムのこと、放射性物質ごとに値を決めておらず、それはおかしい、日本の法律で年間1ミリの被曝しかいけない、法治国家なら、セシウムなら1年にどれだけ、ヨウ素はどれだけと数値化しないといけない、それで年間1ミリを守らないといけないのですが、体内の評価するデータはない(厳密なデータはない)が、仮定の下でセシウムストロンチウムの危険性は分かるので、それを元に計算しないといけないのです。


 今日のお話は以上です、食品安全委の見解の欺瞞をお伝えいたしました。

 永岡です、たね蒔きジャーナル、続いて、主婦の立場で食品の放射能を測っている香田頼子さんのお話がありました。


 運営と連絡を市民が行っており、小金井市と一緒にやっており、機械は小金井市が購入し、維持費も小金井市持ち、香田さんたちは委託で測定を行っているのです。発端はチェルノブイリで、輸入食品の放射能汚染で、署名が2000人/1.5ヶ月で集まり、市議会全会一致で採択され、測定器を購入したのです(永岡注:神戸市では絶対にあり得ない!)。食品を計るのは、砕いて測定するもので、線量計より大きいものです。ゲルマニウム半導体の機械よりは小さいものです。鉛の箱の中で測定します。1990年に430万円した機械です。


 放射能汚染されたものは、イタリア料理の食材(きのこ)から高い値が出ています(チェルノブイリ関連)。ブルーベリーも問題になりました。


3/11以降はぐっと依頼が増えて、葉物(ひとつ基準値以上のものあり、茨城の家庭菜園のブロッコリー)、母乳(これは問題なし)などを測定しました。


市民が不安に思い、測定するものの、どういう意図で持ってくる人が多いかは、今のところ食材一つ一つで、粉砕して200ccで測り、手軽に測れます。結果を見て大丈夫と言うことでも、その後食べる人はあまりいないもので、チェックしているのです。


持ち込む人は男性女性、年齢もばらばらです。3/11以降、事故前はそんなに多くはなく、事故後、4月増えてきて、気になるターゲットも変わってきています。事故前は週1回の測定を、今は週3回やっています。


香田さんたちは無報酬であり、検査のプロではなく、機械を導入して、パソコンに数値の出る形にしてあり、ソフトも作ってもらい、2〜3回やれば使い方はわかるものなのです。一般の市民でも測定できるのです。


香田さんの食生活、測り比べており、市民の持ち込みもの以外にも測っていて、葉物は洗うと良く落ちることもわかりました。お茶も、そのままだと値が高く、しかし飲む時には低くなるのです。工夫で、放射能摂取を防げるのです。


 有効なことは、これから魚、加工食品も気になるので、企画して計りたいと言うことで、市民の申し込みも多く、学校、保育園の給食も測っていて、保護者の要望が多く、フル回転で計っている(1回6時間かかる、ある程度の値なら3時間でOK)のが実情です。今頼んでも、秋になります。夏野菜の結果を知りたくても混んでいます。


 給食食材、身近なものを細かく計るべきであり、食材により異なり、隣の畑でも値が異なり、どの場所かと言うことも関係するのです。これは、先進的な活動なのです。水野さんも、20年間ご苦労様と言われました。


 食品業界に関心を持つ一環と言うことなのです。

 できる限り計り、HPも開設し、公表したいと言うことでした。


 こういう活動を行っている人もいます、以上お知らせいたしました。