カラフルロスタイムショーvol.9

micabox2008-04-27

@六本木スーパーデラックス

今回はゲストが原マスミということで、出番がいつもの「ド頭」から後半のオープニングへ移動。
前半の演芸パート、はだか君とだるま食堂のネタを見ながら出番を待つのは初めてなので落ち着かない。
いつもならさっさと出番が終わってビールとか飲んでるのに…。慣れない感覚である。

休憩の後ステージへ。一曲目は高遠彩子作詞の「百合の夜」。そして二曲目はこの日のために詞をつけた昔の曲。80年代に山田勇男の映画のために作ったものなのだが、今回マスミ君のことを考えながら歌詞をつけてみたのである。
で、この曲からビデオも上映。満開の桃畑の花をバックに原マスミの画集のページをめくるというもので、花曇りからちょいと日の射す感じの空気感がピンクの花とうまく合い、マスミ君の絵を引き立てていた。本をめくっていたのは高遠彩子で撮影が僕。監督がばばちゃんであった。

映像が流れるまま3曲目に。マスミ君の名曲『夜の幸』。これは以前吉祥寺の「KUU KUU」のライブでも歌ったが、今回は出来ればこの曲をマスミ君にリレーできたら、という希望もあった。
でもキーが全然違ったのね。残念。

そして僕らがハケて、原マスミの弾き語り。前半では大爆笑の渦だった空間が一気にシーンとしたこのショー独特の不思議な雰囲気の中で歌い始めた。
んー、いつもながらいい。「血と皿」とか泣かせる曲が次々と。
MCもどんどん「らしさ」が出てきてお客さんもマスミワールドにすっかり浸っている様子である。

最後の曲「ブレーメン」で僕がアコーディオン、他の出演者がコーラスで参加して盛り上がって終了。いつもなら客席にいる昇太師匠とかも乱入するフィナーレになるのだが、今回はまた仕掛けがあってこのあとにホントのフィナーレが。
それはプロデューサーばばちゃんのプランで初の「ナレーションタイム」。漫画家森雅之さんのマンガ「ポケットストーリー」や「リリックス」から選ばれた4作品を撮影した10分のビデオにナレーションを付けるもので、このビデオは森さんが北海道立文学館で原画展をした時に作ったものなのだが、僕の音楽を使っていた関係で僕がこの映像を持っていて、これを見たばばちゃんが「これだ!!」と膝を叩いた次第。寒空はだか、だるま食堂、高遠彩子、そして原マスミが一作品ずつライブでナレーションをしたのである。

さすがにマスミ君のナレーションはひと味もふた味も違う。ナマで聞けたファンはうれしかっただろうな。

で、実はこのビデオに使われていたBGMは山田勇男の映画に使っていたものを使ってもらったもので、4作目のBGMは今回詞をつけて僕らの二曲目として歌った曲と同じ曲だった。というややこしいリンクが貼られていたのであった。

とても叙情的なフィナーレの後はまた「東京タワーの歌」でいつものように我に帰って盛り上がり今回も無事終了。
そしてなんかいつもと違ううれしさが漂う打ち上げではチャコさんに「ルーン占い」をしてもらったんだけど、引いた一個目の石が「伝承」を表していて、自称伝承音楽研究家としてはおったまげたのでありました。束縛とか勉強も出たけど解釈は自分でせよ、といういい占いでした。笹くんや椌椌さんやせつ子さんやエンケンさんもいて、これまた盛り上がりました。