上野

micabox2008-03-30

28日に桜満開の東京に舞い戻る。
29日夜に人と合うために浅草へ行ったので隅田公園で少し観桜。寒い。屋形船がたくさん出てた。公園ではケバブ屋の屋台が三つも。
30日は午前中から上野へ。12時から芸大で田中泯さんが「場踊り」をするというので見に来たのだ。
上野駅は花見客で大混雑、公園口は長蛇の列だったので別の改札から出た。
腹ごしらえをしたあと芸大に着いたらばばちゃんがいて、それからはだか君が来て、エンケンさん到着。ナイスミドル四人男が揃って泯さんの登場を待つ。
この場踊りは来日するはずだったアントニオ・ネグリ関連のイベントのプログラムのひとつで、彼が入国できなくなったため抗議イベントのかんじになったのだが、もともとはそうじゃなかったから餅つきがあったりして、上野一帯も花見ムード一色だったので何か妙な雰囲気ではあった。
200人くらいの人が待つ中、泯さんが白い着物に白い破れ傘、高下駄ですーっと登場、そのまま踊りになった。BGMは「ケ・サラ」。このあたりが泯さんらしい。最初のうちは門から外へ出て「公道」で踊る。白波五人男みたいな動きをしたりして面白い。着物には「死」という字がひとつ、そして「シ」の字がたくさん書いてあるのだが、その「シ」の筆跡が横尾さんのポスターの字みたいに見えた。傘には○に誉の字がひとつ。
30分くらい、いろいろイメージをかりたててくれる泯さんの踊りに吸い込まれた。BGMがなくなってからが良かったな。
終わったあとの、おそらく学生であろうスタッフのトンチンカンなカンパ呼びかけが余計だったけど…。
そのあとは上野を歩きながらかるく花見でも、という話だったが、はだか君も来たし、エンケンさんも以前住んでいたというので谷中あたりの散歩をすることになった。
はだか君の新曲の舞台、カヤバコーヒーの前で写真を撮ったり、嵯峨の屋でせんべい買ったり、愛玉子に入ったり、谷中墓地の巨木を訪ねたり、小松崎茂の住んでたアパートを見たり、ついにはエンケンさんが昔すんでいたアパートを発見したり、商店街をひやかしたり、谷中散歩を楽しんだ。
雨も落ちてきたりして寒かったけど、これはこれでなかなかいい花見のようなものだったな。