産経新聞に書評が載りました

2月4日の日曜日の朝は、前日の午後から20時間続いた宮崎県諸塚村の南川神楽を見ていました。
その頃配達された産経新聞民俗学者赤坂憲雄氏による『新・神楽と出会う本』の書評が載っていたことを知ったのは東京に戻ってから3日後の今日でした。

日本で一番、本を読み込んでくれただろうというほどの書評に感激しています。
その中に「神楽の研究者となることを、やわらかく拒絶している」というくだりがあり、これは当たってはいるのだけれど自分にとっては「研究者になるのを諦めたからこうなった」かんじもあります。
脳が「学者脳」でないので論文なんて難しすぎて理解するのがたいへんだし、資料として読む本も何回読んでも頭に入りません^^;
でも「学者脳」だったらこんな本は作れなかったかもですね。

そして最後に「神楽というカオスの中にこそ、縄文にも繋(つな)がる、この列島の古層をなす精神文化が豊かに埋もれているに違いない」と断定して締めくくってもらって、こんなにうれしいことはないです。

書評はこちらで
http://www.sankei.com/life/news/180204/lif1802040022-n1.html

東京の新聞販売店で配達の準備をしている頃、ぼくは南川神楽でぜき歌(せり歌)を歌っていました。写真は寺原正さん。