銀鏡神楽報告

目的の場所や催しに到着するまでに邪魔が入ったり想定外の事態になったりしたほうが素晴らしい体験ができる、という経験上のマイ定理は今回も札幌足止めから始まってまさに当てはまりました。
たぶん14年か15年ぶりの銀鏡神楽、あまりにメジャーになってて足が遠のいていたけどやっぱりさすがのいい神楽でした。
細かい報告は出来ないけど、トピックスをいくつか。


◆直前のがけ崩れは、平日だったおかげで警察や役場の対応が素早く出来たようで、帰りは一時的だけど車が通れるまで工事をしてくれました。
夜通しの神楽の裏で夜通しの復旧工事があったんですね。
崩れた横ののり面にヒビが入っていて、崩れが広がってもおかしくなかったのに。
今風に言えば神ってる一夜。

◆前日炊事場にぶら下がっていた猪頭より多くの頭が祭壇に奉納されてました。「出さない」と書かれた頭はサイズが小さかったりの理由だそうです。終了後振る舞われたシシ雑炊には使われたのでしょう。

◆新しくなった観覧用建物は神楽が始まったら電気が消されました。
そのせいか神楽が舞われる外神屋も前より暗くなった感じで「昔はこんな感じだったんだろうな」という雰囲気に。
この配慮は感心しました。

◆前回はほとんど聞かれなかったせり歌がたくさん出たけど、男の歌が多かった。

◆「ししとぎり」の爺のぶら下げた大根が細くて何も書かれていなかった^^;

◆89歳になったという濱砂武昭さんは、もう宿神社の宮司をやめたけど、13日の神事や星の舞では代理の銀鏡神社宮司を務められ、お元気でした。
相変わらずのサービスぶりで、いろいろ話をしてくれ、13日の八幡社の神事では家伝の「修験の祝詞」をあげられました。地元の人も「初めて聞いた」と言うほど珍しいもののようで、後半は祝詞というより呪文でした。(まあ祝詞も呪文ですが)

◆13日の神事前の雑談の時に「ここは宮人の制度があって、これは数少なく、愛知の北設楽の方にあるということだけど…」とお話されていたので、15日の朝、今回参加してくれた布川の花祭りの宮人である伊藤静男さんを紹介させてもらいました。
しばし、「花の舞がありますか」などと祭りのことなどで話に花が咲きました。
武昭さんも「宮人の話をしたおかげですねえ」と喜んでくれて、僕も嬉しかった。
てなとこにしときます。

そして21日の「お神楽ナイト」もよろしくです。
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