21日 札幌・琴似で神楽ビデオジョッキーやります

札幌琴似での「神楽ビデオジョッキー」、迫ってまいりました。
ちょっとおつまみと飲み物用意します。
なんせ「お祭り映像」見るんですから、リラックスしてね。


でもちょいとカタイことを言いますと。
「神楽」はこの列島のそれぞれの風土の中で培われた生きていく上での自然との共存、折り合いをつける境地から生まれた自然信仰、神感覚や祖先崇拝など土着の信仰を基にして、流入したり勃興した祭祀文化を取り入れて進化、魂を体内に納める鎮魂、神仏からのメッセージを受ける託宣、神仏への祈祷などをしたりする"祭り"として呪術的芸能を伴って行われてきました。


原型をたどるとどこまで遡るか定かではないけれど、姿はまるで違っても縄文までの可能性もあります。ていうか、縄文人が全滅したわけではないので残っていて当たり前で、その可能性が一番強いのが神楽じゃないでしょうか。
現在に近い形は江戸時代に入ってからほぼ固まったと考えられているけれど、その起源が概ね中世まで辿れるものがたくさん残っています。


考えても見て下さい。平安、鎌倉、室町と時代が変わって、戦乱もあり、その時その時勢力を持った宗教もいろいろ変化をして、吉田神道が幅を利かせたり、江戸時代に入ってからは国学も発達してナショナリズムに目覚め、さらにこれまでの先人から伝わってきた文化、文明の強烈な破壊行為である明治維新があり、文明開化があり、世界戦争があり、敗戦があり、経済成長があり、生活スタイルの変化があり、と怒涛の歴史の中で、権力からのプレッシャーで変化を余儀なくされても「したたかに」残ってきたのが神楽です。


こんな芸能、こんな文化は世界に例がないでしょう。


神楽は神話の仮面劇として国家神道の洗脳システムのひとつではありません。(明治以降始まったものにはその性格が入っているものもありますが)
「わしらは先祖代々伝えられてきたことをやるだけ。ご先祖様に申し訳ないからわしらの代でやめるわけにはイカンのだ」

というわけで、自然や神仏に対する謙虚な気持ちを持って、地域が一体となって楽しみ、時に酒を飲んで騒いだり、性の解放で「はじけて」来たのが神楽なんです。
このしたたかさを支えているのが、念仏踊りなど盆行事もまだまだ各地にしっかり残っている日本人の信仰の強さからなんだなあ、とあらためて感じた、今年のお盆でした。


21日はこの気持ちで映像を選んでみたいと思います。
お待ちしています。
助さん、拡散よろしく。
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