むすびば閉会のご挨拶

連れ合いのやっている活動です(三上)

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みなさまへ

むすびば共同代表のみかみです。

当会は一年間の準備期間を経て本日を以て閉会いたしますので、
今日は最後のご挨拶をさせていただきます。

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2011年3月16日、
札幌エルプラザの2階に集った百名近い市民は3時間の話し合いの末に
被災者支援活動を行う市民グループを結成することになりました。
その場で25名余りの方が運営の中心を担おうと手を上げてくれました。

一番後ろでこの話し合いに参加していた市民活動サポートセンターの職員さんが立ち上がり、
「現場が責任を持ちます。市民活動サポートセンターの一角にこの支援活動の拠点を置くと良いです!」
そう提案をしてくれました。この英断がのちのちの大きな活動を生んでいく基盤になったのです。

2011年3月25日、
正式な発足集会をもち「東日本大震災市民支援ネットワーク・札幌」(通称:むすびば)がスタートしました。


避難してきた方達が早い段階から支援者としてむすびばのメンバーとなり、
「むすびばは今一番必要とされている支援を行おう」と常に支援活動の最前線で市民力を発揮しました。
実に多くの出会いが生まれ、沢山の汗と涙が流れました。

大震災とつなみ災害と原発事故という日本がかつて経験したことのない今回の被災者支援活動は、
行政も災害支援のプロも一般市民も皆同じように手探りの状態でした。
そういう中でむすびばが少しずつ力を発揮できたことの大きな要因は、
「創造力」と「行動力」を大事にすること、
既成概念に捕らわれずに「ダイナミックな思考回路」を持つことこと、
そして責任の主体を運営委員会において常に話し合いを重ねたことでした。


緊急支援という合い言葉で集まったむすびばは、本日で閉会いたします。
そして4年目以降の継続的な支援を模索しつつ、それぞれ動きやすい形を再編成しながら活動していきたいと思います。
(添付資料をご参照ください)

この3年間の緊急支援活動のステージで出会うことのできた方達、全ての人生に幸い多きことを祈ります。
そして何よりもわたくし達大人が子ども達の未来を明るく照らす灯火となれるように
今後もそれぞれの方達がそれぞれの場所で自分らしい力を発揮されることを願ってやみません。


むすびばの誕生から今日まで共に行動してくださった多くのみなさまに感謝を申します。
みなさま、本当にありがとうございました。


2014年3月31日
東日本大震災市民支援ネットワーク・札幌(むすびば)
共同代表  みかみめぐる