昨晩の報道するラジオ ゲスト堀潤

 永岡です、報道するラジオ、今週も水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの案内で放送されました。福留、よくタイガースに来てくれた!ありがとう!(…野球に興味のない方毎度すみません、夜遅くまで聞いていたので…(笑))、トラの勝ちで水野さんも平野さんもウハウハです(笑)。

4月になり人生が変わった人、今日のゲストはジャーナリストで元NHKアナウンサー堀潤さん、NHKを退局してから電波に乗るのはこれが初めてです(ネット番組は出ておられます)。福島、アメリカなどで取材された堀さんのお話です。堀さん、このお時間なのにスタジオでのお話です。堀さん、自分はすき間産業と言われました。堀さん生まれが関西で、フリーになり初めて出るのが関西と言うのがうれしいと言うのです。NHKと民放、タレントのサインのあるポスター、NHKにはなかったのです。浜村純さんのポスターも新鮮と言うのです。友人にお前は大阪を捨てたと言われていたので、関西はうれしそうです。堀さん、ネットのツイッターの質問は受けており、ラジオでリスナーの質問を聞くのはうれしいと言うのです。

 堀さん、カリフォルニアに1年留学され、メディアを学ばれ、原発事故もライフワークにしておられるのです。アメリカの原発のことも調べられています。

 リスナーの質問が殺到しており、平野さん、NHKの深夜をやられて、働く方の帰ったときに出る番組に出られたとして、リスナーより、NHKなら楽なのに、なぜ退社したのかと質問があり、堀さん、やはりテレビは10年まえ、デジタル放送が始まり、双方向通信が可能になると思って入ったが、難しく、視聴者の声を取り入れて番組を作れず、ネット、SNSで市民とやり取りが出来て、みんなの疑問を放送局が取り入れたらいいのに、今の放送ではネットを使って発信する体制はなく、そのジレンマを感じて、原発事故、メディアが報道内容を決めるが、ネットでは1次情報を持つ人が発信している、そこと放送局の乖離があり、米軍が原発事故で80km以内から退去させた、日本政府はもっと狭く、こういう情報はネット社会でないと分からない。CNNで80km圏内と入り、それが本当か、しかし、公のメディアはちゃんと報じない。疑心暗鬼が進み、不安を起こすので、これを縮めないといけない。確かな情報でないといけないとする報道が不安になる=100%裏が取れるのは平時の話。違うアプローチもあり、確証のない情報でも視聴者の疑問に答えられたか、なのです。

 リスナーより、NHKの率直さ、原発報道、Nスペはいいのに、ニュースでは適切であったかと質問があり、堀さん、素晴らしい視点と言われて、マスコミ、NHKと括りがちだが、ニュースとスペシャル、ラジオ、テレビ、番組で違っており、それで検証しないといけない。ドキュメンタリーは検証する時間があり、どういう背景があるか1ヶ月あれば出来る。Nスペはいいが、絶えず流れるニュースは瞬時の判断がいり、悪意があったわけでなく、判断のつきにくいものは、それでも出すのか、高い技術が要り、それをどうするかをもっと考えないといけない。マスコミが悪いのではなく、メディアにより異なるのです。リスナーより、コメントが硬いとあり、放送では時間が短く、限られて、情報は限られると指摘がありました。

 平野さん、日々刻々変わるニュースで、判断する難しさはどこもデスクなどの取材部門から上がってきたものを吟味しており、堀さん、具体的にNHKに欠けていた原発報道について聞かれて、平野さん、初期の政府の記者会見を垂れ流した、解説委員も鋭いのもあったが、政府の話を流したことについて聞かれて、そのまま流す判断はどこもあり、NHKに何が欠けていたかは、堀さん、市民の疑問に答えていない、編集権を意識して、自分たちが決めたもののみ流し、80km圏の問題、SPEEDI、ネットでは出ており、出すか出さないか、従来型はネットの情報を流さない。堀さん、スマホ、ネットで情報を受信だけでなく発信した、専門知識を持つ人が発信している。その人たちが横につながり互いの情報を検証している、情報に向き合うのに、従来のメディアは鈍感だと言われました。SPEEDIの遅れで避難に支障が出て、youtubeで50万回でも、テレビの50万人は視聴率では大したことはない。震災報道で、検証すべきなのは、誰も明確な指示を出さないのに放送する仕組みで、こんなことを言ってパニックになったらどうするとして、安全運転の中、様子見、悪意はないのに情報が届かなかったシステムが問題と言われました。平野さん、ニュースをも発信する側にも問題があり、政府はちゃんと言っておらず、報道機関は取捨選択していない、不確定なものは流せず、発信する側の欠陥を指摘され、そこに教訓があると言われて、堀さん、燃料棒の破損、状況が分からず、なら明言せず、解説者に委ねるべきなのに、専門家が言うと成り立つとしてやってしまい、NHKで踏み込んだことをいう解説者がいて、政府は発表していないが、深刻なので外出を控えると指摘し、これを言う心境=首になるのを覚悟であり、そこまで覚悟しないといけないメディアとは何かと言われました。

 次に、アメリカのお話、3月中旬までロスにおられて、アメリカの原発事情、地元のロスの人もしらない事故もあり、去年6月にロスに行き、ロスから車で50分のところにベッドタウンがあり、核ミサイルなどを研究するところがあり、1959年に実験用原子炉の燃料棒の損傷があり、ところが、当時のエネルギー省は放射能漏れなし、深刻ではないと言って、地元メディアもそれに習ったが、20数年たって、カリフォルニア大の学生がそれを検証して、大変なことであったと分かり、で、健康に不安がある、友人がガン、体調不良…と出て、住民がちゃんと調べろとなり、2009年に、カリフォルニア、エネルギー省が汚染を調べて、除染!を調べると言って、3年かけて調査して、その値、セシウムストロンチウムが見つかり、セシウムは1000倍!あると分かり、核実験の堆積などの1000倍、半減期を過ぎてこの始末で、それで地元のメディアも大きく報じ、実験用の原子炉はコンクリートで囲まず、大気中にそのまま放出され(泣)、環境省も住民に説明して、健康不安、因果関係は、政府として、ガンも見つかったのに同情するが、タバコ、生活環境とかと言い訳しているのです。しかし、ガンの比率は、発生率は上がっているのに、ガンとの因果関係は立証できないとされたのです。そのため補償もされず、アメリカ政府も、調査をして、除染をすると言っても事故から50年!それでやっと公になる。当時冷戦で、核開発の最中であり、当時の役人のシークレット研究なので、情報を出さなかった。地元の人に、情報が知らされなかった。これは核、原発を抱える地元には共通なのです。水野さん、アメリカは情報開示されていると思っており、平野さん、冷戦かで都合の悪いのを隠蔽した。コロラド州のデンパーで、核施設の被曝を暴いた女性記者が、全米各地で、日本に原爆を落としたあとで、砂漠にアメリカは核施設を作っており、最近明るみになったことは多いと言われました。で、原子力規制委(NRC)は日本よりマシかと水野さん言われて、堀さん、研究姿勢はスリーマイルを教訓に強化され、アメリカの原発、去年1月に放射能水を流してしまい、再稼動問題に揺れている。蒸気発生器、三菱重工の作ったもので、17000箇所に異常な磨耗が見つかり、エジソンと三菱が設計変更になった。堀さん、NRCは三菱重工とやり取りしたメールをネットで公開し、三菱重工の立ち入り調査もしている、それは日本と違う、いろいろ調査したものを公表する施設は日本と違うのです。

 堀さん、3・11以前から福島を取材され、福島のこれからについて、2つあり、アメリカと日本を見て、改善すべきは、本人が自分の意思で決断できる状況を作る(避難するかどうか)、判断材料をちゃんと出さないといけない。福島で、知っていたらこういう選択もあり、知らなかったから選択できなかった。自分の意思で、自分の行動を決定する空間は必要、メディアの検証は必要+事故を風化させない。事故による課題と、それを検証した解決策をはっきりさせないといけない。事故にあった本人に忘れるなとは言えないが、事故の教訓、解説策を、システムに組み込み、完成させないと、メディアの役割にならない。毎日事故のことを考えていられないが、感情的な話ではなく、システムとしてどう教訓を生かすのかなのです。

 リスナーのメールが殺到しています。堀さんも喜ばれて、番組でCMが入るのは初体験との指摘で、また堀さんのパブリックアクセスについて、水野さんご存じなく、国民なら誰でも電波を使える権利=誰でも放送できる、アメリカ、ヨーロッパ、韓国、台湾でも確立されており、市民が撮った映像を公共放送が流せる。BBCには専門チームがいて一緒にやってくれる。放送は一方通行ではなく、市民の権利があるのに、日本では実現しないのです。堀さん、毎日放送で流してもらうと言われました。それも、番組の構成から市民に入ってもらい、市民ならこうすると、一緒に台本を作るのです。水野さん、構成作家はリスナーと言われて、しかし堀さんは取材から市民の参画と言われて、取材のお金は、ネットでこういうことをしたい、お金をほしいと、クラウドファンドをやる、アメリカでは進んでおり、開発費を賛同者からネットで募るものがあるのです。メディアはお金はなく、彫塑報道は弱っている、しかしこれが大事、市民の求めているものなら、お金は市民から出るのです。平野さん、市民記者の試みもあるが上手く行かない、事実の認定が既存のメディアの人間が研ぎ澄まさないとダメであり、玉石混交の中から事実を突き止めるべきと言われました。堀さん、リスナーの応援を聞いて喜んでおられました。

 昨日のニュース、上田崇順さんの報告で、安倍総理、昨日ルース大使と会談して、沖縄の返還のことを論じました。普天間以外の5つの施設のうち、大半が2022年度、「またはその後」(←これが全部についている)に返還可能、しかし、1996年に、5〜7年で返還可能であったのに、この始末なのです。安倍氏、沖縄の負担軽減というのに、那覇軍港、移設するので、返還対象のうち大半は同じ沖縄に移されるのです。小野寺氏、辺野古の了承をもらえたらこれをやるとして、今日小野寺氏沖縄に行くのです。

 原発滋賀県が関電に求めていた協定が締結です。関電、福井以外の自治体と初の協定です。しかし、再稼動時の協定はなく、嘉田氏、それを求めるとしています。福島原発でまた停電があり、3号機の使用済みプール、ねずみの侵入を防ぐ金網が配電盤に触れてショート(泣)。これでも、安全と菅氏は言うのです。

 町田市が無料配布した防犯ブザー、朝鮮学校には配布しないのです。45個の申請があったのに、北朝鮮との関係悪化のために配布中止で、子供の安全と違うと批判が出て、町田市、撤回も検討です。

 憲法衆院憲法審査会、96条(変えるのに2/3要る条項→1/2に安倍氏変えたい)をいじり、公明党憲法審査会、党として見解をまとめるとしています。

 文科省で、教育目的税を導入で、GDPに占める教育費の割合の引き上げを求め、年10兆円いり、文科省が考えると言うのです。

 報道するラジオ、4月より夜ラジニュースがなくなったので、その分のその日のニュースがこの枠に入るようになりました(ネットワーク1・17と同じです)。今日も、夜遅くまで聞いていて良かったです。

 来週以降は、月曜のネットワーク1・17、木曜の近藤さんのしあわせの雑学、そして報道するラジオ+土曜のラジオフォーラムを追跡します。