昨晩のたね蒔きジャーナル 9/24

 永岡です、毎日放送ラジオのたね蒔きジャーナル、今日も毎日放送アナウンサーの水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの案内で放送されました。

 なお、今日、ネットワーク1・17という阪神・淡路大震災の情報番組(阪神・淡路以降毎週放送)も最終回(837回目)を迎えました。こちらは週刊番組で、毎日放送の正式発表が先週水曜であったため、今日が最終回と事前に言うことが出来なかったそうです。この枠は10月からの4時間ワイドの中で火曜日にコーナーが出来るそうですが、放送するスタッフは変わるとのことです。

 そのネットワーク1・17の打ち切り、これのパーソナリティの魚住さんと水野さん、20年以上付き合いがあると言うことです。イブニングレーダーのアシスタントをされた戦友であり、魚住さん、水野さんの自宅に避難されたそうです。そんな関係で水野さんも感慨深く、1・17の経験、3・11の経験をラジオを通して伝えていかないとと言われました。平野さんも阪神・淡路の被災者で、高速の倒壊した直後にバイクで平野さん大阪まで行かれたそうです、それも5時間かけて、であり、平野さんも魚住さんは同士であると言われました。現場から伝えないといけないと1・17以来知ったと言うことです。日本の報道は客観報道と言われていても、最近は実証主義に基づく主観主義(署名記事)が求められると平野さん言われました。平野さんの周囲でもたね蒔きの終了を惜しむ声があり、水野さんの現場主義が共感を得ている、たね蒔きは原発報道だけではないと言われました。  

 原発のニュース、細野氏の立場、福島のことを考えると情報公開も遅れ、さらに大飯再稼動も認めた人であり、落ち目の民主党が細野氏を立てると言うものの、全く刷新になっていないと平野さん言われて、イケメンでも選ぶほど有権者は馬鹿ではない、しかし政権末期に民主党は政権党の旨みを味わってもらうために、新人を政務官に入れてポストを与えると、権力にしがみつく政権党と平野さん言われました。消費税増税はする、原発再稼動はする、オスプレイは安全宣言する、のが野田政権です。そのオスプレイ、山口の住宅地を飛んだとの目撃情報があり、ヘリモードの飛行も広島湾でやっているのです。岩国市、日米合意に外れていると言われました。

 また、慰安婦問題の橋下氏の発言について、平野さん、戦後韓国より批判されて河野談話も出たのに積み重ねを否定する発言で、橋下氏は公党の党首であり、自分の言動に責任を持っているのかと、慰安婦は加害者は忘れても被害者は忘れない、人種を超えた弾圧はそうであり、自らが証拠と言われているのです。

 今日の特集、一水会の顧問の鈴木邦男さん(彼を右翼と呼ぶのはおかしいと思いますが)、反原発デモにも何度も参加されているそうで、鈴木さんお電話での出演です。水野さん、鈴木さんと初めてお話されるそうです。「愛国心」を考えるなのです。

 鈴木さん、一水会の意味について、右翼思想と繋がるかと言われて、第1水曜に集まっただけ(笑)、三島事件の後に水曜に集まったのが40年続いたそうなのです。

 鈴木さん、新右翼と言われて、平野さんは赤尾敏さんなどを想起し、しかし、鈴木さんは普通の民族で、右翼は看板。赤尾さんは戦前から信念を持っていた人です。鈴木さん、今北海道におられて、今愛国心のお話もされています。一水会という組織について、鈴木さん30年やり、その後今の木村さんがやると、イラク北朝鮮に行き、ヨーロッパで世界平和大会もやっていて繁栄しているのです。愛国者同士が話し合い解決する、戦争するなら愛国者同士でやるべきと思う。ヨーロッパとは話し合えるが、アジアはまだで、領土問題もあり、かえって近いほうが難しい。戦前の苦い経験があり、平野さん、愛国と言う言葉に違和感を持ち、国家の優位性=排他的、差別になると指摘されると、鈴木さん、「愛」は大事だが危険、愛国心は大事だが、それで突っ走る危険性=排外主義になる。愛国心という人の中に「愛」がない、人を排撃する言葉で、愛するならひっそりと、口に出すのはだめなのです。

 リスナーより、君が代強制について聞かれて「反対」、君が代がかわいそう、鈴木さんは好きだが、無理やり歌ってもらいたくないと言うのです。日の丸も同じです。好きな人が心からやればいい、反対する自由もあり、そういう日本が愛おしいのが愛国心と言われました。

 平野さん、美しい日本とか政治家の言うことについて、これについてはこういう言葉を政治家が使うのは卑怯、お前たちは日本を愛する義務があると押し付けるのはいけないと言われました。  リスナーより、愛国心の定義とは何かについて、個人もそうだが、ひとつの日本も、素晴らしいものも、間違いもある。そういうものも含めて「いじらしい」とするのが愛国心で、「日本は間違っていないと言うのは愛国心ではなく目を逸らしている」と言われました。事実を認めないといけないのです。失敗も、謝罪もあるのです。戦争責任は当然と言われました。単なる排外主義、歴史の覆い隠しと言われました。人間も100%ではない、その上でこの人が好きとなるのです。

 水野さん、左翼の人かと思い、鈴木さんは一つのことしか考えないのは危険と語り、左翼と暴力もやったが、30〜40年経つと愛国心がある(アラブに行った人、北朝鮮に行った人)、祖国抜きの革命はなく、右も左も祖国が必要なのです。

 新右翼団体の目指すものは、世界の平和、今のままでは、憲法改正には賛成だが、今やるとアメリカの傭兵になり、ならば改正すべきでない、今の憲法のほうが自由があると言われました。アメリカから自立できていなくても、アメリカの傭兵になってはいけない、オスプレイも反対、危ないものをアメリカの言いなりにするのは反対なのです。集団的自衛権は、憲法見直しにも賛成だが、9条だけではなく、3つの縛り(核武装なし、徴兵制なし、海外派兵なし)をかけるべきと言われました。今の状況ではアメリカの暴走についていくだけであり、日本の政治家に主体性なし、領土も、向こうに行って交渉する気がないのです。相手のところに行き堂々と喋るべきで、普天間も鳩山氏が失脚したが、理想は素晴らしい、しかし外交があっての話、力のある政治家がなくなったと言われました。田中角栄待望論も、ダーティーな人でも力があった、長期政権は世界でしたたかであり、少しダーティーでも使うべきなのです。

 リスナーより、尖閣竹島の解決策は、すぐには出来ない、島の問題で戦争をするのは愚かで、領土のために血を流すなど最低。島は国際世論、政治家同士の腹を割っての協議をすべき、これで観光、貿易がわるくなっていいのか、中国、韓国にもマイナスで、非国民とか言われるのは良くないのです。

 尖閣は石原氏の購入から出たのもので鈴木さん、国有化は賛成だが、準備(相手はどうするか)なしに、日本国民向けにだけやって外交なしと言うのです。それに踊って20億集まる、「愛国心は怖い」のです。誰からも批判されない言葉はみんな使いたがる、俺は愛している、お前は愛していないと糾弾するのはダメで、「本当の愛ではない」のです。

 リスナーより、反原発デモにも参加されての感想について聞かれて、領土共に、「日本を守りたいから原発ダメ」で、首相官邸のデモに毎週行き、共産党社民党と一緒にやる+右から考える脱原発デモ、日の丸を掲げて反原発で、効果あり、反原発は左翼のものだと言われるが、その思い込みを切ったのです。右も左もやっているのです。それで、違う発見について、右だ左だと違う、34年前から一水会は反原発を言い、左翼の真似をするなといわれた。しかし、2・26事件などと比較して、右翼は反公害に立ち上がるべき、美しい日本を守るべきと言われました。右でも、保守でも反原発は増えているが、今更いうのは恥ずかしい、左翼を利すると躊躇しているだけで、右翼でも反原発が圧倒的に多いのです。

 しかし、がなりたてる街宣車はみっともないと平野さん言われて、そういう人も含めると誤解されると言われました。  日教組の集会に右翼がおしかけて市民が大迷惑、こういう右翼と、鈴木さんの違いについて平野さん聞かれて、右翼でもいろいろあり、鈴木さんも日教組大会にも行ったが、そういう形だけでしか言論の場もなく、街宣車は仕方なかった、ラジオで話をすることもなかった。言論の場は、ネット右翼は自分たちのルールだけでやっている、そういう場にみんなを出して、いい人は残り、淘汰されるのです。運動のルール作りが必要なのです。右翼は自ら行動を貶めているのです。

 なら、鈴木さん右翼を止めたらと水野さん言われたら、その通りと言われて(笑)、世の中は右傾化し、鈴木さんも左翼と闘い、極右なのに、最近出てきた右翼から見たら鈴木さん左翼と思われて、ネット右翼から罵倒されているのです(笑)。今、右、左で語れない、座標軸が動き、自分の運動も客観視できたのです。

 これで時間になりました。リスナーの反響も多く、鈴木さんをと思ったのにだしてもらえないと思っていて良かった、右翼なのに自然、自分と同じ感覚というのもあり、平野さん、「愛国」は危険ということ、使うことにより風潮を助長する、ジャーナリズムから愛国を排除しないと、とイギリスの意見もあったとのことなのです。この内容、橋下氏&維新の会、安倍元総理、野田政権の面々に読ませたいです。これをお伝えいたしました。

 今日のお話は橋下に読ませたいです(が、理解できないだろうな?)