昨晩のたね蒔きジャーナル 金曜版

6/15(金)

 永岡です、毎日放送ラジオのたね蒔きジャーナル、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞専門編集委員近藤勝重さんの案内で放送されました。

 国会について、東京報道の神崎智大さん、3党の協議がまとまり、今は詰めの協議中で、これはまとまり、焦点は民主、自民が党内をどうまとめるかで、民主党議員に説明する会、早速揉めて、野田氏が党内の了承を得るつもりではないかとの憶測があり、後は執行部に任せろと野田氏が画策していた模様で、長妻氏が説明していたものの、後で了承をもらうとしたらおかしいとなり、1.5時間で終わり、本当に了承なら朝までであり、勝負は来週なのです。

民主党内に激しい反対派がいて、中間派もあり、今の野田氏はまずいと、中間派+反対派が過半数となり、しかし採決の際、本当に離党してまで反対する人は少なく(30人くらい、小沢グループの真ん中)、地元で反対するのを取材させてくれと言うとまずいとなる議員もいて、勝ち馬に乗りたい、自民も賛成したらアウトで、本当に反対するのは何人か、になり、民主党分裂は可能性が高いものの、出る人は未定なのです。議員は週末、票読みで大変なのです。

 近藤さん、過半数は240、公明が乗ると自公で140、民主で100人賛成したらOKとなり、小沢グループの反対は届かず、問題は、公明がどう出るかで、向こうに連立を描き、それでないと小沢切りはない。公明は解散を争点に動き、通っても野田氏が続くのか、みんな解散を意識し、引き寄せて解散を迫るのが本筋で、解散はいや=反対票が増える、解散なし=自公の圧勝と言うことです。

 野田政権、大飯再稼動を明日決定で、西川福井知事と野田氏が会談し、その後4閣僚で了承です。また西川知事、関電の八木社長と会談。これについて近藤さん、野田氏が暮らしを守るとGOサインを出したためで、政局には野田批判もあり、震災で日本の地殻変動ののろしが上がり、原発は大半活断層の付近にあり、安全を守るといっても何を言っているのだということになり、40年以内に何もないと思っているのかとなるのです。野田氏は越後屋の番頭、ソロバン計算でやっているのみ、異常な政権で、消費税に隠れている、人類を左右するこれをおろそかにしてはいないと言われました。

 プレイバック川柳、今週近藤さんの選んだのは「安全と言ってるだけで いいんかい(委員会)」でした。

 そして、今週の特集「ちょっと待った 日本人」は、実録・連合赤軍キャタピラー、今公開中の11・25自決の日で監督をされた若松孝二さんのお話でした。スタジオに来られているそうです。若松さん大阪まで来られています。若松さんダンディーな姿だそうです。若松さん76歳でエネルギーの高いものがあるのです。以前にたね蒔きに出て、キャタピラーの際で、今回は三島由紀夫の映画での話題です。女性の観客が多く、三島ファンが多いらしいのです。

 しかし、若松さん反権力なのになぜ三島なのかについて、60年安保〜70年代前半の若者、楯の会連合赤軍も、国を思う気持ちは同じで、方向は違うがエネルギーは同じ。国家と国はちがう。今のようなバカな政治家ではなく、国とは人々が国を愛することで、楯の会も、赤軍も私利私欲でやっているのではない。純粋に、義を重んじた日本人というのです。

 1970年、近藤さんは初任地の京都で(三島自決に)腰を抜かしていた。自ら身を落として思想に迫るもので、山口二矢により社会党が潰れた。60年安保で岸氏が殺されていたら日本は社会主義になっていたかも知れないのです。

 リスナーより、三島さんが生きていたら原発にどうしたかについて、若松さん、体を張り東電に突っ込んでいったろう。命を捨ててやるのが右翼の、左翼のやり方なのです。近藤さん、高倉健やくざ映画を学生が見ていたといわれ、刀の代わりにゲバ棒を持っていたと若松さん言われました。

 リスナーより、もし今が70年代なら、国民のデモで民主党政権はエライことになっていたかについて、おそらく100万人デモであり、エライことになった。今は東電へのデモでも10万人で、これは若い人の何が変わったかについて、国家のやり方がうまい、飯は食わしてやるからとなり、何かやると親が仕送りしないとなり(親の世代はやったのに)、若者がおとなしくなったのです。親がやってもダメだったとなる。近藤さん、今の男の子に、草食系で、男も女性化し、助監督も女性のほうが優れている(助監督は3K、男は怒ったら来なくなる)のです。

 今企画しているのは、三島の映画が当たれば、原発の映画を撮りたい、総括したいのです。近藤さん、人間の根源に迫る問いかけがあると言われて、日本の映画監督、テレビの焼き直しの映画は止めろと若松さん言われ、新藤監督を尊敬し、お金をためて自分の撮りたい映画しか撮らない、新藤さんを見習いたいと言うのです。原発の映画が撮れたら、戦前の軍部の有様と同じ、白い服を着ているのでは(731部隊と同じ)ないかと言い、菅前総理も原子力村と軍部が似ていると言い、お金で漬かっている。東電の幹部は銀座の真ん中にいるのではなく、福島に住め、原発に賛成している国会議員をおろせ、選挙のときだけいいこというので、みんなも騙されることを止めて、ということです。

 橋下氏について、ああいうインチキはいない。今まで再稼動させないと言って変えた+刺青クビ、なら外国のスポーツ選手は、バスケットなどみんな入れている、なぜいけないのか、夫婦で息をしていけないと言うのと同じと言われました。
そしてまたかっては入れ墨いれて今は、改めて正業(公務員)についてる人もいるのに。

三島の映画を観て、このエネルギーを今持つのが橋下氏なのではと水野さん言ったら、若松監督、小泉氏と同じ、口のうまさは同じ、地方はシャッター街、映画館も小さいものが潰れて、消費税10%ならみんな潰れる。車で買い物に行ってもすぐに駐車違反をやられる、というエネルギーを見せているのです。

 近藤さん、生の根源が若松さんにあると言われて、監督を50年やり、安保の時から映画を撮り、今日は樺美智子さんの命日で、そんな日、民主党が看板を下げ、再稼動、高速タダもアウト、それで言いたいことはまだあり、若松さん、三島の映画を観てもらって製作費回収しないと次の映画は撮れないというのです。闘い続けるのです。  

 最後に、近藤さんの、幸せの雑学、女性の日々のテーマは美容、ダイエットであり、おしゃれ+化粧で武器を身につけた感じがあり、水野さん2月の中之島での衣装がなかなかすごく、水野さん、毎年ドレスであり、勝負服と言うが、女性の元気を作る。男性はこうはいかない(若松さんはおしゃれ)。眉村卓さん、奥さんが亡くなり、服装に気を使わなくなったらだめといい、靴を磨いて気力を保った。若く見せるだけでなく、無人島でも女性は化粧するのではないかと、もう一人の自分が女に入ると、吉行淳之介が言い、派手な方がいい。大阪のおばちゃんは豹柄を着るが、虎柄は着ない、セクシーではない。目立つファッションは、自分の生き方に受け入れるもので、安定ではなく、表に出る現状維持では満足できないものがあるというのです。近藤さん、エロスと最近言われて、おしゃれで闘うと水野さん提案されました。
 今週もたね蒔きをお送りいたしました。