昨晩ののたね蒔きジャーナル 金曜版

4/6(金)

 永岡です、毎日放送ラジオのたね蒔きジャーナル、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞専門編集委員近藤勝重さんの案内で放送されました。トラの快勝で水野さんも近藤さんもご機嫌です(笑)。

 来週月曜(4月9日)夜8時、「作業員の語る福島原発」という番組をMBSラジオでやるそうです。作業員の肉声を、上田崇順アナウンサーが取材した成果であり、びっくりする証言の連続と言うことです。また、先日放送された小出先生と澤田氏の対談も再編集して放送するそうです。水野さんの司会で放送されます(これもお伝えするつもりです)。

 原発のニュース、福島でも新学期で、700校が新学期を迎えて、生徒も減り、川内村は1年ぶりに元の校舎で新学期です。川内村に住民票のある子は137名、しかし8割の生徒は避難先です。

 原発再稼働、野田氏、閣僚と話し合い、新たな安全基準(暫定基準→新基準(笑))としています。学校の校舎なら、プレハブを正式な校舎というようなものとのことです。津波対策、免震施設のことは実施計画のみで、防潮堤なしで、計画だけでOKとなるのです。これは、夏休みの宿題に喩えたら、やっていなくてもやる計画を立てたらいいと言うものです(泣)。関電に工程表の作成を指示し、これが出来たらOKという始末です。滋賀の嘉田知事、着実な実施計画をと、どうして急ぐのかと言っています。

しかし、野田氏、OKとして枝野氏が福井に行きます。また前原氏らは野田総理の指示を支持する模様です。前原氏、再稼働の是非は政府が決めるべきと言っており、近藤さん、非科学的、再稼働大前提で諸々は先送り、本当に意味で日本がどう変わらないといけないか、政治が見せていないと言われました。

 事故後、東電を依願退職した人が例年の3倍以上になり、その半分以上が20代以下、東電に務めていたら子供がいじめられると言うものです。

 プレイバック川柳、今週近藤さんが選んだのが、「こじつける 理屈4人で 打ち合わせ」でした(泣)。

 そして、水野晶子のどないなっとるねん、で、北朝鮮情勢について、金正男ロングインタビュー(7時間)に成功し世界的なスクープを取った、東京新聞編集委員の五味洋治さんのお話が電話でありました。

 北朝鮮のミサイル、数日中に据え付けられそうなのです。

 五味さんに質問が殺到で、リスナーより、五味さん、金正男氏とメルトモになったかについて、その通りで、普通の人と違う雰囲気はあるかについて、服装は裕福な生活であり、ロイヤルファミリーの一員との印象だそうです。

 弟、金正恩について、慎重に語っており、3男は経験がなく自分の方が上だが、助けてやりたいと言っているのです。

 父、金正日が弟を選んだこと、3代世襲に正男氏反対で、それだけ大変な仕事であり、3代世襲への批判を感じていた模様です。

 その金正恩氏、なぜそこまでしてミサイルを撃つのかについて、3つ理由があり、父の残した仕事であること、ミサイル基地に長い間準備をして、1900万人の1年分の食糧に当たるお金をかけて国の威信をかけている、打ち上げを公表し、北朝鮮は公表して止めたことがない、アメリカにも対抗していると見せるためで、間違いなくミサイルを発射するのです。

 ミサイル、これだけはっきり予告したら、12日が最有力、天気の安定する午前中が有力なのです。

 中国、アメリカも待ったとしており、リスナーより、中国は表向き批判しているが、裏について、中国の指導者は遺憾と言うものの、国連の決議に違反とは言っておらず、政府の高官が中止を申し入れておらず、中国は最後は北朝鮮サイドに回る、今の反対は中国にマイナスと見ているのです。

 近藤さん、日本政府は破壊命令、準有事の危機感を煽っており、違和感があり、五味さん、かつての日本は北の軍備をたてに軍拡をしてきたが、今回は過剰反応すると、他の国が、日本は何を考えていると、疑心暗鬼を生む(北の狙いもそれ)のです。

 他のアジアの国、日本の軍備拡張への懸念が出るとのことで、PAC3を実際に発射したら、技術的には難しく、かえって日本でこれが日常化し、韓国、中国の日本への見方が厳しくなるのです。北朝鮮の思惑がこれなら、実際に兵器は日本では使いにくいのです。しかし、ミサイル防衛に日本は1兆円出しており、高速の物体への効果は疑問(銃の弾を銃の弾で落とすようなもの、天候、風向きが影響する)なのです。

 近藤さん、中国へのアメリカ、日本の警戒心が強く、北より、中国の攻撃性に日本、アメリカがどう出るかの予行演習ではと聞いて、五味さん、そういう見方もあり、周囲の目も見ないといけないのです。

 日本は、沖縄の米軍基地があり、だから米軍が大切と持って行かれることもあるのです。沖縄より、それを危惧する声(PAC3で自衛隊が増えた)があるのです。自分たちの地域がどうなるか、不安な人もいるのです。

 防衛、本当のものは、出来れば緊張関係にならずに抑えてほしいが、北は権力の移行期で、これからもっと過激になる可能性がある(数か月後に核実験の可能性あり)のです。ミサイル発射で制裁を受けたら、核実験をしてはねのけに来る可能性があるのです。それを織り込み済みでミサイルを撃つのです。自分の国がどれだけ有利になるかを計算して、エスカレートしていくのです。

 日本のあり方、五味さんは、日本政府は厳しい対応をしてきたが、もう手がない、制裁だけでなく、対話のチャンネルを持ち、意思疎通の必要があり、変化を見て行かないといけないのです。野田政権に、これをする余力はなく、野田氏、消費税先送りはしないと言っているものの、北朝鮮でも先送りはダメと言うことです。以上で、五味さんのお話は終わりです。リスナーより、迎撃する自衛隊の過剰反応に違和感を感じるとの意見がありました。過剰反応したら、日本が周辺諸国から軍備増強と見られるとのことなのです。もう一つの目が要るのです。それ、違うと言えるものが必要なのです。

 最後に、近藤さんの、幸せの雑学、前の文化庁長官の河合氏の本で、親の命令が画一的で統制の取れている子は危険。多少の悪さをしてもいい子の方が安全とあり、近藤さんよく分かると言われました。人生は複雑であり、ある作家が新入社員の歓迎会で上司に失礼をして、ダメと言うものもいるが、過ちの体験があるから大丈夫。スマートとはずるいと言う意味があり、失敗のない方が問題で、様々な考えのあるのが世の中で、いろいろな人間のいる社会と言うことを忘れて、掛け声に安心したらダメ。1億総決起はみんな同じ考え方であり、それがいやと言われたのが城山三郎さんです。

しかし、我々の中に、そういうものにブレーキをかけるものがあり、世の中の常識、システムがあり、価値の基準を強制する、サラリーマン社会で一つの命令に逆らったらだめの縦型社会はいずれ滅ぶ。健康な社会は、どこかに不健康なものを抱えている自由があり、そこに世の中の豊かさがあると言うことです。余裕のある組織は、異質なものを持つものなのです。画一的な組織とはどうか、批評する意識、目が要ると言うことです。しかし、水野さん、異を唱えるのも難しいと言われました。

 今週もたね蒔きをお届けいたしました。