昨晩のたね蒔きジャーナル 3/26

3/26(月)

 永岡です、毎日放送ラジオのたね蒔きジャーナル、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの案内で放送されました。今日は小出先生のお話はお休みで、尼崎アスベスト訴訟のお話がありました。

小出先生の言われることが、政府・東電のウソを先んじて暴いていたと水野さんも平野さんも言われていました。それが、本になり、記録性の強みと言うことで、政府は会議の記録もなく、大変なことなのです。後々に、福島の人に何かあった時に、記録は強みになります。

 原発のニュース、福島2号機で原子炉内の水が底から60cmしかたまっていないことが分かったのです。今日の東電の発表で、高さ30mの格納容器、底から4.5m(燃料棒4m)まで水があったはずなのに、内視鏡を入れたら60cmの始末です。事故で格納容器の下が損傷し、穴が開いている可能性が高いのです。メルトダウンの1〜3号機で水の位置を確かめたのは初めてなのです。

大量の水(8.8トン/時間、1日200トン)を入れているのに、60cmとは大変なことで、どこかに流れており、建屋か、海、側溝などに出ていたら大変なのです。平野さん、この情報を東電が発表せず、風評ではなく、魚などは口に出来ないと言われました。被害を作り出し、拡大していると平野さん言われました。東電は冷却できている(48〜50度、しかし温度計故障の可能性あり(泣))と言うものの、信用できないのです。

小出先生、去年の4月18日に、水棺方式は、2号機は格納容器の圧力抑制室が壊れていて、ダメであると言われているのです。補修しないとダメなのです。東電は補修できたと言っていないのです。近寄れないので、補修は出来ず、今日の事態は1年前から予想出来て、どれだけ漏れているか、今日も不明なのです。

 柏崎刈羽は完全停止で、東電の原発は全て停止、残りは泊3号機1基のみ、これも5月5日に停止で、これまでに再開しないと原発は全て停止になります。政府は、一昨年並みの猛暑だと電気が足りないと言っています。

 伊方のストレステスト、保安院四国電力の評価は妥当と言い、しかし斑目氏、原子力規制庁の発足を理由に審理していないのです。

 そして、特集の尼崎アスベスト訴訟、周囲にいたことで発病したことが問題の、環境型の訴訟で、瓦礫問題にも通じるものがあります。水野さん、記録に残さないと後で責任を追及できないと言われて、アスベスト中皮腫(治療法なし)の責任を国、企業に問うと、原告の山内さん、弁護団の八木さんのスタジオ出演がありました。

 尼崎訴訟のケースの意味合い、八木さん、公害型訴訟で、クボタの工場周囲にいた人がアスベストを吸い中皮腫になったもので(泉南は工場で働いていた人の問題)、周辺に住んでいたために中皮腫になった、公害問題の側面があるのです。

 山内さん、父親が1996年に亡くなり、中皮腫と分かり、医者は原因を、石綿を扱っていなかったかと聞き、お父さん石綿は扱っておらず、しかしクボタの工場から600m、勤務先はその向かいであり、最短で50mの距離で、お父さんの最後は悲惨で、最後の正月、家で過ごし、苦しかったら死んだ方がましと言われたほどなのです。呼吸も大変、痛みに耐えられなかったのです。体を動かすのが苦痛なほどのです。家に連れて帰って、かえって苦しんだのです。

 その後、2005年6月にクボタショック、昔の従業員、周囲の住民の中皮腫を認めて、企業としては早くに認めたのですが、お金も支払ったと水野さん認識され、八木さん、それは事実ではなく、クボタの払ったのは救済金で、補償、賠償ではなく、クボタは事態が工場から出たアスベストが原因とは認めておらず、因果関係を認めず、法律上の責任とは大きく違うのです。分からないけど、周囲の人にお金を出すと言う意味であったのです。

お金を受け取ったのは和解の意味であり、お金を受け取ったらクボタの責任追及をしないとしています。しかし、裁判は2007年で、クボタは先手を打ち、責任を回避した模様なのです。それを平野さん、八木さんも認めています。クボタがアスベストを使い始めたことろから、アメリカの最大手がアメリカで多数の裁判を起こされて倒産し、日本でも公害企業が(チッソなど)どうなったかを知り、クボタは裁判をされたら大変と、先手を打っての対策の模様なのです。 

 お金を受け取る苦悩、山内さん、新聞報道しか情報がなく、クボタが謝罪には一筆もなかったのです。被害者救済団体から金をやるからと言うことなのです。患者さんは治療費で大変で、お金を受け取らざるを得ない人が多数であったのです。八木さんはお金を受け取った人のことも対処しています。お金を受け取らず、責任追及したかったが、闘病中で、家族に負担が多く、裁判も決断できなかったのです。

 山内さんは、裁判を起こしたのは、肝心なことはまず加害責任と謝罪、補償を求めているのです。公害裁判、補償金で終わっており、因果関係を認めさせて、父親に何があったか知りたいのです。クボタは、因果関係はないとしています。

 クボタの、毒性の強い青石綿が問題になり、白石綿の500倍の毒性のものを大量に使い、青石綿はクボタしか使っていないのです。クボタは、因果関係を認めず、工場外へアスベストを出していないと言っています。クボタ以外の原因で中皮腫になったと言っています。

 山内さんたちの裁判がなければ、救済金を受け取って仕方ないとなり、因果関係を問う裁判も起きなかったのです。これは、山内さんだけのことではないのです。クボタは、工場から1km以内を補償しており、クボタの飛散させたアスベストの飛散範囲、危険範囲が論文にあり、これにある危険地域は、クボタは認めざるを得ないのです。

 水野さん、どこまで救うか企業が決めるのはおかしいと言われて、八木さんも同感で、他の原因でアスベストに接していないか、職歴でアスベストに接していない人をクボタは救済しており、公平な審査ではないのです。

 平野さん、アスベストを80年代に取材し、国も規制していたのに、クボタのみの話ではなく、国の責任も大きいと言われました。

 この夏に判決です。この、アスベストのお話、原発事故の補償も同じと私は思いました。実際、アスベスト被害が懸念され、4月1日に相談会が尼崎の訴訟団で行われます。これを、お伝えいたしました。