昨晩のたね蒔きジャーナル 3/20

3/20(火)

 永岡です、毎日放送ラジオのたね蒔きジャーナル、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの案内で放送されました。この番組を聴き始めて今日で1年目です。

 原発のニュース、東海村発電所放射能を含む汚染水が漏れています。98年に停止、廃炉中ですが、漏れたのは防護服を洗った廃液で、別のタンクに移したら、配管で漏れて、1.5トン漏れて、1gあたり33ベクレル(1kgでは33000ベクレル、トータル4950万ベクレルと千葉さんが計算)、保安院は汚染水が海に漏れていないか調べろとのことです。

 小出先生のお話、東海村の汚染水の漏れ、計算は千葉さんのものでOKであり、これに驚くものの、福島の周囲は1平方メートルあたり何百万ベクレルで汚れており、大地がそれだけの汚染で、それに比べたら些細なものなのです。福島事故は、東海の数字で驚いてはいけないのです。3・11以前は1平方メートル当たり、大気圏内の核実験で5000ベクレル何十年かかけて降ってきた。チェルノブイリで1平方メートルあたり100ベクレル降ってきた。それが、福島の場合はとんでもない数字になるのです。何百万ベクレルは避難区域であります。

 政府、東電の数字はチェルノブイリより小さいとしており、チェルノブイリも悲惨で、今回もそれに匹敵するものと、皆さん数字で理解してほしいということなのです。水野さん、段々分からなくなるとも指摘されました。

 東海原発廃炉作業で、福島第2原発津波被害で、地元は廃炉を求めているが、東電は10年間の運転管理方針を出して保安院が認可しており、小出先生、水野さんも失笑で、「驚きあきれた、つい笑うほどのひどいこと」なのです。第2は自動停止し、非常用発電機がなくなり、しかし冷温停止になったものの、冷温停止のまま維持管理が東電の方針なものの、東電はもう一度動かす(再稼働)としており、政府は第2は使えないと事故直後は言っていたのに、東電はそうではなく、再稼働させたい。なら、保安院の評価が必要で、保安院は4月に無くなり、保安院が責任を取らずに規制庁に移り、「駆け込み認可」であるのです。保安院は今のうちに認可してしまえと、六ヶ所村のMOX工場もそうなのです。

 規制庁になると、肩書が変わっても同じ人で、結果は同じなのです。

 伊方の認可も駆け込みであり、小出先生、保安院は福島のGOサインを出した人で、これが間違いで事故になった。間違えた責任を取るべき、刑務所に入れるべきで、責任なしで安全と言い続けて、なぜみんな黙っているのか、と言うことです。

 平野さん、デタラメ氏も疑問を示したことを認可しており、「国家の組織を成していない」と小出先生言われました。

 デタラメ氏、他の委員から慰留を受け、「タフな人だ」と言うことなのです。

 4月に規制と言う名で、やる人は同じなのです。

 保安院の呆れた実態をお知らせいたしました。


たね蒔きジャーナル、今日の特集、福島県飯館村原発から45km)の中学生たちが昨年の夏にドイツを訪れました。風力発電などの「までいライフ」を学ぶためです。同行した村営の書店の高橋みほりさんのお話がありました。平野さん、飯館村に半年後に行かれて、他のところは稲穂があるのに、飯館は草ボウボウであったと言われました。動物もほとんどいない、全村避難の村です。

 「本の森飯館」の元副店長、高橋さんの電話での出演であり、今は福島市内に避難されています。飯館村には時々ものを取りに行くのです。今の飯館、お店も一時休業で、別の仕事をしています(仮設の直売所)。村の書店と聞いて素敵な話と水野さん言われました。ヨーロッパの小さな村での、おとぎ話のような店であったのです。

 高橋さん、飯館村の子供たちとドイツを訪れて、みんななぜドイツにこんな大変な時に行くのかと言われ、しかし、大変だからドイツから学べる、日本を、自分を見直すチャンスと、研修旅行を、村がお金を支援して行ってこられたのです。飯館はユニークだと、水野さん言われました。

 18人の中学生とで、福島市内に避難している子供に水野さんインタビュー、祖父母は南相馬の仮設に避難で、なかなか会えない(飯館では週に1回会えたのに、事故後3回しか会っていない)。祖父母に電話で安否確認をしているのです。飯館は6000人の村で、バラバラに避難させられている(家庭の状況などで避難先が変わる)。友達ともバラバラになったと言うのです。転校して、片道バスで1時間かけて通っているのです。

 高橋さん、一緒に行った子供たち、いろいろな思いを秘めて、体を動かしたい子供たち、福島では部活が出来ず、ドイツでは動きたい放題であり、そのドイツ、3・11以前に行くことを決めていたのです。この計画、難しいが、今こそ子供たちにドイツを、となり、自然エネルギーの現場を子供たちに見せたいと言うことで、そういう場所はたくさん見たのです。

 フライブルク、環境首都、自分たちのところで発電して使用し、余ったものは販売するスタイルの、先進的な取り組みの場所なのです。ドイツの人は自分のお金で太陽パネルを買って発電し、日本ではただ買うだけ、自分たちで自然エネルギーをやっていないと、中学生も言っています。まず、やってみて試してと言うのです。水野さん感心して、高橋さん、行く先々で、バイオガス発電、水力と、質問がたくさん出て、飯館で出来るのかとか、積極的なのです。

 自分たちで電気を作れると言い、太陽パネルにお金はかかるが、その分電気が出来て儲かり、他の地域にも供給できるので、日本でも出来るものなのです。

 市民が風車を何百万も出しており、何十人の単位で風車が1基買えるのです。数年後に利益が出るのです。マイ風車、景観にも配慮していて、それもドイツは克服して、ギリギリの高さで最大限のものを作っているのです。作れば永遠で、リターンが大きく、また自転車を多用するスタイルなど、環境への意識が高い(ドイツの人は家に駐車場を持たない=車を持たない)なのです。

 水野さん、ドイツは高速をバーンと思っていたのに、都会こそ車を持たず、バスなど公共交通機関を使っているのです。

 高橋さん、原発の質問もされて、突っ込んだ話はなく、むしろ心配してもらったのです。

 いろいろな発電を見て、飯館に適しているのは、風力は風が少なく、太陽光がいいと子供がいい、高橋さんもそれが最適と言われました。

 平野さん、バイオマスについて聞かれて、木造のチップ、木は汚染され、これはダメな模様です。森林は汚染で使いにくく、しかし何とか出来ないかと考えているのです。

 皆さんの希望、帰村したい人と、帰りたくない人がいて、どちらの人もサポートしてほしいと高橋さん言われました。希望通りに生きるのが必要で、行政のサポートが欲しいのです。

 その時のエネルギー問題、大きな収穫です。

 子供たちの将来の夢、事故で全村避難になるとは思わなかった、帰村を忘れず、大人になったら、飯館に貢献できるように、と発言しています。

 高橋さんの作ったものは本になり、「未来への翼」として出版、この本はネットで取り寄せられるとのことです。本の売り上げは、飯館の村営書店の再建に使われます。

リスナーより、子供の声に胸を締め付けられたという言葉もありました。

 平野さん、子供たちの声を政府は聴けと言われました。

 今日は、飯館の子供とエネルギーのことをお知らせいたしました。