昨晩のたね蒔きジャーナル 3/15

3/15(木)

 永岡です、毎日放送ラジオのたね蒔きジャーナル、今日は千葉猛さんの司会、毎日新聞大阪本社論説委員の藤田悟さんの案内で放送されました。坂田記念ジャーナリズム賞の2011年度特別賞に、たね蒔きジャーナル原発報道が選ばれたのです。震災直後から小出先生のお話を届けたことが評価されました。ラジオ報道の力を再認識させたと表彰されています。

 原発のニュース、静岡・島田市で瓦礫受入れを正式に表明しています。今月末までに受け入れたいと言うことなのです。処分場の地権者は反対しています。

 家庭向けの電気料金の安易な値上げを防ぐため、経産省が外部の専門家による点検を行うことを決めています。

 運転開始から30年の伊方2号機、今後10年間の運転を保安院が認可しています。30年を超えるのは20基目になります。

 そして、小出先生のお話、この番組が表彰されたことで、小出先生は皆さんの功績と言われました。

 リスナーの質問、震災瓦礫について、宮城・岩手も放射能が深刻なのかというもので(福島の瓦礫は圏外に出さない)、同じくではなく、濃密に汚染されたのは福島のもので、しかし岩手・宮城も汚染され、関西も汚染されている、全地球が汚染されているのです。物凄い汚染のひどいところから薄いところまであるのです。

 瓦礫について、小出先生は福島の子供のために緊急避難的に全国でと言われていますが、現在の炉を改良して特別なシステム、これは日本の技術で作れるのか、管理できるのかについて、それはある、焼却施設にバグフィルターがあり、きっちり管理したら放射能も取れる。きっちり管理されるかを現場でテストしないといけない。試験場でやっても意味なし、現場で取れるのかを調べたらいい。バグフィルターが駄目なら、セラミックフィルターなどがあり、小出先生の職場でもフィルターがあり、技術もあり、放射能を取れるように改良できるのです。

 焼却した灰は、放射能が濃縮されるので、廃棄物と混ぜるのは間違い。東電の所有物で、東電に返すのが筋であり、福島の処理に使うコンクリートにしたらいいのです。

 東京の方より、福島第2の前に家があり(そこから東京に避難)、中間貯蔵施設が出来たら、そこへ帰れるか、貯蔵施設のそばに帰れるかについて、中間貯蔵施設を作られたら帰れない、最終的な核のゴミ捨て場になり、小出先生は放射能は東電の所有物で、福島第1に返すべきだが、こちらは戦争状態、なら次の候補は東電の本社ビル、会長室、社長室も核のゴミで埋めるべきで、それが駄目なら福島第2に置いたらいい、それでだめなら双葉郡の土地を使うべきであり、ゴミ捨て場にされたら、そこには人は住めないのです。

 藤田さん、特殊なフィルターで処理できることについて、煙の中に放射能があり、それを取れるのかについて、100のものを100取れるのは無理だが、99.9を捕まえるのは出来るのです。どこまで容認できるか、皆さんの判断が必要、子供の被曝を少なくするのが小出先生の関心で、99%取れるならやるべきなのです。

 今日も、小出先生のお話をお届けいたしました。

 続いて、東北の津波被害と子供たち、毎日放送の伊佐治整(せい)ディレクターの報告が先週に続いてありました。

 津波を生き抜く力を子供たちに、であり、東日本大震災で多くの子供が犠牲になり、大川小の悲劇、津波が来るまで50分あったのに、です。また釜石の奇跡もあり、防災教育の違いなのです。

 釜石では明治の三陸津波で犠牲になり、防災教育を行い、海のそばに並ぶ2つの学校、地震直後から子供たちが避難して、互いに避難して助かったのです。泣きながら逃げた子供もあり、しかし全員が助かったのです。

 しかし、防災センター、周辺の住民100人が逃げて、そこで犠牲が出ました。なぜこんなところに防災センターを作ったか、津波の一時避難場所ではなく、土砂災害の避難場所であり(長期避難)、地震直後の一時避難場所ではなく、津波が来たら高台に避難することを想定して避難していたのに、それが徹底されていなかったのです。

 地域への防災を徹底できなかったのです。防災センターで10%の犠牲、自宅に残り犠牲になったのが36%であったのです。

 そして、和歌山でも防災教育が行われ、東南海・南海地震対策を行っていて、3学期より防災教育が行われています。しかし、昨年の震災で、和歌山の串本町大津波警報が出たのに、避難した人は少なかったと言う事実もあるということでした。

 藤田さん、防災センターの問題を指摘されました。

 最後に、石巻で、子供を亡くした母親、学校がもっとちゃんと防災教育をしていてくれたら、とのコメントもありました。

 今日は、先週に続いて、津波と子供のお話をお届けいたしました。