昨晩のたね蒔きジャーナル 1/16

1/16(月)

 永岡です、毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの案内で放送されました。今日は小出先生のお話はお休みで、明日で阪神・淡路大震災から17年にあり、今日と明日は神戸からの放送、今日は震災ボランティアを行っている村井雅清さんのお話がありました。

平野さんは神戸にお住まいで、17年前は被災されました。上田崇順アナウンサーが東遊園地に出て中継もありました。

 原発関係のニュース、東電の歴代役員への訴訟に関して、東電は全ての取締役に責任なしと、提訴しない(誰も責任なし)ことになりました。東電の監査役は、事故発生までの津波などに、全ての取締役に責任なしで、国の指導の下で津波対策をしてきた、対策を超える津波のせいと言っているのです。国がいいと言っていた+津波が悪い、なのです。これに関して、株主は5兆円の賠償訴訟の予定です。

 福島二本松のマンションから放射線が出たこと、住んでいる中学生の放射線が高く判明したもので、1.24マイクロシーベルト/時間(年間10ミリ)の被曝になり、マンションが工事されたときに、浪江町の石がコンクリートに使われたためであり、石は250以上の業者に流通しており、国は調べます。

この番組で心配していたこと、過失責任の逃れで、平野さん危機感覚のなさに呆れて、米の作付けも止めるべきであったし、コンクリートも手を打てたのにもう広まっている、東電の過失なしと言う監査役の判断に怒りを感じる、東電は耐震基準の見直しを討議しつつ何もしていない、過失なしと言うのはあり得ない、国営にして経営陣に去ってもらうべきと言われました。

大阪の原発投票、署名簿を大阪市に提出で、6万人の署名があり、無効票があっても成立の見通しです。

 そして、村井さんのお話、電話での出演で、災害ボランティアの第一人者として紹介され、村井さん、東日本大震災でスタッフを現地に出発させ、当日の夜6時に出発、翌朝9時に名取に着いているのです。

 なぜ、そんなに迅速に動けたか、もともと神戸で震災を経験し、17年前はケミカルシューズで働き、NGO、ボランティアとは無縁だったのですが、村井さんの工房は残ったものの、周囲は火災で、使えなくなり、すぐに再開できず、それで、人を助ける方に回ったのです。教会の牧師さんを訪ねて、手伝ったのがボランティアのきっかけで、17年前に立ちあがり、その後国内外で災害の救援活動がメインになり、現場に行くのが当然であり、現場で被災者の生の声を聞く、寄り添うのが大事であり、現場の状況把握がポイントであったのです。

 速く動けたスタッフ、たまたま3・11にフルメンバーが揃っており、神戸大の学生による足湯ボランティアも6人いて、速く対応できたのです。足湯も、水をタンクに積んで運び、現地でプロパンで温めるのです。大変です。本当に喜ばれたのです。また、被災者の言葉も記録して、喋られる内容は大変であり、奇跡的に助かった、店や家族がなくなったと、そういうきわどい内容なのです。

 ボランティアがどうあるべきか、リスナーより、ボランティアに参加したいが、旅費、宿泊費・場所が大変で断念したという声があり、それについて、一般的にはそうである、果敢にも行かれるのは個人負担4.6万円で、みんな出来ない、ボランティアも宿泊場所や負担があり、それを社会が支えないといけないのです。

 宿泊場所の確保も、寝袋一つで行けないし、避難所にいけない、ボランティアセンターによっては処置してくれるところもあり、被災地までの交通機関も都合するものもあるのです。体育館で寝て、交流が広がったこともあるのです。

 ボランティアに行って、迷惑になるのでは、という思いもあり、村井さんはどんどん行くべきとの声であり、村井さん、被災地に行って、ボランティアが迷惑と言う声は過去なかった、行くことにより、何をすべきか分かる、不安を持っていくものの、解決するのです。

 ボランティアのコーディネーター、これをしてほしいとのリクエストに応えられるというマッチングのシステムがあると言うことで、自分が大丈夫かと言う不安もあり、待っているだけで帰ってくる場合もあり、ボランティアの敷居が近いのは事実で、ボランティアのために、敷居を下げろと村井さん言われました。社会福祉協議会がしっかりしてくれと言うことなのです。社会福祉協議会の人も被災しており、宮城ではボランティアセンター、事前登録が必要で、土日休みのところもあり、現場に対応するボランティアが必要なのに、ミスマッチなのです。行政が、ボランティアに柔軟にならない、阪神・淡路で混乱があったと言い訳があり、しかし、阪神・淡路は2カ月で200万人のボランティア、大半は初心者、それで混乱がなかったのに、なぜ混乱しなかったか研究する人もいなかったのです。

 リスナーより、被災地の仮設に暖簾を送ることをやっているという話も寄せられました。そういうボランティアもある、役人の発想と対極と平野さん言われました。

 今日は、被災地NGO共同センターの村井さんのお話をお届けしました。