昨晩のたね蒔きジャーナル 11/29

11/29(火)

 永岡です、毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの案内で放送されました。昨日の自民党が橋下氏の支持に回ったことで、リスナーから山のようにメールが来たそうです。


 原発のニュース、運転から30年を超える原子炉の安全性を検討する会議が保安院で行われ、伊方2号機、福島第2の2号機、美浜2号機が対象です。専門家では、劣化が事故に影響しないかを検討して年明けに結果をだし、40年を超す原発も3基あり、中性子で脆くなっている原子炉も出ています。原子炉の停止による破損が懸念されるのです。伊野東大教授は、九電に停止の手順を求めています。


 福島の米からセシウムの出たこと、出荷停止で、伊達市の2地区であり、出荷停止は福島市に続いて2つ目です。1kg580〜1050ベクレルが出ています。


 そして、小出先生のお話、原発の寿命が30〜40年と言われること、原子炉は機械で、様々なものが組み合わされてできており、どこかが壊れたら交換して寿命を延ばせるものの、原発は絶対に交換できないものが、圧力容器(本体)があるのです。放射能の塊、1000トンもある、これは交換できず、これが何年持つかで、鋼鉄は割れない、へこんでも大丈夫(延性)である。ガラスは脆性(叩いたら壊れる)、が、金属も冷たくなると脆性になるのです。零下何十度ではそうなり、普通はありませんが、金属が中性子を浴びると脆性の温度が高くなり、運転するほど脆くなるのが常温に近づく、それがヤバイのがいつかであり、それが30〜40年続いたら鉄も脆性になるとして、この寿命が出たのです。


 しかし、1号機は40年(71年3月スタート)で、圧力容器は壊れなかったものの、どれだけの温度で割れるかは、試験片を圧力容器に入れて、それを検査してテストを行ってきたのです。それで、40年は大丈夫としていたのです。しかし、30年でこれからどうするか、電力会社が計画を出さないといけない、それで40年を認め、それでも余裕があり、国が認めてきたのです。


 福島第1は、2月7日に、あと10年運転していいという認可が下りていたのです。脆性−延性遷移温度の記録から見たのですが、この遷移温度は原発ごとに違い、普通の温度でガラス化する原子炉もある、玄海1号機が一番危ない、これは90何度で脆性になってしまい、100℃を超えると延性ですが、それ以下だと脆くなるのです。


 これは、危険性を指摘しても、保安院、九電は押し切ろうとしており、平野さん、第三者機関が危ないと指摘しないといけない、しかしそれがない(電力会社がOKと言ったらおしまい)のです。電力会社は続けたい、運転中の圧力容器は300何度であり、大丈夫と言うものの、トラブルで、冷やさないといけなくなったら、割れてしまう、どちらに行くのも恐ろしいのです。どこまで受け入れるかなのです。


 原発の寿命の会合は保安院=お墨付きの組織であり、政府は、来年春に第三者機関を目指すとしているものの、残念ながら日本は原子力を推進したい、海外にも売りたいから、安全と言いたいのです。


 しかし、野田総理、寿命が来たら廃炉と言っていたのですが、アメリカでは40年と言っていたモノを、寿命が来て、20年間延長の許可を出しているのです。保安院が寿命について考えても、延長のための会合であり、野田氏、寿命が来ないとしているのです。そうさせようとしているのです。


 ニュースを一方的に聴いているだけとは違うのです。


 平野さん、玄海原発は万一だと関西にも影響があり、中国〜関西に放射能が来るのです。圧力容器が吹き飛ぶ危険性最大で、関西は他人事ではないのです。


 2月7日、寿命を延ばさず、止めていたら事故を起こさなかったかについて、小出先生笑われ、寿命を延ばすための検討しかなかった、今回はブラックアウトで、新品の原子炉でも事故になっていたのです。


 原発の恐ろしい話が続きます、今日もお伝えいたしました。


続いて、大阪維新の会ダブル選挙圧勝に関して、東京報道の神崎記者の報告がありました。神崎さん、亀井静香氏が橋下氏に関心を寄せていると、1カ月以上前に報告されていた、大スクープだったのです。


 永田町の取材で、ダブル選挙の結果の話題は大きく、橋下氏の勝ちは予想通り(東京だと平松氏誰?)だが、この数字で、橋下氏がいつ国会に来るかなのです。大阪選出の議員が橋下氏とどう付き合うかで、それはほとんど民主党の議員で、平松氏を真剣に応援した人と、そうでない人がいて、前者はお化けを相手に闘ったと言い頭を抱えて、通常の選挙活動では太刀打ちできないと言うことなのです。ああしていたら良かったと言う反省すらない、何をやってもダメと言う無力感なのです(それで取れるのはせいぜい1万票)。まじめに支援しなかった人もいて、党に平松氏を応援しろと言われても、橋下氏に投票した議員もいるのです。民主党はたくさんの考え方の人がごっちゃの党であり、また平松氏の評判も良くないと言う傾向もあったのです。バラバラの陣営、司令塔なしだったのです。


 永田町ですり寄る人が多く、ベテランでも橋下氏に尻尾を振るのが加速する、来年は総選挙があり、維新の会と仲良くして、勝ちたいと言う国会議員が(維新の会に入ってもいい)いるのです。そのきっかけをみんな探して、橋下氏にすり寄っているのです。


 亀井氏が橋下氏に接近していたこと、先週表面化し、名古屋の河村氏、東京の石原氏との保守新党の話、これはすべり、相手にされていない、冷ややかなのです。石原氏、橋下氏の応援に来て、自治体の首長からの新党とは、将来はあるものの、今回の亀井氏の動きは別なのです。石原氏、息子の伸晃氏が自民党で、自民党と話をしつつ、応援に来たかも知れないのです。石原氏、大阪都構想を評価しています。


 小沢一郎氏、政界再編だと出てくるのですが、取材して、小沢氏の側近が維新の会と接近して、橋下氏に声をかけて、橋下氏には距離を置かれているのです。理由があり、愛知のダブル選挙が春にあり、地方が変わる予感があり、愛知の二人が小沢氏と会って、マスコミのカメラ付きで行ったのですが、これが放映されると、二人の支持率が急落した(あんたら小沢氏とつながっていたのか)ので、橋下氏、これを知り、将来の連携は別にして、今はないのです。


 今、橋下氏が誰と会うかがニュースになり、みんなの党の渡辺氏、橋下氏のために走り回りましたが、当選の会場にも渡辺氏いたものの、壇上には上がらず、維新の会は、迷惑だから渡辺氏に来ないでくれと言っていた(渡辺氏が押し掛けていた)、橋下氏は小さい政党とは組みたくない模様です。


 橋下氏、国会で50〜70人立てると言い、これは難しく、お金がそこまでない、小選挙区でも、当然にはポスターだけで200〜300万円、最低一人2000〜3000万円かかり、お金のあるところと組みたい、民主と組むのか、自民か、公明か、どこと組むかは分からないのです。各党とも、大阪都構想に理解しているものの、説明に来いとのことなのです。国会議員は様子見なのです。


 橋下氏、年末までに各党のスタンスを見ると言うものの、国会は消費税で大変で、しかし橋下氏は急いでおり、このまま待つと、松井氏にボロが出て、松井氏、会見でしどろもどろで、議会、記者会見でボロが出るので、今は維新の会バブルであり、それが弾けるのを待ち、その後、橋下氏がすり寄るのを待っているとの各党の反応なのです。


 橋下氏の人気は取り込みたく、国会議員は次通るために、橋下氏の人気を取りたい、橋下氏も、政党の力を利用したい、その駆け引きが続く模様です。平野さん、政権政党の基盤が揺るいでいるのがこの原因との指摘がありました。


 永田町のお話、面白いものでした。これを、お伝えいたしました。