昨晩のたね蒔きジャーナル 11/28

11/28(月)

 永岡です、毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫の平野幸夫編集長の案内で放送されました。昨日は大阪ダブル選挙特番を聞き、本日は小出先生のお話もありました。ちなみに、大阪都構想に反対していた自民党が、本日賛成に回り、水野さん、平野さん唖然です。


 原発のニュース、福島原発の吉田所長が体調を崩して入院して退任し、後任は高橋氏、吉田氏は14日まで勤務し、検診で病気が見つかり入院、病状はプライバシーにより公表されていません。


 そして、小出先生のお話、大阪市長の橋下氏、脱原発と言っており、小出先生、政治が大嫌いで、コメントしたくない、自民党が寝返り、いかにも政治の世界らしい、ガンジーの7つの社会的な罪、理念なき政治に反する、橋下氏は強くなることで、自分はまっぴら、脱原発は歓迎なのです。


 福島の大気中の放射能が全国を汚染していること、文科省の調査結果が出て、沖縄でもセシウム、大阪は18.907ベクレル/平方メートル、この数字、人間が放射能をばら撒いていた、犯罪は原爆、5000ベクレル/平方メートルのセシウムを50〜60年代にばらまき、チェルノブイリでばらまき、それはヨーロッパ、ソ連は過去の核実験と同じ、日本で100ベクレル/平方メートルであり、今回は関西は20で済んだが、汚染を免れているのではない、地球は汚れているのです。


 セシウムは誰のものか、45km離れたゴルフ場が、東電に土壌汚染の除去をしてくれと仮処分を求めたら、東電より、原発から出た放射能は東電の所有物ではないといい、除染の責任なしと主張し、この論理、「何とも言葉もない、セシウム核分裂生成物は原発の原子炉のもの、東電の所有物」であり、東電のものであり、形が変わったのみ、原子炉の中のものが東電がばらまき、所有物に変わりはない、東電は無主物と言い、価値がないどころではない、猛烈な毒物であり、それをばら撒き知らないとは、言いようのない会社である、と言うことです。平野さん、東京地裁の決定が10月に下り、除染は国や自治体の仕事で、東電の責任は認めていない、「まったくの間違い」、東電が片づけるべきなのです。行政に責任転嫁、裁判官もおかしいのです。


 このゴルフ場の問題、出たセシウムが東電のものではないとなると、他の場所、もののセシウムも問題になり、えらいことにならないかと水野さんが言うと、その通りで、賠償責任、除染は行政と裁判所が言っているのです。司法の判断が大きな課題なのです。


 今日の小出先生のお話をお伝えいたしました。


続いて、大阪ダブル選挙、千葉猛アナウンサーが3時間会見に出て聞いたことと、上田崇順(たかゆき)アナウンサーが大阪市民の選択について報告がありました。


 リスナーより、圧勝した橋下氏は3時間もしゃべり続け、何を言ったのか知りたいと言うことで、メディアでも全部は流していない、しかし、千葉アナウンサーが聞いていたのです。午前0時10分までやっていたのです。橋下氏、まだやるつもりでしたが、維新の会の人が打ち切りにしたのです。


 その内容、裏話、報道関係者は200〜300人、これ以上集まることはない、地方選挙では異例、総選挙の自民党でもないのです。インターネット、週刊誌といろいろあったのです。椅子は150席で埋まり、途中でホテル関係者があわてて冷房を強めたのです。3時間、1回だけ休憩で、橋下氏も質問のある限り答えるつもりで、最初に当てられた人は誰々さんと名字で呼んでおり、つまり知っている人、1人目は宮根氏、その後知らない人を当てていったのです。ワイドショーのリポーターも来ていて、普通の政治では考えられないものでした。ワイドショーの人は番組名も言っていました。


 橋下氏、全ての質問に答えて、普通は出ない質問、松井氏に、松井+イチローの名前がくっついているという質問すら出て、それについて、親に感謝と松井氏答えていました。しかし、府政について聞いていないのです。誕生したばかりの政権への質問としては失格と平野さん言われました。その他、ざこば氏の出席、やしきたかじん氏の差し入れもありました。橋下氏、場面を意識して、それが武器となることを意識しての反応なのです。


 しかし、週刊誌には厳しく、また国政への転身はないと言い、週刊誌に追っかけられるのがいやだと言うのです。橋下氏、週刊誌に叩かれて、票が伸びた模様もあるのです。


 この他、小学生新聞の記者もあり、これからの子供は国際競争にさらされて大変と言っているのですが、子供が笑う大阪と言っていた、また、選挙戦で、難病の子供の支援をしたいと言い、しかし、それは知事の仕事であるのです。千葉さん、知事としてやっておらず、違和感を覚えられました。


 たくさんの記者の質問を答え続けるのは一種、かっこいいと千葉さん言われて、笑わずに橋下氏は答えていました。民意、有権者を強調し、市役所に民意と感じろと言い、松井氏も民意を意識しています。リスナーより、民意は言葉の凶器になると指摘があり、平野さんも、橋下氏に全権を与えたのではないと言われました。大阪都構想を詰めずにやった、橋下氏の言葉が変わるのに、それを突いていないのです。雰囲気は普通の政治家と違い、なごやかな質問主体だったのです。権力チェックではなかったのです。


 続いて、大阪市民の反応、街に上田さんが出て、橋下氏と平松氏支持の割合が6:4、前者は良かった、後者は大変との反応で、維新の会をどうして支持したのかを市民に聞くと、国政政党の排除、市役所の変化、などの期待がありました。大きいところから変えてくれと言うことでした。市民は、壊してほしい、既存のものを変えてほしいがキーワードであり、しかしどう変えるかは、抽象的であったのです。細かい話ではなく、大きく変えてほしいと言うことなのです。それが経済なのか、社会福祉なのかは不明で、大阪都構想を知っている人は少なかったのです。


 また、こういう意見もあり、文化面もやってほしい、図書館も存続、美術館も出来てほしいと言う声もありました。経済+心の豊かさ、ライトアップは反対と言うものです。歴史的にある大阪の文化を続けてほしいとのことです。これは橋下氏が切り捨ててきたもので、それでも橋下氏に投票したのです。メッセージの強い人、閉塞感を打開してくれそうな人を期待していたのです。


 水野さん、リスナーより、橋下氏を支持したが、もろ手を挙げて喜べず、本当に良かったかと思う人もいたのです。大阪の人が既存政党に飽きた、維新の会に流れた、変えると言うキーワードが利いたのです。平野さん、小泉氏の郵政改革を思い出して、300議席を超えたがその後格差社会、郵便局の業務にも、国民にいいことがあったのかと言うことなのです。橋下氏、数年後に、市民の望んだとおりになったのか、と指摘されました。


 上田さん、大阪都構想は分からなくても、変えてほしいと言うことでした。変革のスピードに物足りないと言うことなのです。しかし、市民には高揚感があり、期待があるのです。「何か」がキーワードなのです。


 以上、大阪ダブル選挙の模様をお伝えいたしました。