昨晩のたね蒔きジャーナル 11/18

11/18(金)

 永岡です、毎日放送たね蒔きジャーナル」、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞専門編集委員近藤勝重さんの案内で放送されました。今日は小出先生のお話はお休みで、震災報道に関して、放送作家の石井彰さんのお話があり、全国メディア、地方メディアに何が出来て何が出来なかったかを語りました。


 原発のニュース、政府は除染の会議を開き、浪江町他に化学防護隊を派遣して、年間1ミリシーベルト以上のところを除染し、自衛隊は先行して入り拠点を作ります。また、原発のある大熊町で線量を測定し、効果的な除染方法を検討します。周辺を測定し、大林組が除染作業を行います。


 そして、「水野晶子のどないなっとるねん」、にて石井さん登場で、ラジオの放送作家で、各地のラジオに詳しいのです。石井さん、関西大学での震災企画のために大阪に来ておられます。明日あさって、関西大学でのイベントがあるのです。


 本題のこと、入選した8本には地震のことがあり、ラジオに何が出来たのかについて、地元の仮設でのアンケートで、ラジオが役に立ったかについて、150人の聞き取り調査、仙台、名取で、防災無線津波で壊れて津波警報をラジオで聞いたのです。地震津波の避難に役立ったのは1位が口コミ、2位がラジオ(30%)なのです。石井さん、地震の時は、ラジオをつけてほしい、命と安全を守る放送が出来るか、報道に携わる人が被災地のことを、リアリティーを持って体験しているのか、なのです。


 水野さんも被災地に行かれて、行かないと分からないことが多い、地元のラジオの報道も聞くべきで、福島のラジオでは、地元に伝えてほしいものが聞けず、クイズとかをやっていた、放射能の状況などを、もっと伝えるべきなのに、と水野さん思うのですが、つらすぎて、地元は伝えにくいのかと思い、これに石井さん、仙台では朝7時半の震災関連のラジオ(失業保険のこと、流された家の権利書のこと)がよく聞かれている、仮設に移り一安心ではない、どう生活するか、寒さをどうするか、なのです。


皆さんには福島、岩手、仙台に観光でもいいから行ってみてほしい、瓦礫が動いただけなのです。田んぼに瓦礫が埋まり、それを取り除き、来年田んぼをやるためのボランティアが求められているのです。関西の人は95年の暮れ、何一つ未来の見えてこなかったことを思いだし、東北のことを思ってほしいということなのです。


リスナーより、この8か月、ラジオを聴くのがつらかった、小出先生のお話が的確で厳しく、現実と向き合うのがつらかったというメールが来ました。近藤さん、東京と大阪で、時間の流れが違っていて、毎日放送の情報は正確な時間を追っていた、毎日放送から、原発の分析、大きな意味があったと言われました。小出先生のお話が現実化し、存在感を時間で正確に追っていたのです。時間を正確に打つラジオなのです。


新聞も、楽しいことも必要だが、読んではっとすることも必要で、音楽、お笑いだけでなく、現実のつらさを毎日放送が伝えてくれたと石井さん言われました。近藤さん、被災者が言葉を発せられない、それをどう伝えるか、ラジオの発することが救済になったと言われました。川柳で、そこに生を求めて、果たすべき役割を考えていたのです。ラジオは本音のメディア、つらいけど、頑張ろう、なのです。被災者の声にどれだけ耳を貸すか、なのです。発信だけでなく、受信も必要なのです。


りんごラジオの高橋さんと水野さん一緒に仕事をして、津波で全てを失った人に(仮設もない中で)、高橋さん、何か楽しいことがあったかと聞いて、被災しているから、それが聞けて、皆さん、みかんをもらいうれしかったと言うのであり、また被災していないところからの発信も必要なのです。


20日毎日放送で、被災地から関西に避難した人のことを特集する予定です(夜8時より、ただし、日本シリーズがあったら放送延期です)。東北に風を吹かせようという意味の番組だそうです。千葉アナウンサーが東北弁で語るそうです(千葉さんは仙台出身)。以上、お伝えいたしました。