昨晩のたね蒔きジャーナル 11/17

11/17(木)

 永岡です、毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、今日は千葉猛さんの司会、毎日新聞大阪本社論説委員の近藤伸二さんの案内で放送されました。


 原発のニュース、福島で規制値を上回る米が出て、出荷停止になり、各農家の米を改めて検査して、規制値を下回れば出荷します。政府は20km圏内の自衛隊による除染を開始し、民間業者が除染するものの、自衛隊はその民間の拠点(浪江町などの庁舎)の除染をします。

 放射能で汚染された土が環境省に宅配便で届けられ、総務課の職員が空き地に捨てて、今日回収されました。0.18マイクロシーベルト放射能が検出され、自宅で出た土を環境省が処分しろと言う書面も入っていました。環境省には昨日も送られています。


 そして、小出先生のお話、大波地区の米から暫定規制値を超えたセシウムが出て、農家が自分で食べるもので、収穫前後に検査して安全宣言なのですが、「ある意味当然なこと」、環境は実験室のように均一ではない、汚染の高い田んぼと低いものもあり、肥料により米によるセシウムもあり、「高い場所もあると覚悟しないといけない」、今までのような検査ではダメ、広大な田んぼがあり、抜き取り的に検査してもだめ、きめ細かく検査しないといけないのです。知事の安全宣言、知事はしたい、福島の1次産業は崩壊するが、「残念ながら簡単にはいかない」のです。


 近藤さん、出荷停止、もぐらたたき的であり、そうするしかない、東電の社員食堂に回せばいい、国会議員の食堂に回せばいい、出荷停止、廃棄にしてほしくないのです。


 環境庁、被災地の瓦礫、1kg100ベクレル以下ならいいとしたこと、「難しい」、膨大な瓦礫があり、完璧な処分は多分出来ない、どこかで線を引くしかない、1kg100ベクレルは、非常事態では我慢しないといけない、「事態を引き起こした国の責任を明らかにして、謝罪から始めるべき」、何十万トンの瓦礫で、膨大な放射能を野放しにせざるを得ない、汚染がひどすぎて、どこまで我慢できるか、なのです。


 名古屋大が大気中の汚染を計算して、西日本や北海道にも広がっていると発表し、文科省は群馬までと言っていたのに、「当たり前のこと」、福島県内で何十万ベクレル汚染されている、群馬で下がっているものの、1平方メートル何万ベクレルは当然、空には垣根はない、全世界に広がっている、西日本に来ない道理はない、西日本も汚染されているのは当然の道理なのです。土1kg250ベクレルの汚染で、この数字、除染は必要なのかについて、1kg100ベクレル以上なら西日本全体を何とかしないといけないのです。実質対応は無理、「今度の事故はあまりにひどすぎるのです」


 文科省の汚染発表、もっと早く発表できなかったかについて、早くすべきだった、どうして小出しにするのか、西日本の文科省データはない、世界に対して、どこに汚染したかというべきなのです。


 リスナーより、食べ物について、放射能の沈着の多いキャベツを買った、茹でる、油で炒める、塩もみ、どれが最もセシウムが減るかについて、難しい、茹でたり、油、塩もみでも何割かはとれるが何割かは残る、台所での対策は困難、一度汚したら出来ることはないのです。茹で汁を下水に流すと下水に汚染される、救いはないのです。

 
 以上、小出先生のお話をお伝えいたしました。


続いて、首都圏の放射能被害から子供を守る活動をしている石川あや子さんの電話出演がありました。福島から離れても放射能ホットスポット、各地で子供を放射能から守るネットワークがあり、石川さん、この会の代表です。


 石川さん、お子さんは4,3,1歳で、江東区原発より220km離れており、ホットスポットは、江東区では柏のように高くはないものの、マイクロホットスポット(すごく狭くて濃い)があり、月日により濃縮され、点の汚染が広がるのです。1マイクロ越えも都内にあります。お子さんたち、家の外で遊べるか、セシウムストロンチウムも分からず、子供に外で遊ばせるのは難しいが、それでストレスになり、どちらを取るかなのです。


 放射線の数値、細かいデータは、5月に会を発足し、神戸大山内先生に測定を依頼し、いつも依頼は出来ず、独自に測定器を買って日常的に測定しているのです。線量計の性能により絶対値は分からないものの、数字の変動はあまりない、1m地面直上での測定は有効で、数字の高いところに子供を近づけないことも出来るのです。


 子供を守る会として、内部被曝、食べ物によるものを気にして、区内で給食の状況、弁当、水筒の持参を認めており、これを保護者に周知して、産地公開、栄養士の持つ情報収集の状態も調べています。国は基準値以下なら問題ないと言っており、分からないところがあり、子供たちに被曝のリスクは大きく、それを許容しろというのはおかしい、内部被曝ゼロの努力をしているのです。


 近藤さん、行政がやるべきことではないかと言い、そう思うが、実際に生活空間で、親でしか分からない、行政もマンパワー不足であり、放射能汚染で分からないことが多く、江東区、最初より区民の意見を取り入れているようになっています(石川さんらの行動により)。目を光らせていると違うのです。


 千葉の柏では、活動していると周りの反応が否定的という声もあり、石川さん、家族親戚、みんな同じ思いで、周りの母親たち、対策を取って自分たちが助かりたいのかとのいじめのような声もあるのです。その対策、分かっているのは情報不足であり、数字の議論を政府も東京都もない(あるべきものではないと認識していない)、一企業の事故の責任を子供たちに被曝としてさせるのかと判断すると、どの親御さんも同じ対策になると石川さん思っているのです。量が云々ではない、不必要な被曝なのです。


 東京連合の代表にも石川さんなられて、区では限界あり、多くの声を届けないといけない、各地の会をまとめて、東京全体も汚染されており、文科省のモニタリングで、東京の東と西に汚染地域があり、中心部、低い線量のところにもマイクロホットスポットは至る所にあるのです。そこで意見、情報交換して、これが一番の収穫であり、手段として、いろいろな手法を取って、東京全体で、給食の状態を調査して、自治体により、検査機を持って調査するところとそうでないところもある、地域格差が防護にあり、どこに住んでいる子供だけ守られていいのではない、子供を一律に守るため、進んでいない自治体の引き上げをしようとしています。自治体は、前例を好み、どこの区がやっていないとやらないので、意識の底上げを図っているのです。


 東京の全体、全国組織もあり、子供全国ネット、組織を結ぶ場を持ち、国への申し入れ、福島の避難支援をやっています。


 石川さん、政府にしてほしいのは、子供と妊婦を守るため、分からないグレーのところを政府は白にしているが、そうせず、予防原則に乗ってやってほしい、大丈夫でないかもしれないとしてほしいのです。過去何十年、国が大丈夫と言ってそうでなかった事例は多数ある、放射能は個体差が大きい、チェルノブイリの対策でもこれからであり、日本は今で大丈夫ではない、危険と言うのではないが、予防原則で、子供は被曝の影響を受けやすく、あってはいけないものがあるとして対応してほしいのです。


 子供たち、遅い夏休みで九州に行き、伸び伸びとしていた、それが当たり前なのに、東京では当たり前にならないことを感じた、関東・東北の異常な状況もわかったのです。


 東京で、放射能と闘っている人の声をお届けしました。