昨晩のたね蒔きジャーナル 10/25

多摩美芸術人類学研究所の奥三河・御園花祭現地研修は学生の参加数がほぼ決まったので一般からの参加を若干名募ります。豊橋駅11月12日13時集合13日17時解散で貸切バスで行きます。詳細はmicaboxあmac.comまでお尋ねください。

花祭りについては以下のリンクを参照して下さい。
http://hanamatsurinoyakata.com/hanamatsuri/

そして以下がたね蒔きジャーナルの要約です。

10/25(火)

 永岡です、毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、今日は千葉猛さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの案内で放送されました。


 そして、小出先生のお話、千葉県柏市の27万ベクレルのセシウムのこと、側溝から雨が漏れたと見られますが、現場は土の中に雨水が染み込み、柏市ホットスポットで、放射能の量が多く、十分にあり得る、セシウム134は核実験ではありえず、福島によるもので、雨水だけでこうなるのです。空気中のものが同濃縮されるかでホットスポットが出る、あちこちにホットスポットがある、雨どいの下の土などには濃縮されるのです。いろいろなところにある可能性があり、これはあまりに高線量だが、他にもあり得るのです。


 コンクリートの遮蔽は、10万ベクレル/kg以上は放置、埋めることは出来ない、放射性物質として処理すべきで、大量にあり、処理が大変、東電の原子炉の中にあるべきものであり、東電の所有物で、東電に帰すべき、福島第1,2の敷地に戻す、事故収束に石棺がいる、地下にも遮水壁がいる、その材料にしたらいいのです。


 リスナーより、子供が柏の高校に通っている人、通学路付近であり、空気が乾燥する、粉じんを吸い込み内部被曝はあるが、舞い起きるものはそれほど多くない、汚染をきちっと調べて、東電に帰すべき、近づかない方がいいのです。


 福島の南相馬の小中学生より30〜35ベクレル/kgのセシウムが検出され、この値、人間にはカリウム40が天然の放射能としてある、大人には4000ベクレルあり、それにセシウムが上乗せされ、それが圧倒的に危険かは言えないが、被曝は避けた方がいい、南相馬の子供たちのこと、残念で、悲しいのです。


 定期検査中の原発、ストレステスト、採点基準はない、これは、原発の構造物の安全性には関係ない、単なるシミュレーションで、安全性は向上しない、考え方により安全にも危険にもなる、判断の基準なしでやるのは無意味なのです。どこでどうしたらいいかやっておらず、学校のテストにも当たらない、単なる事業者からの報告なのです。


 原子力の発電コスト、原子力委員会、事故が起きても原発のコストは安いと言っており、小出先生笑われて、「話にならない人たちだ」、賠償金で日本の国家がつぶれても仕方ないもので、そういう人が原子力の旗を振っている、「もっとまともに考えられないのか」と言うことなのです。除染など、計算不能な膨大な額なのです。


 福島原発の汚染水、建屋の中に1日200トン〜500トン流れ込み、地下水に放射能がしみだしているのです。構造物が壊れ、建屋の水と地下水がつながり、流れ込むので、汚染水を安全な場所にくみ出さないといけない、小出先生、3月にタンカーと言っているのに半年たっても何もしていないのです。これは海洋汚染にもなり、魚の汚染データも出ており、何をしているのか、と言うことなのでした。


 以上、小出先生のお話をお伝えいたしました。


続いて、ふくしま集団疎開裁判を行う柳原弁護士のお話がありました。学校集団疎開裁判で、被曝を避けるため1ミリシーベルト以下のところに疎開させよとの裁判であり、11月半ばに裁判所の判断が出ます。


 柳原さん、子供たちが裁判を起こしたこと、福島では被曝で危険であり、子供は放射能の感受性が高く、教育を放射能の危険のない場所でやってほしいと、裁判に訴えたのです。子供たちも裁判に出て、当事者は子供、親は法定代理人であり、主役は子供です。弁護団は、九州〜関西〜長野〜いわきと全国津々浦々から支援しています。


 被告の郡山市、学校ごと疎開を求めるもので、14人の子供について安全を求めるもので、この子らの通う7つの学校ごと全体疎開せよとは主張していない、保護者には全員疎開を求める人もいるものの、裁判では難しく、とりあえず14人で救済を求めたのです。郡山市、学校ごとの疎開を求めていると誤解し、そういう裁判は出来ないと反論し、しかし、この14人の救済を求めているのです。疎開させないとしての反論は、法律論ではなく、低線量被曝、低い値で内部被曝する危険性について議論したものの、反論しなかった、法律論で、転校する自由があるから転校しろと言っている、疎開の義務はないと言っている(線量の高さは反論していない)、危険性の評価は出していて、しかし、それは郡山市、争えず、転校の自由で争っているのです。自分たちで勝手にやれとのことなのです。


 事故の責任は東電であり、郡山市に責任なしとの理屈で反論しています。


 学校の安全を確保する義務は抽象的なものとして、放射能の安全な場所でやる義務なしと言っています。逃げようとしているのです。


 郡山市は除染をいち早くしたのですが、弁護団が意見書をだしチェルノブイリと同じ被曝の懸念を矢ケ崎先生の意見書を出して、外部被曝に限定し、それだけで十分危険と主張していたのが、裁判所も福島全体に影響するのが分かり、慎重になり、空中線量は低くなり、収束しているという風になってきたので、夏休み明けに審理終了の予定が、セシウム137、134の汚染データが出て、土壌汚染はチェルノブイリと同じと分かり、チェルノブイリと同じ被害が郡山に出ると主張したのです。9月に入り、汚染データが文科省より出て、チェルノブイリとの対比(子供の被害が大変、甲状腺がんあり)で、放置できないと主張しました。同じ被害が郡山に出るのです。


 これは郡山だけでなく、福島全体にあり、心配されている親御さんの関心、これ、マスコミではとりあげられていないが、ブログで紹介され、署名が2万5千も2カ月で集まりました。裁判所に出ました。地元の人は声を出しにくい、裁判の当事者は名前を出せない(村八分になる)、匿名の声では、この裁判、大きな関心になっているのです。


 矢ケ崎先生のデータに、郡山市、10月7日に反論し、これは知らない(不知)、分からないと、否定も肯定もしなかったのです。何という無責任なのか、と言うことです。責任放棄なのです。びっくり仰天です。根拠を示して反論したらこちらも反論できるのに、やらないのです。


 文科省の関与は、これ、どこを訴えるべきかを調べて、学校の移転の判断は市町村であり、そこが判断したら、文科省はそれに従うだけと、この形にしています。子供の危険性への認識は、文科省、お粗末なのです。信じがたいのです。


 子供たちが不知について、呆れかえると思われるのです。こんなところに任せて大丈夫か、と言うことなのです。


 判決の見通し、事実を誠実に向かい合うなら、子供たちが危険な状態であると認め、安全にしろと出るはずですが、政策、国の予算があり、どう出るか、市民がこの裁判をどう支持するのかにも関わっているのです。支持を受け入れられるなら大丈夫、国民の声に、裁判所が敏感なのです。


 認められたら、福島全体の子供たちの疎開が認められる、年1ミリ以上は危険であり、子供たち全体に適用されないと、法の下の平等に反するのです。判断は11月中に出ると考えています。

 
 以上、裁判を闘っている柳原弁護士の声をお届けしました。