中国報告3

きのう17日は朝9時前に出発して「文化考察」。要は観光である。杭州は中国一の観光都市、という謳い文句で、西湖という湖が世界遺産に登録されてますます有名になっているようだ。
http://www.hztour.jp/

中型バス二台でまず、その西湖へ。街のすぐ近くにあるので湖畔から湖の向こうに近代的なビルが林立しているのが見える。
湖の中に島があり、観光船でそこへ渡り散策。島の中にまた池があり、その中にまた島があっていくつかの橋でつながる。

結局湖と繋がっている池で、面白い形の島だ。別の湖畔で船を下りて今度は岳という王様の廟へ行く。ずいぶんの名君だったようで、その生涯が壁に大きく描かれていた。お墓自体は饅頭型の古墳みたいな感じ。

そしてバスに乗って霊隠寺という密教系のお寺へ。お寺の門前にある城中花という店で昼食。今度は味付けは上海料理のようで、ちょっと変化があり、うれしい。しかし鶏の料理が一匹丸のままで頭も付いているが、切り分けられていないのでみんな食べるのに苦労する。

霊隠寺は本堂まで向かう参道から磨崖仏がいろいろあり、ちょっとしたアミューズメント。そして本堂は山の上へ上へといくつもあり、けっこう疲れた。途中、博物館みたいな部屋もあり、写真撮影は禁止なのだが、もう中国人は写真を撮るのが大好きなのでお構いなしに撮りまくっている。

僕も一部遠慮しつつ、中国人となり、撮りまくった。
ここでの収穫は、お坊さんと信者たちの読経が聞けたこと。これがメロディーを伴ったうたになっていて、なかなか興味深いものだった。iPodでビデオ撮影する。

霊隠寺のあとは、有名な京劇俳優の盖叫天という人の住まいで2003年に復元された盖叫天故居へ。京劇研究者が多いので、その人たちはオタクっぽく喜んでいる。解説する学芸員より詳しい人がいるものだから、学芸員もやりにくそう。でも何言ってんだかはわからない(笑)。

しかし、景色はかすんでいて大気汚染のようだ。喉がやられた感じがある。ガイドのねえちゃんは、パンソリ歌手かムーダンかと言うほど声がだみ声になっていたのは、空気のせいかもしれないな。

そしてホテルに戻って夕食。相変わらずのメニューに少し変化、といういつものパターン。少しずつ帰る人がいて人数が減っていく。シンガポールから来た先生が少し日本語を話せることがわかり、少し助かる。

そして、事務局の学生に案内してもらって近所のスーパーへ酒を買いに(笑)。この夜も酒は出ず、僕は買い物もしてみたかったので自力で調達することにしたのだ。
500mlの紹興酒を一本と若者が勧める北京の焼酎56度、100mlの小瓶を数本。紹興酒は140円で焼酎は42円くらいか。

おかげで朝まで目が覚めたのは一回で済んだ。飲んでいないと慣れないところではどうしても何度も目が覚めて熟睡できないのね。

そして今朝は一人でスーパーへ行っておみやげなどを買う。こらえきれずに食材も(笑)。しかし日本では中国産の野菜など買わないようにしているのだが、中国へ来たら拒めないから、ずっと中国産の食材を食べていたわけで、感覚的には慣れちゃったね。

しかし、中国での仏教は想像以上に盛んで、今朝もホテルの朝食にはお坊さんいたし、窓の外からは木魚と読経の音がスピーカーからコーランみたいに流れてる。聞こえているお経のメロディーはあまり興味がひかれない(笑)。

これからまた同じパターンの昼食をとってから空港へ行き、今夜帰国します。アジトに着くのは0時過ぎかな。

さて、長くなりましたが、以下が昨晩のたね蒔きジャーナルです。