昨晩のたね蒔きジャーナル 7/14

昨晩のたね蒔きジャーナル 7/14

今日も永岡さんがまとめてくださいました。

7/14(木)

 永岡です、毎日放送ラジオのたね蒔きジャーナル、今夜は毎日放送アナウンサーの千葉猛さんの司会、毎日新聞論説委員の藤田悟さんの案内で放送されました。


 原発事故関係のニュース、菅総理の記者会見で脱原発と言ったこと、自民党は批判的、財界も批判で、民主党内からも仙谷氏の批判(事前に聞いていない)があり、実現性のないことを言うなと言い、枝野氏、政府の見解ではない、遠い将来の希望と言い訳しています。つまり、総理が勝手に口走っただけと言うことです。菅総理は、福島入りをします。


 玄海原発やらせ問題、同じような問題が過去になかったかを調べます。


 福島第1原発3号機、水素爆発防止の窒素注入を始めました。今月17日の期限のステップ1の重要なものです。作業エリアに鉄板を敷いて放射能濃度を下げます。


 関電の原発11基のうち6基止まり、さらに年末までに4基止まります。


 それで小出先生のお話、九電のやらせ問題、賛成がやらせで多かったのですが、これについて、「昔からやってきた、驚きもしない、相変わらず」であり、組織的な世論工作、九電の社長は辞めないのですが、原子力の世界で、誰かが責任を取ったことがなく、過去と同じなのです。会社の体質を変えるには、マスコミがちゃんと書くことなのです。


 福島事故、全電源喪失であり、91年に国が検討しながら重大な事態にならないとしていたのですが、原発は機械であり、いろいろな事故があるが、大きな事故を考えるとどうしようもなく、「大きな事故はない」ということにしないと原発は出来なかったので、その通りにしたのです。原子力安全委員会でも、安全宣伝委員会であり、安全委員会になっていないのです。ストレステスト、安全委員会が関わるので、専門家集団の責任がある、しかし、「原子力の安全を守るのは無理」、必ず危険があることを認識しないといけない、だから、「都会に原発を危険を認めて作るしかない」のです。


 リスナーの質問、24000年の箱舟、熊取燃料加工工場があり、今もあるのです。西日本の原発の加工を熊取(原子炉実験所のとなり)でやっているのです。知らないところに原子炉施設のあること、近大の原子炉は豆電球もつかないおもちゃで、それほど危険ではないのです。

 
 千葉県柏市ホットスポットで、空間線量が0.27マイクロシーベルト/時間あり、この環境下でマスクは外出にいるかという質問、空気中に放射能があるならマスクはいるが、事故で放射能が流れて漂っていたのは3月半ばが最も多く、今は地面に落ちており、地面が汚染されていると思われ、それが風で舞い上がるものもあるものの、マスクは大切ではないが、したほうがいいのです。子供にマスクをさせるのは無理で、地面の汚染を注意したほうがいいのです。

 
 藤田さん、原子力業界のことで、九電のことだけでなく、全体と見ていいかと質問し、その通り、山口県の主催で上関原発のシンポジウム、会場からの質問は、論壇で何をやっていたか無視した、原発は安全とのやらせであったのです。しかし、そんなことをしたら原子力は信用をなくすのですが、「このやらせで原子力立地を確保してきた」、その体質がそのままなのです。


 リスナーの質問、福島の作業員、年間250ミリシーベルトですが、アルファ線を出すものはホールボディカウンターにかからず、心配とのことで、アルファ線は検出できない、ベータ線もわからず、ガンマー線しかわからない、アルファ、ベータは排泄物から推定しないといけない、大変な作業で、全作業員にやるのは難しいとのことでした。本当なら、こういうてのかかる作業をしないといけないのです。

 本日のお話は以上です。やらせをしないと成り立たない原子力とは何かと思われました。


 続いて、60歳以上で福島行動を行うシニア行動隊の山田恭暉(やすてる)さん(72歳)のお話がありました。5月26日にも出られましたが、被曝作業を行うもので、山田さんのグループ、政府、東電と話し合い、現場視察も行いました。


 山田さん、現場を調査され、報道で見たもので、現場を見たらプレッシャーを感じる、放射線の強さ、今は見学者で汚染の激しいところは見ていない(今回は4号機のみ、それでも線量計が鳴りドキっとする)のです。水浄化装置、汚染水保管装置を見せてもらい、循環設備、ひとまず設置して、配管はホースで、恒久設備ではないのです。汚染水が大量に保管され、これを処理しないと場所がなくなります。浄化設備が稼動すると汚泥の処理も最終処理が要り、大変です。


 線量計がなるのですが、作業は難しい、それを知りつつやっているのです。作業環境、夏、暑くなり、体力面はどうかということで、若い人が強い、何でもやるのではない、若い人の被曝を減らせば目的達成であり、熱中症になるまで仕事をするのではないのです。


 する仕事は具体的には、さまざまなものがあり、現在の体制にどう入っていくかで、東電が東芝、日立に発注し、そこから細かいところへ発注されるが、そこに入るのは簡単ではない、仕事の体系をいじらないと無理です。


放射線被曝の管理、現在は一人どれだけ被曝しているかは東電が管理しているが、個人の被曝は雇用主が管理しており、一人ひとりの被爆管理は体制が整っておらず、250ミリシーベルト/年を確保して、人員を確保するのは困難との見解でした。


 山田さん、防護服もいる、それで作業するのは、制約が多い、これまでの作業現場より大変で、山田さん鉄のところの防護服より数倍やりにくいということで、またさまざまな人が集まり、防護服の制約、作業時間の制約もあり、着替えだけで数時間かかる、今仕事をしている人全員であり、山田さんたちだけの問題ではないのです。


 藤田さん、事故について、現場で見て、準備、入る、体制を整える、除染、検査と手間の大変さは想像以上なのです。作業環境のきつさは、予想通りなのですが、これだけの準備、時間、手間、金のかかることで驚かれました。


 細野大臣より受け入れの要請もあり、政府、東電は、明日から受け入れとは行かず、現場のハローワークに応募するようなものではない、きちっと管理体制を作り、若い人の被爆を減らすための仕事をするには、東電の仕事のやり方ではなく、事故処理を国家プロジェクトとしてやり、その中で山田さんたちがどういう位置を占めるかを考えないといけないのです。


 グループは大きくなり、それでも400何人で、ほんのわずかな勢力でしかないのです。いろいろな種類の人が加わり、数が増えているのです。いろいろな範囲をカバーしています。


 今後のスケジュール、今回5人で視察し、その後政府・東電に提案し、25日以降に細野大臣に提案します。費用、報酬はまったく決まっていません。しかし、大きな問題を片付けないと出来ない、ではない、汚染モニタリング、瓦礫処理は下請け、孫受けではない活動が可能で、そこからはじめるのです。費用を誰がどう負担するか検討します。


 福島暴発阻止行動隊の山田さん、大変な決意です。これを、お伝えいたしました。