神楽VJ@秋田報告&昨晩のたね蒔きジャーナル 6/22

18日の角館の神楽ビデオジョッキーは、これから農家民宿を始めるという藤枝さん宅で。元牛小屋をリフォームしたもので、曲がり家とは違って母屋とは離れている。所々に牛を飼っていた痕跡が残っていて風情があった。

20人ほど集まってくれて、民宿お披露目の意味もあり、ワイワイと楽しんでくれて、ビデオを見ない人もいたが実際の神楽だって見ないで話し込んでる人とかいるから気にならないw。田沢湖から「石神番楽」の人が来ていて「早池峰が見たい」とリクエストが。僕はふだん見る機会のない九州の神楽とか紹介していたのだけれど、やはりわざわざ早池峰を見に行ったりしないようだ。
「やっぱり上手いなあ」と、舞のレベルに感心しているのはやはり、当事者ならではの反応。

石神番楽のDVDがあったので見せてもらったら、いろいろ興味深い部分があった。
それから今回設定してくれた泉谷衆くんは公務員で女川町から秋田に避難してきている人たちの世話もしているのだが、現地の避難所で仲が悪くなりかけたおばあさん二人が、獅子舞をやることでまた仲が良くなったそうだ。
太鼓を借りることが出来て思いついたのだそうだが、二人で臨時で獅子頭を作ったのである。それは座布団を半分に折り、空き缶の底を目玉に見立て、スリッパを耳にしたもの。唐草模様の布を胴にして獅子舞をしたら、みんな大喜びで盛り上がっていた。
みんなの心をひとつにする民俗芸能の力は大きい。
その獅子頭の写真はそのうちもらってアップします。

19日は秋田の「あきこうまえ茶屋」という若者がやっている店、というかたまり場というか、まさに秋田工業高校正門近くにある店だ。たぶん何かの小売店だったものだろう。
小学生から高校生、近所のおじさんとかまで勝手にごろごろしている感じ。メニューもメチャ安だし。駄菓子も置いてある。
去年秋田に来たあとにも書いたけど、地方都市には若者が自由に改造したり、そのまま使ったりする古い建物の物件がいろいろあって、それぞれ個性的に使っていて楽しい。
身の丈サイズの若者文化では完全に「地方の時代」になっている。みんなリラックスしているのも良い。
この夜はあまり集まり具合は良くなかったが、みんな楽しんでくれたし僕も楽しかったから良かった。なんとか二日でフェリー代も稼ぐことが出来たし。



以下はいつもの「たね蒔きジャーナル」のコピペです。

今日も永岡さんがまとめてくださいました。

6/22(水)

 永岡です、毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞専門編集委員近藤勝重さんのお話で放送されました。


 原発のニュース、汚染水浄化装置の試運転を東電は続けています。1時間50トンの処理を行い、今朝までに問題はありません。1700トン処理できました。1〜3号機への注水を減らしたら、3号機の圧力容器の温度が数度上がり、注意しています。


 飯館村、役場を福島市に移し(20km離れている)、村には200人残っています。特養が残っています。

 東芝株主総会が開かれ、経営は原発の安全を求めて株主の理解を得ました。東芝原発を売って1兆円儲けようとしています。次世代原子炉の開発も求めています。


 定期検査でとまっている各地の原発、福井は認めない、経産省保安院が県の内容に答えていないといい、愛媛も、伊方3号機再稼動に否定的です。原発を抱えた知事は苦悩しています。


 今日は夏至で、各地で今年一番の暑さとなり、気象庁高温注意情報を出しています。


 まず、イタリアの原発国民投票に関して、フリージャーナリストの田中龍作さんのお話がありました。この熱気、集団ヒステリーと自民党の石原氏が言ったものの、実際はイタリア国民は冷静でクールであり、イタリアはチェルノブイリの後に原発廃止、イタリアは自分の技術力を知っており、イタリアでコントロールできる技術はない、技術立国日本でもダメ、イタリアはアカン、でした。また、イタリアは、ごみもちゃんと処理していない、そんなものが核のごみを処理できるわけがないというものです。映像では、熱狂ですが(アップで写るので)、実際は冷静で、お祭りではないのです。国民投票を呼びかけるグループが各地であり、福島事故が後押ししたのは事実だが、イタリア国民は醒めて、原発を捉えているのです。


 脱ベルルスコーニの様相があったかと近藤さん聞くと、設問は、すべて投票箱が違い、水道事業、閣僚の特権廃止とあり、投票箱、設問も違い、原発は94%ノー、野党がベルルスコーニ政権に揺さぶりをかけるため去年国民投票が決まり、原発は50万人の署名が今年1月(福島事故の前)に提出されて投票となり、原発に頼らないと、フランスから買うこともあり、それを承知の上で原発ノーなのです。節電しよう、それに尽きます。昔はクーラーなしでやっていた、電気使いすぎであり、立派な発想です。イタリアは火力が8割、リビアから買う天然ガスで、それで覚悟を決めて、反原発になったのです。


 世界的に日本は技術立国と認められ、チェルノブイリ後に、日本で旧ソ連だからこうなったと、安全神話が上書きされたと日本ではなっていたのに、イタリアは、冷静によく理解してやっていたのです。


 企業のコストアップは、日本を見て、事故が起きて、どれだけコストがかかるか知っている、電気代値上げで済まないと知り、選択したのです。イタリアの電力公社、政府が75%の株を持ち、ここが原発をやりたかった(日本の電力会社と同じ、日本と構造が似ている)のに、止められました。イタリアの結果の、ヨーロッパに与える影響は、ドイツ、スイスと反原発、これがヨーロッパの流れになるとのことです。問題はフランスですが、フランスの原発の電力をイタリアは買っているものの、イタリアはスイス、スロヴェニアなどから輸入、風力も持つ(リスクヘッジあり)ため、問題ないのです。


 イタリアは、地熱(温泉)、風力が増えて、風力はうるさいというのは原発推進派のプロパガンダと喝破されています。イタリアは地震が多く、日本と似ている、日本との共通が多く、福島事故が、それだけに衝撃だったのです。チェルノブイリ以前から警告していた人もいて、イタリアにも御用学者がいるのですが、マスコミも加担しており、これも日本と同じです。日本の「原子力村」はあったものの、87年に国民投票で廃止しており、廃炉にするのに10年かかるため、ようやく廃止なのです。


 節電について、イタリアの人、今原発なしで20年間やっている、電気代は上がったものの、1ヶ月5000〜6000円、日本とあまり変わらないのです。それでも、原発に頼るよりはいいとの国民の判断なのです。


 投票に行こうとマスコミがやらず、ベルルスコーニがメディア王で、国営放送に影響力があり、国営放送のアナウンサーが投票日を間違えて読む始末ですが、投票に行くなという模様であり、ヒステリックなのはベルルスコーニの方なのです。福島事故で形勢が危うくなり、ほとぼりが冷めるまで投票を伸ばそうと画策したのですが(どこかの総理と同じでずるがしこい(笑))、そこまでの政権の流れの中で国民の選んだ選択なのです。福島はコントロールされていたと、どこかの官房長官と同じことをベルルスコーニは言っていたのに、国民はちゃんと選択したということでした。


 イタリアの国民投票に関して、貴重な情報でした。


 なお、今日は小出先生のコーナーはお休みでした。明日は小出先生のお話を伝えられると思います、明日もがんばります。