今日の参院行政監視委員会の小出先生

僕もUst録画を全部見ましたが、長かった。ツィートもしたけれど「こんなのが議員やってるの」って改めて知らされましたね。ただの国会中継だと与野党対決でも役人に整理されて「議員村」の内輪のやりとりになるから露呈しないけど、こういうときにはよくわかります。
で、いろいろまとめたサイトがありますが、たね蒔きジャーナルをまとめてくれている永岡さんがまとめたものが送られてきたので、いつものようにコピペです。(三上)

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 永岡です、今日小出先生が国会で15分ほど証言されました。ネットを見たら映像・音声がここにアップされていました。

http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/05/23/sangiin-may23/

 これを聞き、例によりまとめました。私も同感です、皆さん、これを広めてください!

(お話の概要)

 小出先生、原子力に夢を持ち入ったが、貧弱なエネルギーであり、石油の埋蔵量は60〜70年、石炭は800年、天然ガスオイルシェールもあります。化石燃料の枯渇を心配していたら、ウランは石油の数分の一、石炭の数十分の一しかないのです。核分裂性のウランのみですが、推進派はプルトニウムがあると言うものの、ウランを掘って加工し燃やす、原子力は、エネルギー資源になりません、


 プルトニウムを使い、核燃料サイクルを利用したらいいと推進派は言っているものの、廃棄物処理がいる、プルトニウムは燃料を再処理して増殖炉に引き渡すものの、増殖炉は出来ない、日本の高速増殖炉は破綻しました。高速増殖炉がいつ実用化するかを書くと、1968年の計画で、80年代全般に実用化といい、しかし、90年前後と後退し、2000年前後として、最後の改定で2010年とやって、実用化ではない、技術体系の確定もダメ、次の長期計画で、年度すら示せなかったのです。


 その後、2050年に1基目の高速増殖炉を作りたいとしたのです。目標が逃げていく、10年たつと、目標が20年先になり、絶対に届かない、永遠に届かないのです。こういう長期計画を作ってきた原子力委員会、他は責任を取らず、もんじゅに1兆円使った。1億の詐欺で1年の実刑だから、1兆円の詐欺なら、1万年の実刑なのです。100人なら一人100年の実刑なのです。誰も、責任を取っていません。


 今進行中の福島の事故、原発は膨大な放射能を扱います。広島原爆のウランは800gで広島壊滅ですが、原発にはウランは一つに1年で1トン!燃やすのです。それだけの核分裂生成物が出ます。


 原発は機械で、故障するのは当たり前、どんなに事故が起きて欲しくなくても、破局的な事故は起こるのです。で、推進側は破局的な事故は起こらない、「想定不適当事故」と言って処理してきたのです。たくさんの壁があると言う事で、重要なものは格納容器、これがいついかなる時も放射能を閉じ込めるとしているのです。これが「絶対に壊れない」と言っていたのですが、今破局的な事故が進行中であり、どうやって行政が向き合ってきたか、防災は危険を大きく評価しないといけないのに、過小評価して、事故を小さく見せてきた、最後にレベル7とした、避難区域も「万一」のために3kmだったのが、次に「万一」と10kmにして、そして20kmにした、どんどん後手後手なのです。パニックを避けるのは正確な情報なので、政府が信頼を受けるのに、日本の行政は危機的な情報を隠してきたのです。SPEEDI、20億円かけたものを住民に隠していたのです。


 誰の責任か明確化せず、労働者、住民に被爆を強いています。本当にこんなことをやっていていいのかと思うのです。


 福島の本当の被害を考えると、途方に暮れます。福島全域を放棄しないといけない、それをしないならば被爆限度引き上げ=住民の被爆であり、一次産業は崩壊、住民は崩壊します。東電に賠償をさせても足りない、何度倒産しても足りない、日本国が倒産しても足りない被害なのです。


 ガンジーが7つの社会的な罪と言っており、理念なき政治、労働なき富、道徳なき商業=東電、人間性なき科学、などがあるのです。以上で終わります。


 小出先生の科学者としての人間性を再認識しました。よかったです。小出先生、国会出席お疲れ様でした。