昨晩のたね蒔きジャーナル 5/20

今日も永岡さんがまとめてくださいました。

5/20(金)

 永岡です、毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、今日は小出先生お休みで、水野晶子さんと、毎日新聞専門編集委員近藤勝重さんのお話で行われました。


 原発事故、台風で建屋が大丈夫か、海で遊べるのか、近藤さんのご指摘がありました。電気、水道、全てが重なっているとのお話でした。


 原発事故のニュース、1号機、3/12の夜、「海水の注入を始めても、総理官邸の指示で一時中止されていた」のです。夜8時20分から海水注入をやっていたというのに、実際は7時4分からであり、真水がなくなり海水を入れるものの、東電が海水を入れたと報告したら、官邸が「事前の知らせがない」と、7時25分、海水が中止され、その後官邸から注入再開の指示が出たのです。2ヶ月以上経って分かったのです。これはJNNの取材によるもので、官邸は中止について報告していません。事前連絡なしなら、上が聞いていないということであり、1号機はメルトダウンで、しかしこの3/12の朝には融けていたのですが、今も水を入れて冷やしている、この時期、海水注入すべきというのが専門家の見解です。東電は私企業で、海水を入れて原子炉を潰したくないのに、こともあろうに官邸が海水を一時止めていたのです。その理由も不明です。この間違いの検証、とっくに知られていないといけないのに、です。


 SPEEDIのデータ、3月12日に官邸に届けられていたのに、「データは担当職員で止まって、官邸に届いていない」のです。川内議員、SPEEDIデータから原発に行ったのではないのか、と質問していましたが、枝野氏、官邸に来ていなかったと答えているのです。しかし、ヘリには斑目氏が同席しており、SPEEDIのことを知らなかったわけはないのです。SPEEDIは原発事故に備えるものなのに、国、福島で公表されていないのです。もし、水素爆発で、避難指示が3月12日以降に出ていたら、SPEEDIのデータで、風下を避けて避難できていた可能性もあるのです。自民の佐藤正久議員、政府の対応を批判しています。海江田氏にデータが届いていなければ大問題、SPEEDIも誰がどれだけ活用するのかが問題なのです。メルトダウン、SPEEDIの活用について、問題があります。


 福島の学校、プール使用中止、夏休み延長の模様です。屋外の水に放射能があり、それを排出したらまた汚染されます。


 京都府は、原発事故の避難の目安である放射線の値を定めています。3.8マイクロシーベルト/時間としています。自治体で最初の防災計画です。京都は、高浜他で事故が起きたとき、20km圏内を避難とします。


 東電は赤字決算で、金融機関を除くと日本で過去最大、1〜4号機廃炉の必要であり、ただ、賠償に関しては入っていません。来年3月の決算は、まだ不明、清水社長辞任です。勝俣会長は留任です。6000億の資産を売却いたします。


 近藤さん、東電社長は辞任で、東電トップは辞めた、政権のトップは?ということでした。非常事態に政争かと言うこと、トップに危機対応能力があるのか、官邸が海水を止めた、菅総理は独断専行であり、人の話を聞かない、国会でも初期のことが問題になり、菅総理、何をやっても思惑が付くので、思惑がブレーキとなっているとの指摘がありました。こんな時に、ここまで「菅やめろ」が高まるのが問題です。


 中東、オバマ大統領が、1967年の第3次中東戦争前のラインに戻れとイスラエルオバマ大統領が譲歩を求め、イスラエルは拒否しています。これ、近藤さんは、第3次中東戦争に戻せ(ガザ、ヨルダン川)を取った前に戻せというのは正解との指摘があり、オバマ氏の就任で、テロを止めること、中東革命、ビンラディン殺害、パレスチナで統一政府もあり、(1)イスラエルの首都エルサレムを元に戻せるのか、(2)ハマスイスラエルを認めていない、(3)ネタニャフはハマス拒否であり、オバマ氏が突っ込んでも、進まないというのが近藤さんの見解でした。中東は聖地だらけであり、大変なのです。でも、近藤さん、オバマ氏は良く言ったという見解でした。


 京都の歯科医、古田博一さんのお話があり、自分の診療所がなくなった歯医者さんがいて、現地で出会い、器具を預けてきた、次は、公の診療所がいる、恒久・永続的な診療所を作れるところです。ちょっとは進んでも、本格的な進行はありません。


 昨日も被災地に行き、命から次の段階、「食」であり、食べるもの、炊き出し、栄養が問題(炭水化物主体)です。避難所でアンパンが続いても、糖尿病で食べられないひとがいます。専門家の、京都の料理人(和食)を連れて行って、プロの人に作ってもらいました。野菜が足りず、ちゃんこ鍋をした、火がなく、炭焼き、タンパク質を取れるものを、下ごしらえをして、現地ですぐ出来るようにしていたのです。たこ焼き屋も機会ごと行きました。輸送は大変で、冷蔵・冷凍車がないとダメであり、運送会社の方と一緒に行ったのです。美容師も行き、長引いて、被災地の人は疲れているのです。


 現地は水も来ていない、1週間前に電気がやっと来たのです。


 現地では「がんばろう」は禁句なのです。


 現地でボランティアの求められるものは変わってきているのです。GW以降、ボランティアが減っているのです。私も、阪神・淡路大震災を経験しましたが、ここまでひどいことはありませんでした。


 被災地現地は大変ですが、冒頭にある、海水注入を官邸が止めたこと、SPEEDIのこと、本当なら大変なことであり、来週、問題になるでしょう。


 来週は小出先生が国会に出られます。報告を楽しみにしています。