昨晩のたね蒔きジャーナル 5/5

今日も永岡さんがまとめてくださいました。

5/5(木)

 永岡です、毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、今日はアナウンサーの千葉猛さんと、毎日新聞論説委員の池田昭さんのご案内で放送されました。


 原発のニュース、1号機に事故後初めて人が入りました。2,3号機より内部の損傷が少ないのですが、内部で長時間作業するためには、フィルター、排風機を設置しています。中で作業しやすくしたいのです。


 水棺は、東電は、シミュレーションして、安全に問題はないと報告しています。これが認められたら、1時間6トンから8トンに増やします。しかし、2,3号機の模様は不明です。


 作業員の環境改善のため、食事をレトルトから弁当へ、またシャワー設置、医者も常駐させる方針です。福島第2の体育館が休憩所でしたが、シャワーもなかったのです。そんなところで作業していたのです。池田さん、工程表を出したが、設備面で、担っている人間の支援をしないと工程表は実現しないのではと指摘していました。作業員の心身の疲労は限界の模様です。


 20km県内の一時帰宅に、車の持ち出しを認める方針にしました。ペットも持ち帰る方針で、来週以降早い時期にしたいとのことです。高齢者の場合は代理人を認める方針です。


 そして、小出先生のお話、まず、リスナーの質問、3号機の使用済みプールの核暴走について、それが起こっていたら、水素爆発の1号機と、3号機の使用済み燃料プールは大丈夫か、ということに付いて、小出先生も見られないので正確には分からないが、核暴走なら、使用済み燃料はラックに入っていたのに、一箇所に集まり臨界となり、簡単に水の入れられる状態ではないとの(ステンレス内張りに傷が入る)、使用済み燃料冷却に支障がある(入れても漏れる)、どうして集まったか、水素爆発で一箇所に集まり核暴走になったのか、なら膨大なエネルギーが出て、破損しているとの指摘がありました。そのため、水をかけ続けるしかない、冷却は困難なのです。


 新聞の報道で、仮設の空冷装置と、循環水冷却で冷やすと言っていますが、これの効果は、熱除去に、水、空気で冷やすのはどちらでもOK、外でもOKで、比較的問題はない、しかし、そこまで配管をつくり、汚染の中配管を取り付ける工事が大変のことなのです。生身の人間がやるしかないのです。とてつもなく大変なのです。作業現場の空気をきれいにしないといけない、うまく行ってほしいのです。


 毎時10ミリシーベルト、空気ボンベを背負ってであり、これで被爆を防げるかは、空気の汚染がひどく、建屋内の空気を一切吸えないほど汚れている、ものすごく汚れており、外部からのガンマー線は避けられない、10ミリ/時間は避けられないので、内部被爆を避けるものであり、外部被爆は鉛のスーツで避けられるが、そんなものでは作業できない、外部被爆はあきらめての作業なのです。


 また、原発事故のとき、今後を予測するERSS(緊急時対策)が津波でアウト、SPEEDIも津波でアウトであったということは、彼ら(原子力村)に言わせると「想定外」であるが、ERSS、SPEEDIともに「想定外」のときに動かないといけない、そんなものが壊れるのが彼らには「想定外」なのです。


 外国から、アメリカの規制委員長が、難航していて、事態は改善していないと言っていますが、小出先生も改善していない、悪化を食い止めているのが2ヶ月続いている、しかし、悪化を食い止めるのはなんとしてもやらないといけない、現場の人をありがたく思うしかない、安定化はしていない(菅総理の言う通りではない)、外から水を入れるしかない、入れたら汚染水が外へ出て、7万トンの汚染水を始末できていない、改善はされていないのです。


 改善の策としての「水棺」、格納容器が重くなり余震に耐えられるか、東電は大丈夫と言っているものの、小出先生、彼らはいつも言ってきた、どんな地震が来ても大丈夫と言ってきた、2007年の中越沖でも同じ、計算機で安全でも、それで安心は出来ないのです。


 池田さん、事態の収拾は急がないといけない、海外の目も厳しい、事故調査委員会を立ち上げるものの、今月フランスでG8、7月にIAEAの会議で、どうなっていると聞かれるが、事故調査委員会のあり方は、難しい、これまで「原子力村」が産・官・学の一致の元で楽観の上に楽観し、データを隠してパニックを防ぎ、海外から批判されてきた、もう、原子力村では、海外の批判に答えられないということです。安全委員会も当事者であり、電力会社も関わらない第3者機関をつくらないとダメとの池田さんの見解に、飛行機の事故と同様に対応しないといけない、行政、電力会社と独立したところで意見を言わないといけないとのことでした。


 今回、昨日に続いて3号機の核暴走のことについて指摘があり、さらに、事故の評価にも意見があり、貴重でした。今後もお伝えいたします。