小出さんはお休みですがゆうべのたね蒔きジャーナル

今日も永岡さんがまとめてくださいました。

4/22(金)

 永岡です、毎日放送ラジオのたね蒔きジャーナル、今日はトラのサヨナラ勝ちで気持ちよく(笑)聞けました。今日は小出先生のお話はなく、水野晶子さん、近藤勝重さんのご案内で、原発・震災ニュースが報じられました。月曜日にまたお話を聞きます。


 木曜日に菅総理が福島へ行き、それに、この番組のリスナーも批判しています。避難所の人がこらえていた感情をぶつけています。パフォーマンスの視察より、復旧・復興を早くすべきであり、近藤さん、菅総理は菅政権の復興まで考えていると批判していました。

 そして、ニュース、福島第1原発の避難で、半径20km以内を警戒区域として住民78000人の立ち入りを禁止しています。菅総理は説得したいと言っています。20km以外でも20ミリシーベルトを超えるところを飯館村など、避難区域(3000世帯10000人)を避難させますが、20ミリシーベルト原発作業員の上限で、一般人は1ミリなのです。

浪江町の累積は18.9ミリ、その他、34ミリシーベルト原発北西)もあります。まだらに、汚染されています。同心円ではなく、北西に(水素爆発時の風向きによる)なっています。これ、風向きにより早く避難させよと小出先生も早くから言っていたのに、政府の対応はお粗末です。本来なら、大きく避難区域を設定し、観測してそれを狭めるべきなのに、です。また、避難先も決まっていません。

 福島の「緊急時避難準備区域」が南相馬市などに設定され、何かあったらすぐに逃げろ(子供、妊婦などはすぐに避難、動ける人は残る)保育所、学校も休み、米の作付けも規制されています。すでに、30km圏内は自主避難で、政府の対応は遅れています。

 米の作付け制限は7000戸であり、中小企業融資制度も作られます。無利子、無担保で、最大20年の貸付です。

 原発の汚染水、1時間に10トン回収し、水位は5cm下がったものの、タービン建屋はダメ、4号機の燃料プールには1535本の使用済み+使用中燃料があり、温度も高い、危険もあるのです。中の水の状態もカメラで調べます。

 東電清水社長は避難民に謝罪しています。富岡町川内村の住民に謝罪したものの、住民は早く帰りたい、子供の人生を返せと、怒号も飛んでいます。清水社長、福島県佐藤知事と会談したものの、批判し、第2原発の再稼動は認めていません。

 雑誌タイムの世界に影響のある100人に、南相馬氏の桜井市長と、南三陸町の菅野医師が選ばれました。

 近藤さん、東電の社長の福島入り、謝罪と言うものの、再稼動はあり得ないと言った、東電はそれに対して「分かりました」というべきなのに言わない、東電では、やっていることは国策に則ってやっているという思いがあり、電力会社は、民営でいいのか、国策なら、逃げどころのないものにして、原子力も儲け本位で出るものであり、だったら、国がもっと関与すべきである、安全委員会の受け入れで、東電はちゃんと謝っていない、システムそのものを変えないといけないとの話もあり、東電の国有化は金の問題であり、エネルギー政策を国がやるべきとの視点ではないのです。近藤さん、民間がやるなら、永遠に原子力はなくならない、保安院経産省にあるのがおかしい、国のチェック機構を見直さないといけないとのコメントでした。

 この問題は日本のありようを変えることで、福島になぜ6つも原子炉があるのか、というものも問題です。

 補正予算4.1兆円は5月2日に成立予定、仮設住宅に3000億円以上、瓦礫処理、学校の対策にも3000億円以上が要り、子供手当ての上澄み中止、高速1000円廃止(システム見直しで6月になる)で財源を捻出します。東北の高速道路を無料にすることも想定しています。しかし、財源は足りず、第2次補正が統一地方戦後であり、この第2次が本当のゴングになるとのことです。

近藤さん、政界の変化のキーマンは仙谷、小沢の二人であり、仙谷氏、もう菅総理と離れている、復興会議も仙谷氏であり、また、敵の敵は味方であり、小沢氏も仙谷氏につく、また、水素爆発の回避も菅政権の失策で起こった、人災である、そういうことを無視して大連立も出来ない(仙谷氏の知らないうちに菅総理が大連立をしようとして失敗)、仙谷−大島ラインは生きている、民主党内に、菅総理にノーを突きつける勢力が出来て、そこに仙谷氏も加わる模様です。菅総理で行けないという共通項は、仙谷、小沢両氏に共通していると言うのが近藤さんの見解でした。国民も、菅総理に期待していない、被災地に希望の持てる人をトップにして欲しい、こんな国難に支持率20%台の政権はおしまいとの、近藤さんの見解でした。

 宮城県の失業保険申請は昨年の3倍、沿岸部であり、水産産業が壊滅したためです。

 以上のニュースでした。