今夜の「たね蒔きジャーナル」

今日も永岡さんがまとめてくださいました。

二日分続きます

4/21(木)

 永岡です、毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、千葉猛さんの案内、毎日新聞論説委員の近藤伸二さんの解説で放送されました。昨夜はタイガース、巨人軍10人目の選手にやられて…(泣…巨人ファンの方すみません)しまいましたが、今日は沢村にやられました…千葉さん、仙台の青葉区に行き、駅前は震災前に戻り、しかし、海岸部分は大打撃で、コンビニに商品が入ってこない、ものの流通に地域差があるとのことです。


 まず、原発事故ニュース、枝野氏が20km圏内を警戒区域に指定、人口78000人が法律で禁止されます。20km圏内の一時帰宅、代表者一人をバスで行い、放射線検査もするという条件で行うそうで、家族全員が戻れるのではありません。3km圏内以外は1〜2ヶ月でやります。


 文科省は20km圏内の3月の放射線量を初めて公表、20マイクロシーベルトを超えたものはありません。官邸の指示で公表を遅らせました。


 汚染水は1年間の許容量の2万倍!水素爆発で出た量はさらに多い!ということです。4700兆ベクレル…低濃度の汚染水の3万倍が5日間で出た、汚染水はまだ6万トンあり、浄化施設は早くて6月なのです。信じられない数字のラッシュです。


 また、菅総理、福島を訪問したものの、避難民から詰め寄られる始末です。菅総理、避難民から、ここで生活しろと言われました(当たり前だ!)。菅総理は、こういう声を受けないといけないのですが、原発を作ってきた自民党自治体、学者、さらにはマスコミも責任があるとこの番組では指摘しています。責任ある人は、この避難民の声を聞かないといけないのです。避難している人は、見通しが立たないのがきつい、東電の工程表、不確定要素が多く、この通りは行かない、避難しているひとには、いつになるのかが分からず、大変なのです。


 そして、小出先生のお話、1号機の再臨界のこと、クロル38を根拠にしていたのですが、毎日新聞に、東電はクロル38の検出を間違いと発表し、再臨界の可能性が低くなったということです。ちょっと、ほっしたということです。放射性物質の放出は、しかし、これで少なくなるのではない、今までと同じで、事態は好転していない、困難山積みなのです。手詰まりで、原子炉を冷やすのに水を入れる、入れたら溢れて汚染水がたまり、水を漏らすトレンチに入り海に漏れる、タンクに移すのに20何日もかかり、大変な作業が待っているのです。再臨界なしでも、安心できないのです。

 クロル38のこと、半減期の短い物質の過大評価と東電は言っていますが、ばかげた説明である、ゲルマニウム半導体でガンマー線を計っている、どの核種がどれだけあるか分かり、クロル38のことは分かるのに、生のデータを見たらすぐ分かるのに、今間違いというのか不思議と言うことなのです。専門家には簡単なことなのです。スペクトルを見せてもらったらすぐに分かるのに、20日以上スペクトルを出してない、本当かうそが分からないのです。


 分析・再評価は本当のデータを専門家が検討しないと、本当かどうかは分からない、東電が勝手に解釈して間違いを発表するのを止めて欲しいのです。みんなにデータ開示をして、再臨界で世界中が驚いたのです。東電は正確なデータを出して欲しいのです。


 東電が、2号機から出た放射能が4700テラベクレルと発表した…については、ものすごい量で、しかしこんなものでは済まない、もっと出ている、4700テラベクレルはピットという滝のように流れ出た量だけであり、ピットに割れができて出たもので、コンクリートの構造物は水が漏れてしまう、漏れるのは当たり前、地震で損傷しており、見えたピットだけが出たので、どんどん地下に漏れているのです。


ピットから漏れただけで4700テラであり、全体量はもっと多いのです。東電の数字より多いのです。今まで、海にこんな放射能が出た事故は過去ない、その他で、イギリスのウィンズケールの再処理工場で、計画的に流した放射能はもっと多い(アイリッシュ海、内海が世界一の汚染になり、アイルランドもウィンズケール停止を訴えているが、ここは日本の再処理で儲けているので止められない)のです。ウィンズケールは、海域で魚の中に70〜80年代に、日本の基準で許されない汚染であったのです。


 一度環境に出た放射能は回収は不可能であり、海に出たら終わりです。汚染を防ぐには、出すのを止めないといけないのです。高濃度のものを閉じ込める、高濃度のものを処理する、のが少しでもましなやり方です。しかし、原子炉冷却のため汚染水で薄めている、本当はやってはいけないが、それをしないとメルトダウンなのです。つまり、冷やすために、汚染は止められないのです。


 止めるには、水をリサイクルして冷やさないといけない、しかし、汚染水をどうにかしないと、作業すら出来ないのです。

 午前零時に、20km警戒区域に指定ですが、これはとても答えにくい、地域に住んでいた人に、すんでいたところに入れないのは大変だが、汚染区域には入って欲しくない、どう図れるかは不明、チェルノブイリでも同じであり、ふるさとを追われた人が40万人あり、強制避難の重みは大変なのです。それゆえ、原発を建てたらいつかこうなるので、建ててはいけなかったのです。


 毎日新聞の朝刊に、作業員の被曝、250ミリシーベルトが手帳に書かれていない、250ミリと書かれたらもう作業できないので、別途管理なのですが、過酷なことである、本来なら1ミリ/年、小出先生でも20ミリ/年、しかし、今回の事故のために100ミリ、これも守れず250ミリになったが、これを適用すると作業が出来ない、今後何年間の作業を考えたら、闇に葬るしかない、放射線作業は大変なのです。現場では、下請け労働者の被曝環境は改善されていないのです。

 今回、再臨界は否定されたものの、まだ困難が続くのです。また、現場の作業員の被曝も懸念されます。明日もお知らせいたします。





今日も永岡さんがまとめてくださいました。

4/20(水)

 永岡です、毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、水野晶子さんと近藤勝重さんの司会で始まりました、タイガースの敗北で落ち込んで(巨人ファンの方ごめんなさい)聞きました(笑)。たね蒔きジャーナルで被災地支援のプレゼントもやっています。


 小出先生のお話、福島の方から、情報を求めてこのラジオにたどり着いたというメールが来ています。福島で、情報を知りたいのになくて、関西のラジオにたどり着いたのです。しかるべき文脈で政府が情報を出さないのでなおさらです。また、小出先生のお話目当てにラジオを買った人もいるのです。小出先生の説明を近藤さん大変評価されていました。

 ニュースキャスター、来栖アナウンサーによるお話で、水野さんと来栖さん、地震発生直後4時間津波警報を流した方なのです。原発のニュース、東電は2号機の汚染水の回収を行い、集中処理施設に10トン/時間を行い、トレンチの水位は1cmだけ下がった(いままで上がるのみ)のです。1日240トン、25mプールの半分にしかならないのです(泣)。汚染水は2号機だけで2.5万トン、つまり1/100しか1日移せないのです。

 さらに、集中処理施設まで800mあり、途中で漏れたら大変なのです。格納容器への窒素注入は2週間、8500立方メートル(容積6000立方メートル)ですが、圧力が上がらず、また2,3号機へも窒素を入れることを検討(水素爆発の危険あり?)です。

 IAEAは工程表を評価しています。事故原因の解明のため、IAEA使節団が来る模様です(5月)。


 住民の避難、枝野氏は20kmを警戒区域(強制立ち入り禁止)として検討、一事立ち入る人がいるからと枝野氏は言っています。20km以上のところは計画避難区域になります(1ヵ月後に別の場所へ避難)。飯館村他が当たります。


 浪江町34ミリシーベルト(国の目安は25ミリ、そもそも1ミリなのに)・・・


 で、小出先生登場、子供たちを守ることで、文科省は福島圏内の幼稚園、学校に放射線の量3.8マイクロシーベルト/時間としましたが、驚いた、通常の生活では0.05マイクロシーベルト/時間なので、76倍なのです。ほぼ100倍、とんでもない高さなのです。算出の根拠は、20ミリシーベルト/年から時間当たりで計算したのですが、この20ミリシーベルトがとてつもなく高いのです。


一般の日本人は1ミリ/年なのです。被爆が危険であり、この基準で日本政府は日本人を放射能から守ってきたのに、誰がこんな引き上げの権限があるのか、子供たちに対して20倍の我慢はなぜ許されるのかわからないとのことです。子供に屋外活動を制限していますが、被曝はあらゆる意味で危険であり、少しでも危険、しかし、子供は外で遊ぶべきで、放射線が高くて子供を外へ出せないのは異常、子供を外へ出せないほど福島は危険なのです。


 また、土煙を防ぐなどの措置が検討されていますが、3.8マイクロは外部被曝放射能が外部)前提で、内部被曝は大変で、口を洗う、窓を閉めるなどはやるべきなのですが、そんなことをしないといけなくしたのはどこの誰か(国だ)、国が責任を取らずに子供たちに被曝させるのは納得できないと言うことです。


 前提の工程表、6〜9ヶ月で収束させるものに基づくものの、工程表が甘い、これに基づいて子供を守るのは、事故の収束にもよる(事故、汚染の拡大があり得る)ので、子供に20ミリの我慢は、これも反故にされる可能性があるのです。


子供を守るために、疎開については水野さんが指摘すると、小出先生、被曝は微量でも危険、なおさら子供は危険で、避難させるべきということです。子供が重荷を負わなければならない、しかし、被曝を避けないといけないのです。


警戒区域、強制立ち退きについて、家にいたいという人も出てくるのですが、そういう人は必ずいる、自分の住んでいた土地に被曝してもいたい、実際チェルノブイリでもいた(お年寄り)、福島でもそうなる、こういう人の生活を支えるのは行政の義務(食料、水、電気、ガス、医療)、生活を保障しないといけないのです。しかし、助かるために、逃げて欲しいのです。


 20ミリの計画的避難の基準ですが、小出先生の判断より甘く、これを変えるとどうしようもなくなる、そこまで政府が追い詰められている、原子力を許してきた大人が責任を取らないといけないのです。


この区域から出ることを避難している人にお願いするのに、生活の保障が必須なのです。


計画避難区域の、たった一人の人でも、ちゃんと説明しないといけないのです。


埼玉のメールで、日給3万で福島原発に行ってくれとの話が来た(知り合いに)、で、行くかどうかの判断として、再び水素爆発の疑いがどうかとの問い合わせに、小出先生、東電自体が水素爆発があると言っている、そのため窒素を入れている(のに格納容器が壊れて窒素が漏れている)、2,3号機はまだであり、1〜3号機に水素爆発の可能性ありと、小出先生は判断されています。


子供たちの保護策も指摘されました。政府は、出せないでもがいている、日本の大人が知恵を出して、子供を守らないといけないのです


 この、子供の被曝のことは私もメールで問い合わせ、かなり厳しい話が来ました。今後もお知らせいたします。