東京自由大学

デジカメを忘れてきてしまい、アップするのが遅くなりましたが東京自由大学での講義の報告です。

東京自由大学は鎌田東二さんが始めたオルタナティブな学びの場で、今はNPO法人として活動。始めた頃の鎌田さんはどこの先生だったかしら、京都造形芸術大学教授を経て今は京都大学のこころの未来研究センター教授になっている。
僕のプログラムは「アートシーン21」というシリーズで、これは毎回鎌田さんが司会進行役で参加、細野さんが担当した講義は『神楽感覚』という本になっている。

僕も以前から声がかかっていたのだが、北海道からの交通費が出せないということでずっとペンディング。ここのところ東京にいることが多いのでやっと実現したという次第です。

やることはほとんど「神楽ビデオジョッキー」だけれど、受講者が「学ぶ気」十分ということで、いつもより緊張。でも、鎌田さんはいつも初っぱなにホラ貝を吹く「ホラ吹き男」なので、すぐリラックスするんですけどね。
ただ、今回は鎌田さん、那智の滝行で膝を骨折してしまい、ホラ貝は重いということで笛を持参。最初に笛を吹いてくれました。太めの笛でいい音色でした。

それを遠山の神歌で引き継いで、そのあとカラオケビデオを使ってもう一曲。パフォーマンスから神楽解説へという流れでひととおりの神楽紹介。今回のテーマは「ルーツミュージック、ネイティブカルチャーとしての神楽」ということだったので、そのあたりの色が濃い場面を見てもらいました。

ネイティブということについては1000年以上前に国家体制が出来たこの列島にネイティブがあるのか、しかも神社の祭りで、という意見もあるだろうけど、僕は「自然の中に神を見出し、それを畏怖して生きる生活があり、背景にアニミズムシャーマニズムもあればネイティブ的と言っていいのではないか」と考えているので、神楽でのその象徴とも言える「山の神」の演目をいろいろ見てもらいました。

後半は鎌田さんとのトークや質疑応答。信仰の部分では僕にも不明な部分が多いので、鎌田さんの説明によって補完される部分もあって、勉強になりました。

久しぶりに会った鎌田さんとゆっくり話したかったけど、終了後すぐに京都に帰るということで、時間がとれなかったのが残念。
でも参加者はみなさん神楽にとても興味を持ってくれたようで嬉しかった。