@花巻

二日目は桟敷でくつろごうということで8時にホテルを出る。会場に着いたらすでに長蛇の列。でもなんとか前の方に陣取ることが出来た。偶然、橋本せんせたちも隣に。
やはり、近くで見ると違うし、座って飲んだり食べたりしながら見ればイベントとはいえ、神楽見てる雰囲気は出る。撮影禁止だけど飲食オーケーで良かった。でもおとなしく観賞している人が多かったが。

僕は会場に来る途中にコンビニで500円ワインを買って、食べ物は会場外の出店でゲット、おでん200円厚焼き卵150円とかみな安い。特に子持ち鮎を炭で焼いたのが一匹300円ですよ!
昼休みは込むのでさめてもいいからと早めにゲット。鮎もおでんも口開けの客だった(笑)

とはいえ、午前中は飲むのを控えて11時くらい(午前中だろ!!)から飲み始める。途中で本を売っているお店から「サインして欲しい」と伝言が。見たことのある神楽がやっている時に外へ出て本にサインをする。ありがたいことだ。なんと岳神楽の小国さんが本を買ってくれた。保存会長さんである。恐縮。

今回、本を売ってくれたブースが二つあるのだが、売り物の性質の関係からか二店が並んでしまっていて、なんか変。でも両方の本にサインをすることが出来てえがった。

この日も演目は予定時間どおりに進まない。どうしてもオーバーしてしまうのだ。前日、終演時間が遅くなったのでけっきょくこの日は昼休みナシでぶっ通しということに。途中で埼玉の鷲宮から来た土師一流催馬楽神楽の人たちにご挨拶。数年前、天皇皇后両陛下ご高覧という光栄があってから、ここの神楽は元気になった感じである。ただ、衣装はその分大げさになったかな(笑)

で、全体的にこのイベントを見てみると、「芸能」としてのパフォーマンスを個々が見せる分には良かったと思うが、中味はもう少しプロデュースした方が良かったのではと思う。神楽を理解してもらうという意図はないにせよ、早池峰系の神楽が多かったのだから、その中では演目の振り分けがあっても良かったのではと思った。
系統の違う神楽で演目が重なるのは、それはそれで意味があるのだが…

それぞれの団体が「見せたい」演目を選んだものだから、ダブったものも多かったし、必ず最初に舞われるという重要な「鳥舞」がなかったのが残念だ。短くてもやって欲しかった。
司会の解説もつながっていないというか理解してない。演目の「鐘巻」とか「岩戸」なんかダブっているのだから「見比べてみてください」くらい言ってもいいもんだ。橋本せんせがやればよかったのに。

雄勝法印神楽の「産屋」みたいに一番見栄えのいい演目を選んだ、というかんじもあるし、一演目しかできないからなるべく大勢舞台に上がる演目にしたという感じもあった。じっさい今回特別に複数の演目を一度にやって大勢が舞台に上がったところもあったが、それはそれで実験的で面白かった。10人が舞っていたからね。


ま、いろいろ事情はあるだろうけど「鳥舞」だけはやってほしかったす。
だって、神楽だけでこれだけの数が出演するなんてめったにないし、その人たちがそれぞれきちんと祭壇を作って神様を祀って上演していたんだから、全体をひとつの神楽としてプロデュースしてもよがったんでねか。

来年は佐陀神能ユネスコ登録だけど、さて、島根でやるんでしょうか。